41 / 132
Chapter.2
Episode.18
しおりを挟むカランコロ~ン♪
「いらっしゃいませ」
「空いてるお席どうぞ^^」
「お、コーヒーだけでこんなに種類が…」
「そういえば
よーすけがコーヒー飲んでるとこって、
あんま見たことないかも」
「ゔっ(; ・`д・´)」
「実はあまりコーヒーは飲めなくて…」
「にげぇ~…って先にある場所に、
まだ辿り着けてない 笑」
「仁美さんはわりと飲んでますよね」
「あ、敬語だ 笑」
「ここはまだいいの!」
「バイト先が敬語メインだから、
こんがらがっちゃうし」
「あ、そういうことか」
「割と飲むけど、種類とかは全然わかんない 笑」
「希ちゃんは?」
「私、コーヒーってまだ飲んだことがなくって」
「じゃあここでデビューしちゃえば?」
「すいません♪」
「あ、はい^^」
「アタシはブレンドでぇ」
「よーすけは?」
「ジンジャーエール」
「お子ちゃまだ 笑」
「ブレンドとジンジャーエールですね^^」
「それでこのコ、まだ
コーヒーを飲んだことがなくって」
「ここでデビューさせようと思うんですけどぉ
…オススメってありますか♪」
「んー…そしたら、
『エルサルバドル』がオススメですね♪」
「える…」
「エルサルバドルは中米にある国で、
正しくは『El Salvador』って発音するんですけど」
「スペイン語で『救世主』っていう意味なんです^^」
「へぇ~」
「後味もすっきりとしていて、酸味もマイルドなので」
「初めての方には飲みやすい珈琲ですね^^」
「んじゃその『El Salvador』ください」
「すごっ」
「スペイン語の発音、おキレイですね!^^」
「お勉強とかされてるんですか?」
「いえ、今聞いたやつを言っただけです」
「すげっ」
「希ちゃん、超耳がいいんだね」
「すごくナチュラルに発音されてたので…
きっと相性がいいのかもしれませんね♪」
「じゃブレンドとジンジャーエールと、
El Salvadorですね^^」
「少々お待ちください」
まったり…
「でもなんで中米なのにスペイン語なんだろ」
「あの辺は昔マヤとかアステカとか
色んな文明や国があって、コロンブスが
スペイン人率いて占領した場所なんだよ」
「救世主ってのも多分、イエスキリストを
指してるんだと思うけど、占領した際に
多くの古い文献を燃やしちゃってるんだよね」
「なんで?」
「その真意は燃やした人に聞かなきゃ
分かんないけど 笑、ビフォアー クライスト、
紀元前に発達した文明はあっちゃいかんって」
「そん時の人たちが判断したってのが有力な説」
「すごーい、陽介さんって物知りなんだ!」
ブブ…ブブ…
「『失われた古代の文明!』ってのが
昔っから好きで 笑」
「あ、おさむしぃからメールだ」
カチャ
「あっ、すいませ~ん!」
「あ、はい^^」
「さっきのブレンド、
まだキャンセルってできますか?」
「はい、大丈夫ですよ^^」
「じゃあキャンセルで」
「はい^^」
「すみません」
「いえいえ^^」
「なんかあった?」
「「美咲ちゃんの浮かんだ「なんかちげー」
ってのが男じゃ分からんから助けてくれ~!」
って笑」
「アタシもただ聴くだけじゃちと疲れちゃうしね」
「適材適所ってやつ♪」
「そっか」
「じゃ希ちゃん、初コーヒー堪能してね♪」
「あ、はい!」
「ありがとうございました^^」
カランコロ~ン♪
「そして共通の知人がいなくなる…」
「私、わりとへーきかも」
「それに」
「それに?」
「仁美さんがいると聞けない事とかあったし」
「へ?」
「で」
「で?」
「仁美さんのどの辺に、
「ズキューン!」ってなったの?^^」
「ゔっ(; ・`д・´)」
「仁美さん、
可愛い顔立ちしてるけど、
案外胸のカタチもきれいなんだよねぇ~」
「・・・」
ボッ!! 赤面 照
「ふふ 笑」
「ホントわかりやすい反応するんだね、
陽介さんって 笑」
「う」
「うるさーい!(〃ω〃)」
「ふふ 笑」
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説


百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
じれったい夜の残像
ペコかな
恋愛
キャリアウーマンの美咲は、日々の忙しさに追われながらも、
ふとした瞬間に孤独を感じることが増えていた。
そんな彼女の前に、昔の恋人であり今は経営者として成功している涼介が突然現れる。
再会した涼介は、冷たく離れていったかつての面影とは違い、成熟しながらも情熱的な姿勢で美咲に接する。
再燃する恋心と、互いに抱える過去の傷が交錯する中で、
美咲は「じれったい」感情に翻弄される。

乗り換え ~結婚したい明子の打算~
G3M
恋愛
吉田明子は職場の後輩の四谷正敏に自分のアパートへの荷物運びを頼む。アパートの部屋で二人は肉体関係を持つ。その後、残業のたびに明子は正敏を情事に誘うようになる。ある日、明子は正敏に結婚してほしいと頼みむのだが断られてしまう。それから明子がとった解決策 は……。
<登場人物>
四谷正敏・・・・主人公、工場勤務の会社員
吉田明子・・・・正敏の職場の先輩
山本達也・・・・明子の同期
松本・・・・・・正敏と明子の上司、課長
山川・・・・・・正敏と明子の上司
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる