『Love Stories。』

日向理

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Chapter.1

Episode.23

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「そろそろ行こっかな」

 「行く?」

「希もそろそろお店戻らなきゃでしょ」

 「あ、ホントだ」


 「マスター、またくるね!」

                    「はいよ」
「あれ?お会計は?」

カラコロ~♪

 「大丈夫、ツケてもらってるから」

「さすが常連^^」

「ごちそうさまでしたぁ~♪」

                  「またおいで」
「はーい♪」


カラコロ~♪







 「ノンで思い出したんだけどさ」

「ん?」

 「高2ん時のバスケ部の試合」

「ああ、あったねぇ」

 「あの後どうなったんだろうね」


 「結局2人付き合う感じもなかったし」
 「でもノン落ち込んでもなかったし、
  クラスでも普通に2人話してたし」

 「ノンに聞いても「内緒」って言って、
  全然教えてくれなかったし」


「『気持ちを知り合えた』みたいよ」

「んで」

「互いが1番楽な関係に落ち着いたんだってさ」

 「ふーん」


「付き合うことが恋のゴールじゃなかった」

「ノンのは『そういう好き』だったんだと思う」


 「そっかぁ」
 「あ!」


「ん?どうしたの?」

 「ううん、今常連さんっぽいコを見かけて」



 「…ってか沙織」

「ん?」

 「なんでそんな色々知ってんの?」

「んっとねぇ」


「わたしのフルネーム、『森田沙織』だから♪」


 「『もりた さおり』?…って」
 「うっそ!?」

 「沙織って、森田くんと結婚したの!?」

「そだよ^^」

 「なにその展開 笑」

「ねー^^」
「人生ってなにが起こるか分かんないよねぇ♪」



「あ、わたしこっちだから」

 「今日はホントきてくれてありがとね!」

     「わたしも懐かしい話できて楽しかった♪」

             「また連絡するね!」

 「はーい」
                 「じゃあね^^」

 「じゃあね^^」


 「あ!沙織!」
                     「ん?」
 「『旦那さま』によろしく^^」

                   「はーい♪」






カランコロ~ン♪


「あ、希さん、お帰りなさい」

 「もしかしてかなたくん来てた?」
「はい、さっきまで」

 「桜ちゃん、珍しく今日はニコニコなのね^^  
 なんかいい事あった?」
「希さん、そんなことよりも
 後ろ…お客さんきてますよ」

 「あ、…いらっしゃいませ~♪」
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