Zazzy people

白い黒猫

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Arrogant man

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「ちっ、ちがう!」
 俺は片手で男の顎を掴んだ状態で笑みのまま顔を近づける。もう片方の手で股間を優しく揉み撫で上げた。
 ベルトを抜きズボンの前を開け男の一物を取り出す。縮あがっていると思っていたが、意外な事に男のソレは熱を帯び膨らみ始めていた。
 成程余熱しておいた成果がコレなのだろう。俺は男の耳に唇を近づけ息を吹きかけると、その身体がビクリと震えた。
 赤味を増した耳を舐め甘噛みしてやるとさらにその身体を震わせ、股間の物を勃立させていく。
 男にしかも東洋人にこうされるのはこの男にとって屈辱でしかないかもしれない。しかしこのように触られたら感じて反応してしまうのが男の性。
 焦らすように指先で撫でたり、弾いたりしてやる。態ともどかしいくらいの緩いタッチでの触り。
 しかし背後からイーラの巧な愛撫を受けている。前から俺にも責められている状態なので、アッという間に男の股間はギンギンと勃ち上がって爆発寸前で震える。
「一人でそんなに突っ走るな、自分だけ盛り上がって楽しむなんてダメだろ」
 男の耳元でそう囁いて挑発してやる。しかし青い目はもう潤んでおり、形の良い唇からは「ゥッ、ゥ」という音しか返ってこなかった。
 もう少し抵抗して頑張ってくれると思っていただけに、俺はその反応にやや落胆した。
 大した抵抗もしなくなった男もイーラの指が男の尻を撫で始める事で、緊張させ身体を捩りだす。しかし俺は男を抱きしめその動きを封じた。
 後ろ手で拘束されているだけに、それだけで男は抵抗らしいことも出来なくなる。
「おいおい、お前のそんな爪の指で解したら血だらけになるぞ」
「や、やめてくれ」
 男の耳元でささやくようにイーラに話しかけると、男はようやく抵抗の色を見せ始める。
「違う! 俺はそうじゃない……」
「なんだ、初めてか? 大丈夫だ、怖がるな! 俺は優しいからしっかり解してから挿れて、蕩かさせてやるよ」
 男は耐えきれず動き走ろうとする。中途半端に脱がされた彼のズボンが足枷となり転けそうになるのを支えてやる。お陰で男は跪く体勢になってしまった。
「ならば、貴方に任せるわ!
 良かったわね、初めてがこの人で。賢史は最高よ!
 賢史の指使いでピアノのように哭いて、良い音出しなさい」
 そう男に囁きイーラは離れていった。
 そして、俺が今度は男の背後に移動する。改めて程よく筋肉のついた背中を手で撫で尻を揉みそして撫でる。鍛えているだけあり引き締まり形は良い。
 男は細かく震えていた。
 今まで女を拘束して犯す事を何よりも楽しんできていた自分が、逆に自由を奪われ男に掘られる。コイツにとって受け入れ難い現実。
 イーラが戻って来てローションを俺に渡してきた。俺はそれで指を濡らし優しく男の尻穴を撫で揉むようにして解す。
 その間イーラは、男の鞄を引き寄せその中のモノをテーブルに並べていく。アイマスク、バイブ、ローター、口枷……と、普通のものからえげつないものまで。とんだレイプ魔だったようだ。
 イーラもそれらを見て、顔を顰め憐れむように男に視線をむけた。
 男はこの状態でそれらの道具を晒され、かなりの危機感を覚えているのだろう。しかし俺に竿と穴を同時に責められているために身体は確実に熱く融けてく。イーラを怖怖と見つめながら腰を揺らし始めていた。
「あんたいつも、こんな道具つかって遊んでるの? 分かってないわね? セックスは身体と魂で感じるモノ。道具で得た快楽なんて虚しいだけでしょ」
 そして男の唇にキスをして舌を絡める。
 最初は怯え逃げていた男だが、すぐにイーラの妖魔のようなキスに翻弄され自ら夢中でキスを求めていくようになる。俺に尻の穴に指を突っ込まれ中をまさぐられながら。
 男が尻尾ふって飼い主を舐める馬鹿犬のようにキスを返し始めるとイーラは唇を離した。
 だらしなく開いたままになっている唇に男が持ってきた口枷を嵌めた。同じく男の持ち物であるアイマスクでその視界を塞ぐ。もう男はすっかり大人しく素直になっていた。
「あんたは何も考えなくて良いの、ただ感じなさい。今まで感じた事ないくらいの絶頂を味合わせてあ・げ・る♪」
 耳元で宥めるようにイーラは囁き、胸を撫で乳首を摘み愛撫する。そして反対側の乳首を唇と舌で可愛がった。
 男はアンとカワイイ声を上げた。そこにはもう拒絶の意志は一切感じられなかった。

 ※   ※   ※

 Break=演奏が一時的に中断される間の事
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