54 / 132
Chapter.3
Episode.1
しおりを挟む「お願いしまー…
「いらっしゃいませ」
す」
「あ、えっと…」
「唐揚げ定食大盛りで」
「から揚げ定食大盛りですね」
「えっと…」
「550円になります」
「はい」
「から揚げ定食大盛りでーす」
「はーい!」
「あーら、ゆうたくん!」
「おばさん、いつもいるコは?」
「花純ちゃんなら、
就職先見つかって辞めたわよぉ」
「そなんだ…」
「じゃちょっと、コンビニ行ってくる」
「はーい、作っとくね!」
「今の子はね、近くの大学に通ってるゆうたくん」
「ここの常連さんだから覚えといてね」
「はい」
「『から揚げ』か『のり弁』しか買わないから 笑」
「常連さんでも覚えやすいほうよ^^」
「はい」
「もー、健治くん」
「はい?」
「あなたイケメンなんだから、
つまんなくても口角あげるあげる!」
「あ」
「はい^^」
「あら、やっぱりイケメンねぇ 笑」
「もうすぐメンチとフライ揚がるから、
ご飯よそっといてぇ~」
「あ、はい」
ジュワワァーー!
カリカリ…
「ほら、笑顔笑顔!」
「はい^^」
「ありがとうございました~^^」
「あれ?さっきの人は?」
「あ、おかえり~^^」
「ピーク過ぎたから、あがってもらっちゃった」
「はい、から揚げ大盛り」
「ありがと」
「昨日は夜更かしでもしたの?」
「ん?」
「この時間買いに来るなんて珍しいから」
「ああ」
「昨日は飲み会があったから」
「若いうちからそんな飲んでたら
直ぐ内臓やられちゃうわよ」
「気をつけまーす」
「で、さっきの人…」
「おばさん、顔で選んだでしょ 笑」
「あらぁ、分かっちゃったぁ? 笑」
「だって顔がまんま『韓流』だもん 笑」
「ふふ 笑」
「そういえばゆうたくんも
4年生じゃなかったっけ?」
「就活のほうはどう?」
「俺?」
「俺はもう行くとこ決まってる」
「あら、羨ましい~」
「ウチの息子、まだ全然決まってなくって」
「今日も面接行ってるわよ!」
「そうなんだ」
「「駄目だったらウチ継げばいいじゃない」って
言ってるんだけどね」
「おばさんの味受け継ぐの、
結構難しいと思うよ」
「めちゃくちゃ美味いもん、ここ」
「あらぁ、嬉しい事行ってくれるわねぇ♪」
「あ!」
「お弁当買いに来てくれたのに、
長く引き留めちゃったわね!」
「大丈夫、ありがと!」
「じゃまたぁ~」
「はい~、ありがとうね^^」
さてと…今日はそろそろ
「す、すいません!」
はぁはぁ…
「…まだ、大丈夫ですか?」
はぁはぁ…
「大丈夫ですよぉ~^^」
「何になさいますか?」
はぁはぁ…
「えっとぉ」
「少し休んでから
お決めになっても、大丈夫ですよ^^」
はぁはぁ…
「だいじょぶです、
ありがとうございます」
「のりハンバーグ弁当と
から揚げ弁当を」
「のりハンバーグとから揚げですね^^」
「1、100円になります^^」
「はい」
「はい、400円のお返しですね」
「少々お待ちくださ~い^^」
ジュワワァーー!
カリカリ…
「…ふぅ」
づがれだぁ~(´Д`)
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
『手のひら。』
日向理
現代文学
*スマートフォン向けに最適化を行いました(2022/6/13)
連載期間:2021年12月14日〜2022年5月10日
火・木・土曜0時更新、全64回
お話のスジはありますが、真っ新な気持ちで楽しんでいただけたらと思います。
『手のひら。』はト書きの全く存在しない、全く新しい読み物。
『文字を楽しむ』という意味でジャンルは『文楽(ぶんがく)』と命名しております。
小説とは異なり、読み手の想像力によって様々に質感が変化をします。
左脳・理論派の方には不向きな読みものですが、
右脳・感覚派の方はその、自由に構築できる楽しさを理解できるかもしれません。
『全く新しい読み物』なので抵抗感があるかもしれません。
お話も、一度読んで100%解るような作りに敢えてしておりません。
何度も反芻してゆくうちに、文楽(ぶんがく)ならではの醍醐味と、
自分の中で繰り広げられる物語にワクワクする事でしょう。
『手のひら。』は自身のホームページ( https://osamuhinata.amebaownd.com )にて
昨年に既に連載を終えたものです。
*文楽(ぶんがく)は、フォント・文字サイズ・センタリング等
リッチテキスト形式を駆使した作りになっております。
本サイトでは形式上、簡易版となっていますので、予めご了承ください。
スマホでの閲覧は専用アプリにて、文字サイズを小に調整してください。
(擬似センタリングを多用するため)
隠れオタクの女子社員は若社長に溺愛される
永久保セツナ
恋愛
【最終話まで毎日20時更新】
「少女趣味」ならぬ「少年趣味」(プラモデルやカードゲームなど男性的な趣味)を隠して暮らしていた女子社員・能登原こずえは、ある日勤めている会社のイケメン若社長・藤井スバルに趣味がバレてしまう。
しかしそこから二人は意気投合し、やがて恋愛関係に発展する――?
肝心のターゲット層である女性に理解できるか分からない異色の女性向け恋愛小説!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる