『Love Stories。』

日向理

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Chapter.2

Episode.18

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カランコロ~ン♪
               「いらっしゃいませ」
            「空いてるお席どうぞ^^」







「お、コーヒーだけでこんなに種類が…」

  「そういえば
   よーすけがコーヒー飲んでるとこって、
   あんま見たことないかも」

「ゔっ(; ・`д・´)」
「実はあまりコーヒーは飲めなくて…」
「にげぇ~…って先にある場所に、
 まだ辿り着けてない 笑」

 「仁美さんはわりと飲んでますよね」

「あ、敬語だ 笑」

  「ここはまだいいの!」
  「バイト先が敬語メインだから、
   こんがらがっちゃうし」

「あ、そういうことか」

  「割と飲むけど、種類とかは全然わかんない 笑」
  「希ちゃんは?」

 「私、コーヒーってまだ飲んだことがなくって」

  「じゃあここでデビューしちゃえば?」

  「すいません♪」
                 「あ、はい^^」

  「アタシはブレンドでぇ」
  「よーすけは?」

「ジンジャーエール」

  「お子ちゃまだ 笑」

  「ブレンドとジンジャーエールですね^^」

  「それでこのコ、まだ
   コーヒーを飲んだことがなくって」
  「ここでデビューさせようと思うんですけどぉ
   …オススメってありますか♪」

       「んー…そしたら、
  『エルサルバドル』がオススメですね♪」

  「える…」

   「エルサルバドルは中米にある国で、
 正しくは『El Salvador』って発音するんですけど」
「スペイン語で『救世主』っていう意味なんです^^」

  「へぇ~」
「後味もすっきりとしていて、酸味もマイルドなので」
  「初めての方には飲みやすい珈琲ですね^^」

 「んじゃその『El Salvador』ください」

  「すごっ」
  「スペイン語の発音、おキレイですね!^^」
    「お勉強とかされてるんですか?」

 「いえ、今聞いたやつを言っただけです」

「すげっ」
「希ちゃん、超耳がいいんだね」

    「すごくナチュラルに発音されてたので…
     きっと相性がいいのかもしれませんね♪」


     「じゃブレンドとジンジャーエールと、
         El Salvadorですね^^」
         「少々お待ちください」






            まったり…



  「でもなんで中米なのにスペイン語なんだろ」

「あの辺は昔マヤとかアステカとか
 色んな文明や国があって、コロンブスが
 スペイン人率いて占領した場所なんだよ」
「救世主ってのも多分、イエスキリストを
 指してるんだと思うけど、占領した際に
 多くの古い文献を燃やしちゃってるんだよね」

  「なんで?」

「その真意は燃やした人に聞かなきゃ
 分かんないけど 笑、ビフォアー クライスト、
 紀元前に発達した文明はあっちゃいかんって」
「そん時の人たちが判断したってのが有力な説」

 「すごーい、陽介さんって物知りなんだ!」

  ブブ…ブブ…

「『失われた古代の文明!』ってのが
 昔っから好きで 笑」

  「あ、おさむしぃからメールだ」
  カチャ


  「あっ、すいませ~ん!」
                 「あ、はい^^」
  「さっきのブレンド、
  まだキャンセルってできますか?」
            「はい、大丈夫ですよ^^」
  「じゃあキャンセルで」
                   「はい^^」
  「すみません」
                 「いえいえ^^」
「なんかあった?」

  「「美咲ちゃんの浮かんだ「なんかちげー」
   ってのが男じゃ分からんから助けてくれ~!」
   って笑」

  「アタシもただ聴くだけじゃちと疲れちゃうしね」
  「適材適所ってやつ♪」

「そっか」

    「じゃ希ちゃん、初コーヒー堪能してね♪」

 「あ、はい!」
          「ありがとうございました^^」




カランコロ~ン♪





「そして共通の知人がいなくなる…」


 「私、わりとへーきかも」

 「それに」

「それに?」

 「仁美さんがいると聞けない事とかあったし」

「へ?」

 「で」

「で?」


 「仁美さんのどの辺に、

 「ズキューン!」ってなったの?^^」


「ゔっ(; ・`д・´)」


 「仁美さん、
  可愛い顔立ちしてるけど、


 案外胸のカタチもきれいなんだよねぇ~」



「・・・」



ボッ!! 赤面 照

 「ふふ 笑」
 「ホントわかりやすい反応するんだね、
  陽介さんって 笑」


「う」


「うるさーい!(〃ω〃)」


 「ふふ 笑」
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