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Blue skinny cat
Trio
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世間では、俺とイーラはオシドリ夫婦とされている。結婚してから二人での仕事というのもかなり増えた。
まあ気の合う相手だし、身体の相性だけでなく、音楽の相性も最高。イーラとの舞台は楽しいからそれは俺としても楽しい仕事ではあった。
それに二人で夜の相手を物色して、一緒にソイツを楽しむのもイーラとの仕事の愉しみの一つ。
今日も舞台で寡黙な若いベースにイーラが歌声でそして身体を絡ませ誘っていた。
俺は興奮し盛り上がっていくベースをさらにピアノで突いてやると、ますます彼の音に色気が増していく。
コイツスゴイ素直でカワイイヤツかもしれない。俺はそう感じイーラに笑うと同じ事思ったのだろう似た笑みを返してくる。
客も俺達の興奮が伝わっているのだろう、酔いしれたような表情を向け舞台を見つめていた。そんな中で、俺はイレギュラーな視線を感じる。
ひどくザラついていて、深い哀しみと怒りを帯びた感情。ロイとは違う。
ロイはもっと真っすぐでピュアで透明な感情をぶつけてくるし、もっと熱い視線だ。それに彼は仕事でニューヨークにいない。
イリーナのMCの間に客席に視線を向けると、前方の招待者席の所にミアの姿を見つけた。イーラに言って、席を用意してもらったのだろう。
彼女特有の泣きそうな笑っているような訳わからない顔をして俺達を睨むように見ている。
「そして今日、ピアノを演奏するのは、私のあらゆる意味で最高のパートナーのKenji」
イリーナのそんな声が聞こえ、舞台に意識を戻した。俺は軽くピアノを奏で挨拶をする。そして抱きついてきたイリーナにキス。客の前で交わされるディープなキスに客が沸く。
俺達も大概に変態だが、客もこういった姿を喜ぶなんて相当である。しかしミアだけは青く暗い感情を秘めた視線をキスする俺達に向けていた。
おいおい『イーラは私のモノ』って言いたいのか? 俺はイーラを抱き寄せ膝の上に座らせる。
「今の気分はどうだ?」
そう舞台の上でイーラの腰を撫でながら、態と意味深にイーラに聞いて会話を続ける。イーラは艶やかな笑みを返し身体を絡める。
「アナタが欲しい」
彼女がそう言うと、客席から歓声が沸いた。俺はベースに頷いてから、『I want you』という曲の演奏を開始する。俺とベースの演奏にイーラの歌声がのり会場は最高潮に盛り上がる。
イーラの俺に身体を絡ませるパフォーマンスも最高に決まり、客も楽しんでもらえたようだ。ミア一人を除いて。
ミアのヤツはあの様子だと絶対、カンカンになって楽屋まで押しかけて突っかかてくると思った。だが予想に反して彼女は来なかった。
安堵して予定通り俺はイーラとベースを交えた熱い夜を楽しむ事にする。まあ押し掛けてきてもイーラにミアを任せて俺はベースと楽しめば良いだけ。
主催者が用意してくれたホテルの部屋にベースを連れ込み、三人で絡み合う。
やはりシャイな人間というのは、理性という殻を優しく剥いでいく手順も楽しい。
恥じらいながらも啼く様子も最高に俺達を興奮させ楽しませた。
躊躇いながらも俺達を一途に求めてきて、それにタップリ愛を注いでやると更に可愛く強請ってくる。彼は思っていた以上に良かった。
今後も更なるお付き合いを楽しみたいものである。ベースが数度目の絶頂に身体を震わせ意識を飛ばした所でその楽しい時間も終了する。
幸せそうに寝ているベースを挟んでイーラとベッドでワインを楽しんでいた。
「そういえば、ミアがきていたな」
イーラは俺の手のグラスをとり、それを呑みフフフと笑う。
「貴方と私がライブすると聞いて珍しく欲しがったの」
俺は笑い空のグラスにワインを注ぐ。
「今日、寂しそうにお前を見てたけど、良かったのか?」
イーラは『あら?』という目をしている。そして苦笑した。
「まあ、来なかったという事は、そういう気分じゃなかったのでしょう」
俺は『ふーん』と言いながらワインを飲む。
「それに、あの子が欲しいのは私じゃないから、私にはぬくもりを求めているだけ。だから私は母親のように抱きしめてやる。熱い夜を楽しみたいわけではないのよ」
俺は鼻で笑ってしまう。母親が子供を犯すのか?
「罪作りな女だな。刺されるなよ。今日お前をスゴイ目で見つめていたぞ」
イーラは俺を意外そうに見つめ返し笑いだす。
「賢史にソレを言われるとはね。いい?
女の子はゲイの道に誘われても視野が広がっただけでノンケにもすぐ戻れる。
精神的衝撃も少ないけど、男の子はそういう軽いものではないのよ。
女に戻れなくなる人もいるし。罪でいったら貴方の方が重いわ」
俺は苦笑するしかない。まあけっこう人をゲイの道に引きずりこんでしまった事は自覚はしている。
一度尻での快感に目覚めると、忘れられなくなるらしい。
「一度貴方も掘られてみたら?」
イーラは手を伸ばし、間にいるベースの尻を撫でた。ベースの身体がその刺激で震える。イーラの指先がサワサワと肌を滑っていく。
「やったことはあるよ、でも俺には合わないみたいで、やはり突っ込む方が気持ちいい」
俺はベースの乳首を弄ってやった。『ンッ、ア』と声を上げる。しかしまだ目を覚ます程の刺激ではないようだが、股間のモノが少し膨らみ始めている。
「へえ、今度挿れてみたい!」
二人でベースの身体に悪戯を与えながら会話を続ける。
「いいけど、多分燃えないぞ、俺もお前も」
ベースの股間の変化に気が付いたイーラはそこに手を伸ばし柔らかく揉んだ。流石にそれは起きるだろう。俺は苦笑する。
ベースは目を開け、自分の身体の状況に気が付き顔を赤らめた。
まさか寝ている間に触られて身体が熱くなっているとは思っていないだろう。淫らなままな事になっている自分の身体を恥ずかしがっていた。
「あら起きたのね、喉乾いたでしょ、ワイン飲む?」
そう言い口移しでワインを飲ませてやり、そのまま舌を絡める。
「足りないんでしょ? 私達が満足するまで抱いてあげる」
ベースは頬を赤らめウットリした目で、イーラを見上げその目を潤ませた。
俺は身体を移動させベースのモノを咥えてやると『ァフ』と声を上げる、しかしその唇もイーラにキスされ言葉も封じられる。
イーラのキスによってベースのモノはみるみる立ち上がっていく、キスを終え恍惚とした表情をしているベースに俺は話しかける。
「お前はどうイキたい? イーラの中に突っ込んでハジけたいか、俺に突っ込まれてバクハツしたいか?」
ベースの榛色の瞳が揺れるのを二人でニッコリ見つめる。
「お、お二人に、いえ三人で、一緒に!」
可愛い事を言ってくるので思わずイーラと二人でその男を抱きしめる。そして要望通り二人で朝まで三人でのセッションを楽しんだ。
※ ※ ※
Trio=三重奏の事
まあ気の合う相手だし、身体の相性だけでなく、音楽の相性も最高。イーラとの舞台は楽しいからそれは俺としても楽しい仕事ではあった。
それに二人で夜の相手を物色して、一緒にソイツを楽しむのもイーラとの仕事の愉しみの一つ。
今日も舞台で寡黙な若いベースにイーラが歌声でそして身体を絡ませ誘っていた。
俺は興奮し盛り上がっていくベースをさらにピアノで突いてやると、ますます彼の音に色気が増していく。
コイツスゴイ素直でカワイイヤツかもしれない。俺はそう感じイーラに笑うと同じ事思ったのだろう似た笑みを返してくる。
客も俺達の興奮が伝わっているのだろう、酔いしれたような表情を向け舞台を見つめていた。そんな中で、俺はイレギュラーな視線を感じる。
ひどくザラついていて、深い哀しみと怒りを帯びた感情。ロイとは違う。
ロイはもっと真っすぐでピュアで透明な感情をぶつけてくるし、もっと熱い視線だ。それに彼は仕事でニューヨークにいない。
イリーナのMCの間に客席に視線を向けると、前方の招待者席の所にミアの姿を見つけた。イーラに言って、席を用意してもらったのだろう。
彼女特有の泣きそうな笑っているような訳わからない顔をして俺達を睨むように見ている。
「そして今日、ピアノを演奏するのは、私のあらゆる意味で最高のパートナーのKenji」
イリーナのそんな声が聞こえ、舞台に意識を戻した。俺は軽くピアノを奏で挨拶をする。そして抱きついてきたイリーナにキス。客の前で交わされるディープなキスに客が沸く。
俺達も大概に変態だが、客もこういった姿を喜ぶなんて相当である。しかしミアだけは青く暗い感情を秘めた視線をキスする俺達に向けていた。
おいおい『イーラは私のモノ』って言いたいのか? 俺はイーラを抱き寄せ膝の上に座らせる。
「今の気分はどうだ?」
そう舞台の上でイーラの腰を撫でながら、態と意味深にイーラに聞いて会話を続ける。イーラは艶やかな笑みを返し身体を絡める。
「アナタが欲しい」
彼女がそう言うと、客席から歓声が沸いた。俺はベースに頷いてから、『I want you』という曲の演奏を開始する。俺とベースの演奏にイーラの歌声がのり会場は最高潮に盛り上がる。
イーラの俺に身体を絡ませるパフォーマンスも最高に決まり、客も楽しんでもらえたようだ。ミア一人を除いて。
ミアのヤツはあの様子だと絶対、カンカンになって楽屋まで押しかけて突っかかてくると思った。だが予想に反して彼女は来なかった。
安堵して予定通り俺はイーラとベースを交えた熱い夜を楽しむ事にする。まあ押し掛けてきてもイーラにミアを任せて俺はベースと楽しめば良いだけ。
主催者が用意してくれたホテルの部屋にベースを連れ込み、三人で絡み合う。
やはりシャイな人間というのは、理性という殻を優しく剥いでいく手順も楽しい。
恥じらいながらも啼く様子も最高に俺達を興奮させ楽しませた。
躊躇いながらも俺達を一途に求めてきて、それにタップリ愛を注いでやると更に可愛く強請ってくる。彼は思っていた以上に良かった。
今後も更なるお付き合いを楽しみたいものである。ベースが数度目の絶頂に身体を震わせ意識を飛ばした所でその楽しい時間も終了する。
幸せそうに寝ているベースを挟んでイーラとベッドでワインを楽しんでいた。
「そういえば、ミアがきていたな」
イーラは俺の手のグラスをとり、それを呑みフフフと笑う。
「貴方と私がライブすると聞いて珍しく欲しがったの」
俺は笑い空のグラスにワインを注ぐ。
「今日、寂しそうにお前を見てたけど、良かったのか?」
イーラは『あら?』という目をしている。そして苦笑した。
「まあ、来なかったという事は、そういう気分じゃなかったのでしょう」
俺は『ふーん』と言いながらワインを飲む。
「それに、あの子が欲しいのは私じゃないから、私にはぬくもりを求めているだけ。だから私は母親のように抱きしめてやる。熱い夜を楽しみたいわけではないのよ」
俺は鼻で笑ってしまう。母親が子供を犯すのか?
「罪作りな女だな。刺されるなよ。今日お前をスゴイ目で見つめていたぞ」
イーラは俺を意外そうに見つめ返し笑いだす。
「賢史にソレを言われるとはね。いい?
女の子はゲイの道に誘われても視野が広がっただけでノンケにもすぐ戻れる。
精神的衝撃も少ないけど、男の子はそういう軽いものではないのよ。
女に戻れなくなる人もいるし。罪でいったら貴方の方が重いわ」
俺は苦笑するしかない。まあけっこう人をゲイの道に引きずりこんでしまった事は自覚はしている。
一度尻での快感に目覚めると、忘れられなくなるらしい。
「一度貴方も掘られてみたら?」
イーラは手を伸ばし、間にいるベースの尻を撫でた。ベースの身体がその刺激で震える。イーラの指先がサワサワと肌を滑っていく。
「やったことはあるよ、でも俺には合わないみたいで、やはり突っ込む方が気持ちいい」
俺はベースの乳首を弄ってやった。『ンッ、ア』と声を上げる。しかしまだ目を覚ます程の刺激ではないようだが、股間のモノが少し膨らみ始めている。
「へえ、今度挿れてみたい!」
二人でベースの身体に悪戯を与えながら会話を続ける。
「いいけど、多分燃えないぞ、俺もお前も」
ベースの股間の変化に気が付いたイーラはそこに手を伸ばし柔らかく揉んだ。流石にそれは起きるだろう。俺は苦笑する。
ベースは目を開け、自分の身体の状況に気が付き顔を赤らめた。
まさか寝ている間に触られて身体が熱くなっているとは思っていないだろう。淫らなままな事になっている自分の身体を恥ずかしがっていた。
「あら起きたのね、喉乾いたでしょ、ワイン飲む?」
そう言い口移しでワインを飲ませてやり、そのまま舌を絡める。
「足りないんでしょ? 私達が満足するまで抱いてあげる」
ベースは頬を赤らめウットリした目で、イーラを見上げその目を潤ませた。
俺は身体を移動させベースのモノを咥えてやると『ァフ』と声を上げる、しかしその唇もイーラにキスされ言葉も封じられる。
イーラのキスによってベースのモノはみるみる立ち上がっていく、キスを終え恍惚とした表情をしているベースに俺は話しかける。
「お前はどうイキたい? イーラの中に突っ込んでハジけたいか、俺に突っ込まれてバクハツしたいか?」
ベースの榛色の瞳が揺れるのを二人でニッコリ見つめる。
「お、お二人に、いえ三人で、一緒に!」
可愛い事を言ってくるので思わずイーラと二人でその男を抱きしめる。そして要望通り二人で朝まで三人でのセッションを楽しんだ。
※ ※ ※
Trio=三重奏の事
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