『Love Stories。』

日向理

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Chapter.2

Episode.4

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                「…てかなんだ」
         「文化祭2日目って感じだな…」


          「なんか昨日より増えてね?」


       「一般ピーポーもいんだろ、多分…」

                 「陽介!」
      「水着のお姉さん、増えてんぞ!」

      「ハニートラップを強化してきたか…」

  
              「わっ!?」
「コスプレのお姉さん、今日は違う衣装だ…」

            「よだれ出てんぞ 笑」

              「あ゛?」

            「「あ゛?」じゃねーよ」
           「…エロい顔になってんぞ」

             Σ( ̄。 ̄ノ)ノ
     「あぶねぇあぶねぇ (;・∀・)」

      「アカペラ、今日もやってんだ」

          「行かねぇよ!」

            「!」

「じゃよろしく~^^」


     タタタタタ…


          「ちょっ!?」
       「陽介、どこ行くんだよ!」






  「ちょっ待て




  …って」



「このひと、キミのお友達?」


  「あ、はい…」

「このひと、いきなり来て、
 アタシの腕つかんで離さないんだけど…」


「どうすんのが正解だと思う?」

  「え!?」
  「それ俺が判断するんすか!?」

「叫んで誰か呼んだ方がいいのかなぁ」

  「あ!いや、それはしなくても大丈夫かなと…」

  「ちょっとフツーのやつと違うっていうか、
   変なやつっていうか…」

  「あ」
  「変な意味の『変なやつ』じゃないっすよ?」

  「…って ん?」
  「『変な意味の変なやつじゃない』
   ってなんだ!?」

  「…! そうそう!」
  「『いい変態』なんです、そいつ!」

「このひと、変態なの?」



  「いや!(;・∀・)」

  「あのぉ、

  ほめ言葉としての

  『変態』って意味で…」


  「えっと…

  ほめ言葉としてはまだ

  浸透はしてないかもしんないっすけど…」


「ぷっ 失笑」
「キミ面白いね^^」


「キミ名前は?」

  「あ!『武田拓也』っす!」

「たくやくんね」

「…んでこのひとは?」

  「『岡崎陽介』っす!」

「よーすけくんね」

「んでこの『いい変態』のよーすけくんは、
 どしたら手ぇ離してくれると思う?」

「よーすけくん、ひっとことも喋んないんだけど」


  「あ」

  「ジョン!ハウス!」

 !


 すたすたすた…

「!?」

 ぴたっ

「すごっ!」

「たくやくん

…飼い主なの?」

  「いや、こいつ」
  「犬並みに純粋っていうか…」

  「えっと…」

「あ」
「アタシ『小鳥遊仁美』」

  「あっ…たかなしさん、
   陽介のどストライクなタイプなんで」
  「無我夢中で追いかけちゃったっていうか…」

「じゃあアタシは『ボール』みたいなもんかぁ…」
「ウケる 笑」

「安心して」
「アタシ、『いい変態』には慣れてるから^^」


「ってか、アタシの事見て『ズキューン!』って
 なって、腕握って離さないなんて…」

「ちょっとキュンってなっちゃったじゃん♪」

「んでおたくんちの『よーすけくん』は、
 どやったら元に戻るの?」

  「あ!」

  「よーしよしよしよし」
  なでなで

「ほめるんだ 笑」



 「ぬあ!?」


 「・・・」




 「…やっべ」

 「…俺まさかジョン化した?」

  「…ああ、超久々に」




「聞こえてるって」

 「ホンットすんません!」
 「…えっと」

  「『たかなし』さん」

 「なんで拓也が知ってんだぇ!( *`ω´)」
  「聞いたんだぇ!( *`ω´)」

「ぷっ 失笑」
「2人ともおもろーい 笑」

「なに?」
「よーすけくんって『ジョン』の記憶はないの?」

 「…はい、残念ながら」

「んでアタシ、
 よーすけくんの『どストライク』なの?」

 「…はい、めっちゃタイプです」

「ふふ^^」
「アタシ初めて会った人に
 告白されたの、初めてかも♪」

 「あ」
 「厳密に言えばまだ
  そこまでには達してはいないのですが…」

「え?」

 「あ、すいません…」
 「…えっと」

 「たかなしさんの外見は100%タイプなんで、
 『ジョン化』しちゃったんですが」

 「内面はまだ全然知らないので…」

「あ、そっか」

 「でもお話した第一印象はいい感じなので、

 今後告る可能性も無きにしも非ずな感じで…」


「やっぱ変態だね、よーすけくん♪」

 「へ、変態!?」

「あ、『いい意味で』だよ♪」

 「ε-(´∀`*)ホッ」


「よーすけくんは部活とかサークルは
 「入ります」

「まだなんも説明して
 「入ります」

「笑 ( `д´)b オッケー!」

「んで飼い主のたくやくんは?」

  「あ、俺っすか!」
  「俺はえっと…」


  目ぇ潤ませてこっちを見るなって!


  「俺は…取りあえず、見学ってことで…」

「( `д´)b オッケー!」

    「じゃあ、部室案内するからついてきて♪」

 「あ、はい」



  「ちょっ、陽介!」
 「あ゛?」
  「「あ゛?」じゃねーよ!」
  「思いっきり『親睦目的』じゃねーかよ!」
 「しゃーねーだろ!
  ジョン化しちまったんだから!」

               「ほら、いくよー」
   
 「あ、はい」×2
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