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Chapter.2
Episode.27
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ギィー
ギギィー
「お茶は温かいのと冷たいのとございますが^^」
「あったかいので」
「んー…じゃあ私も^^」
「お決まりになりましたら
「『ミックス定食』2つで!」
「はい^^」
「じゃあお茶とおしぼりお持ちしますね^^」
「ありがとうございます」
「8番さん、ミックス2つでーす」
「こないだと一緒の席ですね 笑」
「だね^^」
「またここに理紗ちゃんと来るとは思わなかった」
「えー!」
「それは私が優勝するとは
思ってなかったって事ですか?」
「あ」
「はい、お茶とおしぼりです^^」
「ありがとうございます^^」
「いやいや!」
「そういうわけじゃないんだけど」
「ふふ 笑」
「こう見えても私、結構負けず嫌いなんですよ^^」
「はは 苦笑」
「陽介さんって本当色々なことを思いつくんですね」
「お使い頼まれた時も「間違い探し?」って
…全然謎でしたもん」
「ああいうのっていつ思いつくんですか?」
「ん?」
「『間違い探し』は、
アレ注文してもらった打ち合わせん時」
「え!?」
「…じゃあ優勝したらミックス定食っていうのは」
「さっきの合奏の時」
「えー!?」
「やっぱり事前に考えてとかじゃないんですね…」
「うん」
「…凄過ぎる」
「事前に考えると、
既にある知識から構築しがちになるんだよね」
「でもそれが普通なんじゃないんですか?」
「その為にみんな学んで知識を身につけるというか」
「でも既存の知識をベースにしちゃうと、
結局は「誰かの真似っこ」になるでしょ」
「うーん…」
「それが誰かの真似っこだったら、
「自分のアイデア」だって証明すら出来ないでしょ」
「お待たせしましたぁ、ミックス定食2つです^^」
「待ってました!」
「うまそぉ~」
「ご飯とお味噌汁です^^」
「ありがとうございます^^」
「ご飯とキャベツ、おかわり自由ですで^^」
「いっただきまーーす!」
ぱくっ
「やっぱうまい!!」
もぐもぐ
「皆子も「あの人は天才だ」って言ってましたよ」
「ん゛?みなこちゃんって?」
「合奏でいつも、画伯の横で吹いてる
クラリネットのコです」
「んー…!ああ!」
「あのコ『みなこちゃん』って言うんだね^^」
「天才の人って、思考のシステム自体が
普通の人と違うから、普通の人が
予想もつかないとこで物事を考えてるんだって」
「そう皆子が言ってました」
もぐもぐ
「初めは「ふーん」って
聞き流してただけだったんですけど、
さっきの話聞いて、
皆子の話がすんなり理解できたっていうか…」
「普通の人なら
「こんなこと考えたんだぜ、すげーだろう」って
なると思うんです、きっと」
「でも陽介さん、ホントにその場で
ポッと思い浮かんじゃうんですよね」
「うん」
「考えるのってなんかメンドーなんだよね 笑」
「そこが本当、尊敬って感じしますし」
「…結構カルチャーショックです 笑」
「僕がカルチャーショックに感じたのは逆に、
結構自分のやりたい事が解らない人が多いって事」
「え!?そこ分かんなくって
どうやって毎日過ごしてるの!?」
「ってそういう話聞くたびになる」
「自分のしたい事がきちんと見えてるんですね、
陽介さんは」
「じゃあ…今は何がしたいんですか?」
「ん?今?」
「はい」
「今はご飯のおかわり 笑」
「すみませーん!」
「ふふ 笑」
「はーい、お伺いします^^」
「お待たせしました^^」
「ご飯のおかわりを」
「ご飯の量は^^」
「いい感じで^^」
「分かりました、『いい感じ』ですね^^」
「少々お待ちください^^」
「でもね、変な人にも『一応』メリットはあるんだよ」
「え、メリットって?」
「普通の人が言わなそうなことを言うから
比較的覚えられやすい 笑」
「なるほどぉ」
「ここの店員さんも陽介さんまだ2回目なのに、
もう覚えてる感ありますからね 笑」
「これ位で『いい感じ』ですか?^^」
「お!いい感じです^^」
がつがつっ
ŧ‹”(o’ч’o)ŧ‹”ŧ‹
「んーしあわせー(*^ω^*)」
がつがつっ
「陽介さんってやっぱり変な人なんですね 笑」
もぐもぐ
「がっかりした? 笑」
「いえ、私変な人、嫌いではないんで♪」
「「嫌いではない」、か 笑」
「ふふ ^^」
「はい、こちらどうぞ^^」
「ん?なんすか、これ」
「あまりに美味しそうに食べてくださってるので」
「…店長からのサービスです^^」
「Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」
「ふふ、まじです^^」
「ありがとうございます!」
「いえいえ^^」
「なんだろ、これ」
ぱくっ
ŧ‹”(o’ч’o)ŧ‹”ŧ‹
「んふふぅうぅ~(*´◡`*) 」
「幸せの味がするぅ^^」
「なんでした?それ」
「んふふぅうぅ~(*´◡`*) 」
「まさかのクリームコロッケ♪」
「ええ!?まさかの裏メニュー!?」
「…本当色んな意味で凄過ぎる」
「んふふぅうぅ~(*´◡`*) 」
「理紗ちゃん…」
「はい!」
「僕のほっぺた、その辺に落ちてると思うから」
「あとで拾っといてぇ~^^」
「ぷっ 失笑」
「了解です♪」
ギギィー
「お茶は温かいのと冷たいのとございますが^^」
「あったかいので」
「んー…じゃあ私も^^」
「お決まりになりましたら
「『ミックス定食』2つで!」
「はい^^」
「じゃあお茶とおしぼりお持ちしますね^^」
「ありがとうございます」
「8番さん、ミックス2つでーす」
「こないだと一緒の席ですね 笑」
「だね^^」
「またここに理紗ちゃんと来るとは思わなかった」
「えー!」
「それは私が優勝するとは
思ってなかったって事ですか?」
「あ」
「はい、お茶とおしぼりです^^」
「ありがとうございます^^」
「いやいや!」
「そういうわけじゃないんだけど」
「ふふ 笑」
「こう見えても私、結構負けず嫌いなんですよ^^」
「はは 苦笑」
「陽介さんって本当色々なことを思いつくんですね」
「お使い頼まれた時も「間違い探し?」って
…全然謎でしたもん」
「ああいうのっていつ思いつくんですか?」
「ん?」
「『間違い探し』は、
アレ注文してもらった打ち合わせん時」
「え!?」
「…じゃあ優勝したらミックス定食っていうのは」
「さっきの合奏の時」
「えー!?」
「やっぱり事前に考えてとかじゃないんですね…」
「うん」
「…凄過ぎる」
「事前に考えると、
既にある知識から構築しがちになるんだよね」
「でもそれが普通なんじゃないんですか?」
「その為にみんな学んで知識を身につけるというか」
「でも既存の知識をベースにしちゃうと、
結局は「誰かの真似っこ」になるでしょ」
「うーん…」
「それが誰かの真似っこだったら、
「自分のアイデア」だって証明すら出来ないでしょ」
「お待たせしましたぁ、ミックス定食2つです^^」
「待ってました!」
「うまそぉ~」
「ご飯とお味噌汁です^^」
「ありがとうございます^^」
「ご飯とキャベツ、おかわり自由ですで^^」
「いっただきまーーす!」
ぱくっ
「やっぱうまい!!」
もぐもぐ
「皆子も「あの人は天才だ」って言ってましたよ」
「ん゛?みなこちゃんって?」
「合奏でいつも、画伯の横で吹いてる
クラリネットのコです」
「んー…!ああ!」
「あのコ『みなこちゃん』って言うんだね^^」
「天才の人って、思考のシステム自体が
普通の人と違うから、普通の人が
予想もつかないとこで物事を考えてるんだって」
「そう皆子が言ってました」
もぐもぐ
「初めは「ふーん」って
聞き流してただけだったんですけど、
さっきの話聞いて、
皆子の話がすんなり理解できたっていうか…」
「普通の人なら
「こんなこと考えたんだぜ、すげーだろう」って
なると思うんです、きっと」
「でも陽介さん、ホントにその場で
ポッと思い浮かんじゃうんですよね」
「うん」
「考えるのってなんかメンドーなんだよね 笑」
「そこが本当、尊敬って感じしますし」
「…結構カルチャーショックです 笑」
「僕がカルチャーショックに感じたのは逆に、
結構自分のやりたい事が解らない人が多いって事」
「え!?そこ分かんなくって
どうやって毎日過ごしてるの!?」
「ってそういう話聞くたびになる」
「自分のしたい事がきちんと見えてるんですね、
陽介さんは」
「じゃあ…今は何がしたいんですか?」
「ん?今?」
「はい」
「今はご飯のおかわり 笑」
「すみませーん!」
「ふふ 笑」
「はーい、お伺いします^^」
「お待たせしました^^」
「ご飯のおかわりを」
「ご飯の量は^^」
「いい感じで^^」
「分かりました、『いい感じ』ですね^^」
「少々お待ちください^^」
「でもね、変な人にも『一応』メリットはあるんだよ」
「え、メリットって?」
「普通の人が言わなそうなことを言うから
比較的覚えられやすい 笑」
「なるほどぉ」
「ここの店員さんも陽介さんまだ2回目なのに、
もう覚えてる感ありますからね 笑」
「これ位で『いい感じ』ですか?^^」
「お!いい感じです^^」
がつがつっ
ŧ‹”(o’ч’o)ŧ‹”ŧ‹
「んーしあわせー(*^ω^*)」
がつがつっ
「陽介さんってやっぱり変な人なんですね 笑」
もぐもぐ
「がっかりした? 笑」
「いえ、私変な人、嫌いではないんで♪」
「「嫌いではない」、か 笑」
「ふふ ^^」
「はい、こちらどうぞ^^」
「ん?なんすか、これ」
「あまりに美味しそうに食べてくださってるので」
「…店長からのサービスです^^」
「Σ(`Д´ )マヂデスカ!?」
「ふふ、まじです^^」
「ありがとうございます!」
「いえいえ^^」
「なんだろ、これ」
ぱくっ
ŧ‹”(o’ч’o)ŧ‹”ŧ‹
「んふふぅうぅ~(*´◡`*) 」
「幸せの味がするぅ^^」
「なんでした?それ」
「んふふぅうぅ~(*´◡`*) 」
「まさかのクリームコロッケ♪」
「ええ!?まさかの裏メニュー!?」
「…本当色んな意味で凄過ぎる」
「んふふぅうぅ~(*´◡`*) 」
「理紗ちゃん…」
「はい!」
「僕のほっぺた、その辺に落ちてると思うから」
「あとで拾っといてぇ~^^」
「ぷっ 失笑」
「了解です♪」
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