『Love Stories。』

日向理

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Chapter.2

Episode.26

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                 ガチャッ キィ~

    「ぬわあぁあ、なんじゃありゃあ~!」

「指揮振ってこんなにワクワクしたの、
 初めてかもしれない^^」

   「アタシでも今までと違うの分かったもん」

「ホント凄いね、陽介くん」

                     パタンッ
        「いえいえ^^」
 「基本スペックが元々高い楽団だからできる事で」
    「すぐリアクションができるってのは
         さすがって感じ」


         「ミュージカルの話が出てきた時、
      さすがおさむし!って思っちゃった 笑」

 「そんなこと~♪ないよ~♪」

          笑×4

「で」
「陽介くんから見てさっきのは、
 大体何%くらいの出来だった?」


     「んー10%くらい、かな」

               「あれで10%!?」

   「今日はあくまで楽譜から離れて
      画伯の表現を意識する」
  「それを体感させたに過ぎないので」

 「そっかそっか^^」
  「なんかおさむしぃ嬉しそう^^」

 「陽介も育ったんだなぁって 笑」
  「飼育係目線 笑」

    「楽器を身体の一部にすること」
    「音楽を情景として捉えること」
  「その意識を無意識に近づけるってのは、
     結構時間がかかるものなので」

「そうだよなぁ」
「でも陽介くんが具体的に
それらを体感させてくれたことで、
みんなも相当刺激になったと思うよ」

           「私もむっちゃ刺激うけた!」

     「取りあえず今の段階では」
「スケールを徹底的にやって身体に覚えさせることと、
 コンダクタースコアで全体把握能力を養うこと」

  「その2つをメインに練習プランを組めば」

「オッケー!」
「じゃあ次回は1ヶ月くらい、
 間空けてから集まろっか」

 「はいよ」
                    コンコンッ
  「はーい」

                  「杉下です!」
「どうぞぉ」
                 カチャッ キィ~
        「あ、そうだ」
       「奢るんだった 笑」

「ん?奢るって?」
          「理紗さん、優勝したんだよ!」

                 「ふふーん^^」
 「ん?優勝? 笑」

  「2人にはアタシから説明しとくから 笑」
  「いってきなぁ~」

               「はーい」

                     パタンッ



            「じゃあ今日はおしまい?」

「うん、おしまい」
     「じゃあ私『ケッツァール』行ってくる!」

  「合奏前も行ったのに 笑」
                 ガチャッ キィ~

                 「お先でーす!」



  「(_´Д`)ノ~~オツカレー」

  「あれから希ちゃん、すっかり
  コーヒーにハマっちゃって 笑」

「そうだったんだ^^」

                     パタンッ





「で陽介くんは、理紗ちゃんになに奢るの?」

  「『とんぷう』のミックス定食?」

「うっそ!?いいなぁ~」

「あそこすんげー美味しいんだよ!」

 「『とん風』、久しく行ってないなぁ」

  「いいないいなぁ」

 「んじゃ今度一緒に行く?僕の奢りで」

  「ホント!やったね♪」
 「光一は?」

「僕?僕は…あれだ」
「奥さんの手料理があるから」

 「はいはい」

  「ごちそうさまで~す 笑」
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