『Love Stories。』

日向理

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Chapter.3

Episode.23

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 「じゃああとは、その女がどうでるか!ですね!」

  「なんで愛菜ちゃん、
   そんな前のめりに気持ちがなってんのよ」

 「わたし、韓流ドラマ超好きなんです!」
 「特にドロドロとした、愛憎劇みたいなのが!」

  「まぁ…健治さんをイケメンって言ってた段階で、
   韓流好きってのは分かってたけど」
  「ドラマみたいな展開には普通はならないでしょ」

「私、争い事はあまり好きではないんで」

  「ほらぁ」


「でも…」

  「ん?」

「先なんて誰にも分からないので…」

「私が望まなくても
 …ちょっとはドロッとするかもしれません 笑」

  「そっか、暢子、覚悟はもう決めてんだもんね」

「はい^^」


  「…って」

  「愛菜ちゃん、
   なに目ぇキラキラさせてんのよ 笑」

 「だって『リアル韓流ドラマ』に
  なるかもしれないんですよ!(*゚▽゚*)」

 「ああ、暢子さんの暮らし、録画出来ないかなぁ」

  「それ、盗撮だし犯罪」

 「えー」
 「じゃっ!せめて音声だけでも!」

  「それ、盗聴…

        バタバタバタ…!

                 バタンッ!


 「えー!?」
 「今のでどこに繋がったんですか!?」
            「アタシもわかんな~い!」
「くすっ 笑」

「灯里さん、お茶は今日
                    「緑茶!」
 …了解です^^」



          キュイッ ジャー

 「緑茶チョイスって珍しくないですか?」

           キュイッ



            カチッ
 「あ!」

 「なんかすんごいとこと繋がったとか!」


  「ううん、緑茶は単に気分」

 「なーんだ」


「でも」

 「でも?」

「本当に凄いところに繋がった時は、
 灯里さん、別のを飲むよ」

 「なんですかなんですか!」

「『ルイボスティー』」

 「ま、まさかの南アフリカ!」

「分かり易いでしょ 笑」

 「超分かりやすい!笑」
                  「2人とも~」
            「まだ聞こえてるからね~」


            ピィ~

 「で!で!で!」

 「健治さんはその女と、いつ接触するんですか!?」

        「ふっ、『接触』って 笑」


      「来週、2人で食事に行くんだって」

 「ファーストコンタクトで失敗したから、
 次は相手の胃袋狙い!ってやつですね!(*゚▽゚*)」

   「愛菜ちゃん、本当目がキラキラしてるよ 笑」

                 コンコンッ

                 ガチャッ

               「お茶どうぞ~」

                  「ありがとー」


                「そこ置いといて」

                「了解です^^」


                 …バタンッ

 「灯里さん、受験生並みに
  机に噛り付いてましたね」

          「ふふ ^^」


 「でも」

       「ん?」


 「暢子さんは不安にならないんですかぁ?」


 「他の女性と2人で食事なんて…」
 「わたしだったら、
  ぜーったいお餅真っ黒になってます!」

「ふふ 笑」

「健治さん、写真の事はいーっつも事後報告なのに、
 食事に行くことは事前に教えてくれたから」

「…そういう意味では安心してる、かな」


「多少なりとも疚しい気持ちがあったら、
 言わないでしょ?」

 「あ、そっか」


 「でもそういう風に、
  思える暢子さんがスゴイです!」

「そう?」

 「やましいかどうか以前に、
  他の女性に会うってだけでアウトですよ」

「会社の上司や部下でも?」

 「ダメダメダメダメ!」

 「仕事できる女ってみんな計算高いから、
  ぜーったい危ないです!」

「私も『一応』デスクワークしてるけど?」

 「あ」


 「暢子さんは例外例外!焦」

「じゃあ私なら大丈夫?」

 「ゔっ(; ・`д・´)」


 「暢子さんはぜーったいダメです!」
 「暢子さんにその気はなくても、
  暢子さんみたいな綺麗な人と2人で食事なんて…」

 「ぜーったい男の人みんな
 『ふんがふんが』しちゃいます
            「それもらったーー!!!」

 びくっ
 「びっくりしたぁ…」

「ふふ 笑」
「だから言ったでしょう?『田舎のスマホ』だって」


 「灯里さん、おそるべし…」
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