『Love Stories。』

日向理

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Chapter.3

Episode.7

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         がやがや

                    コンコンッ

                     ガチャッ

          「健治さん、お知り合いの方が」

          「あ、きた」

     「もしかして健ちゃんのカノジョ?」

               「違いますよ!」

              「どうぞ入って^^」
                     「はい」

       「Mikaちゃーん、暢子さん来たよ!」

「ホント!」

「もうちょい待って!」




ガチャッ!

    「暢子さーーん!」

        がばっ!はぐはぐ

            「!」

  「お会い出来て嬉しいです!」

  「しかも想像以上にキレイな人!」

          「そんな 恥」


            「ん?もしかして…」

  「そそ、ジャケットの写真の人」


                 「おお!」
     「やっぱモデルさんって美人だねぇ」

  「エロい目で見なーい」

  「そっち座って、
   少しお話してもいいですか?」

           「はい^^」



「来て下さってホントありがとうございます!」

「ジャケットの話、引き受けて下さって
 と~っても嬉しかったです」

 「いえ、こちらこそです^^」

「でもやっぱり私の音楽を生で聴いて欲しい!
 って気持ちが強かったので♪」
「今日はホンットありがとうございます^^」

 「ふふ^^」

「それで」

 「?」

「お世辞とかなしで…どうでした?私の音楽」


 「意外でした」

「意外?」

 「お写真を見て可愛らしい方だったんで、
  男性のファンの方が多いと勝手に思っていたので」

「ああ~ 笑」

「わたしって昔から異性に媚びるのが苦手だったんで」
「始めた頃から男は…アウトオブ眼中なんです 笑」

「まぁ媚売れば、集客もグンッって
 増えるとは思うんですけどね」
「ぶっちゃけ、
 音楽聴かずに容姿だけ眺めに来られても…」

「って思っちゃうほうなんです 笑」

 「ふふっ、個性的でいいと思います^^」

 「胸キュンな恋愛模様を描くわけでも
  異性への敵対心でもない、Mikaさんの
  独特なスタンスが素敵だなって思いました」

「自分で聞いといて、今ちょっと恥ずかしいです 恥」

            「Mikaちゃん、お先~!」
                 「また次ね~!」
「はーい!岩井さーん、またよろしゅー!!」
                     ガチャッ

 「なので…」

「?」

 「自腹で買っちゃいました、
  Mikaさんのアルバム^^」

「え!?」

「健治さーん!
 ちゃんと暢子さんにアルバム渡してくれた?」


     「うん、話した時に渡したよ」

「なのに買ってくださったんですか!?」

 「もっと正直に言うと…」

 「健治さんから頂いたアルバムは、
  職場の知り合いにあげちゃったんです 笑」

 「健治さんとのお話の中でもう、
  ここに来る話もしてたので」
 「…好きな感じだったら買おうかなぁなんて^^」


「私、今日初めてお会いしてお話しただけなのに」
「…すっかり暢子さんの事好きになっちゃいました!」
                     ガチャッ

            「Mikaさーん、時間が…」

「やっば!」
「全然片してない…」

   「暢子さん、僕らもそろそろ行きましょ」

 「あ、はい」

   「今日はお招きありがとうございました^^」

「いえいえ!こちらこそ!」

      ぎゅっ!はぐはぐ
  「ありがとうございました!^^」

                   「ふふ 笑」
            「じゃMikaちゃんまた~」
「健治さんありがとー!今日も楽しかった^^」
「またよろしくでーす!」
                   「では^^」

「暢子さん、またー!」

                    ガチャッ





「ダッシュっで片す!!」
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