3 / 27
今日の過ごし方
新しいと思えない朝
しおりを挟む
俺は恐怖と痛みからくる自分の叫び声で目を覚ます。周りを見渡しそこが自分の部屋である事にホッとした。
随分と嫌な夢を見たようだ。自分が死ぬ夢は確か吉兆とか聞いた事があるが、見て気持ち良いものでは無い。
汗まみれなのは暑さのためだけではないだろう。
サイドチェストでアラームが鳴りっぱなしのスマフォを手に取り音を止める。ディスプレイには【7/11 06:01】の文字。
俺はリビングに行きテーブルにスマフォを置いてからテレビとクーラを付けてトイレに行く。
風呂場で汗を流しサッパリした気持ちでリビングに戻る。
「今日も非常に暑い一日となるでしょう。熱中症には充分注意して下さい。
天気はほぼ晴れの予報ですが南太平洋に発達しはじめている高気圧の影響で気圧が不安定な事もあり所によってピンポイントに雨が降る可能性もあります。その為折りたたみの傘を用意しておくと安全でしょう」
「最近よく見られるゲリラ豪雨というやつですか?」
「その通りです。都心部のアスファルトにより温められた空気が……」
テレビからは変わり映えもしない内容のニュースが流れていた。俺は棚から器を取りだしコンフレークをそこに入れ冷蔵庫を空け牛乳を取りだし注ぐ。ついでに野菜ジュースを取りだし扉を閉める。
「東京オリンピックまでもう少しで一年ですね。いよいよ迫ってきた――」
「昨日は新競技……の会場内部のお披露目が――」
テレビの映像をBGVにして、朝食を食べながらスマフォをチェックする。
【トゥアイスのライブのチケットとれたよ! お金は今度会った時で良いから!
ちゃんとスケジュールあけとけよ! 来年の一月十一日!】
親友の将来からのメッセージに俺は首を傾げる。一旦一覧に戻り次のメッセージを開く。
【今日棚が届いたの! 壁の色ともバッチリで良い感じ!】
彼女の明日香からそんなメッセージが続いている。また一覧に戻り次のメッセージを開くと予想した通りの内容のメッセージがそこにあった。
【お盆休みは取れそう?
おじいちゃんの初盆ちゃんと帰って来なさいよ! 私はともかくおばあちゃんには逢いに来なさい】
俺はスマフォを手に暫く固まってしまう。嫌な汗が背中に流れるのを感じる。
気の所為? この一連のメッセージを俺は見た事がある。
「チャレンジカップの時間になりました!
本日のゲストの杉田玲士さんにチャレンジしてもらいます!
何個のダーツを的に当てる事が出来るでしょうか?
リモコンのボタンで当ててくださ~い」
能天気な声がテレビから聞こえてきた。
にこやかに笑いながら的の前へと移動しているイケメン俳優。俺はこの先の展開を知っている。一本目を見事に当てて皆から歓声を貰い、その後の残りの三本を全て外し、スタジオが微妙な空気になる。
俳優は一本目のダーツを投げ見事に成功させ派手にガッツポーズをする。そしてよせばいいのに全部当てると高らかに宣言をした。それをことさら持て囃すギャラリー。俳優は調子にのってダーツを投げ続け失敗する。
夢でみた通り進行していく番組に俺は呆然とした。
混乱しながらも着替えて出勤するという通常行動をしてしまうのがサラリーマンの哀しい性。いつもより一本遅めの電車に乗って会社に向かう。
「佐藤さん!」
ホームを降りたときに背後から俺を呼ぶ声が聞こえる。俺は恐る恐る振り向くとそこには部下の高橋今日子が立っていた。
いつものようにキッチリとしたスーツを着ているが俺は首を傾げる。いつもきれいに纏めている髪が、今日はなんか雑になっていた。夢と違う所に少しだけホッとする。しかしいつもの高橋らしい笑顔はなく表情が何故か硬い。
「高橋? どうしたんだ顔……色が悪いぞ。体調がよくないのか?」
顔が引きつっているとは言えず、そう話かける。
「佐藤さん、今日は一本前ではなく、コチラに乗られていたんですね。
佐藤さんの言う通り一本手前の電車は少し楽でした」
俺は高橋の言葉に首を傾げる。自分が乗る時間の電車の話をしたことがないからだ。現実の中では……。
「変な夢を見たから……」
「私もです。佐藤さんとメビウスライフにモンド経由で向かう夢を」
そして高橋は手帳のあるページを俺に向ける。そこには夢の中で俺と高橋が交わした会話が書いてあった。
「記憶にあるんですね」
高橋の顔が歪み泣きそうな顔になる。
俺は高橋の腕をひき、駅の構内にある喫茶店に誘う。
二人の夢を付き合わせた結果、同じ今日である七月十一日をそれぞれの視点で見ている事が分かった。二人でMedio Del Mondoの近くを車で通った時に何かが起きる。そして恐らくは二人とも死ぬ。
「これってどういう意味なのでしょうか」
高橋の言葉に俺は悩む。そもそも何があそこで起こったのかも分からない。高橋もそれは理解出来ていない。
二人が見たと言うのはそもそも夢なのか? 夢と言うにはやけにリアルな感覚。結論が出ないまま、業務時間が迫り、俺たちは会社に行くことにする。
夢? とまったく同じ言葉で話しかけてくる職場の人。違うのは高橋の行動と表情だけ。
十時三十分になったので高橋を呼ぶ。俺の声に高橋は緊張した顔で上着を着て鞄を持って近付いてくる。
「準備はいいか?」
「……」
縋るような表情で見上げる高橋。俺は安心させるように微笑む
【メビウスライフ……】向かう会社名を三つ俺の欄に行先を書き入れ。高橋の欄にも行先を書き、【佐藤に同行】と書き入れた。夢に逆らうように少しずつ異なる言動をしている自分を意識する。
会社の地下駐車場で二人で車に乗り込んだ。高橋が、異様に緊張しているのが分かる。
「高橋、大丈夫か?」
明らかに大丈夫ではない顔なのに高橋は頷く。
「ここまで今日過ごして分かった事が一つだけある。
周りは変わらないが、俺たちは自由だ」
高橋はハッとしたように顔を上げた。
「俺たちは今からどうにでも行動出来る。どうする?
わざわざ同じ時間にアソコに突っ込むのは愚だが、全く違う道を通るのもよし、何が起こったのか離れた所で確認するのもよし。
お前はどうしたい?」
高橋は、俺の言葉にジッと考え込む。
「何があそこであったのか知りたいです」
俺は同じ気持ちだったので頷いた。
早めに会社に出ておいた。十時五十分にはモンドから一キロ離れた高層ホテルの上のラウンジカフェにいた。
そして何かが起こるであろうモンドを見下ろす。
何故かここまで離れた所にいるのかというと、あそこで何が起こったか不明。
あの時の雰囲気から竜巻に巻き込まれたのではないか? そう予測をたてた。
中途半端に離れた場所でも危険な可能性はある。このくらい離れた場所から見張る事にした。
ここなら周囲が見晴らせるし、万が一危険がここまで及びそうなら屋内深くに逃げるようにする。高橋を危険に晒す訳には行かないからだ。
夢で何かが起きたのは十一時十一分十一秒。
十一時六分辺りから、モンド上空が暗くなってきて雨が降り出し激しくなっていく。ここまでも夢の通り。
「佐藤さん!」
高橋が指差す前に俺も気がついていた。雷雲からロート状の雲が出てくる。ソレが降りてきてモンドの交差点中央へと向かっていった。
みるみる地上に降り立ちモンド交差点にある円形の歩道橋の真ん中に着地する。
時間は十一時十一分
四つの高層マンションに囲まれた状態で、竜巻は移動することもなくその場で渦まきゆっくりと壊れていき消えた。
その様を呆然と眺めていた俺たちは、互いの存在を思い出し顔を合わせる。
「なんですか? あれ……」
「竜巻だとは思う」
そう答える俺の視界の中で、空はゆっくりと明るくなっていく。周りもざわめき窓ガラスの方に人が集まってきているが、誰も状況を飲み込めていないようだ。
ふと時計を見ると十八分になっている。俺は伝票を手に取り高橋に声をかける。メビウスライフとの打ち合わせ時間を思い出したからだ。
俺が運転して向かう傍ら、高橋はネットで今何が起こったか調べている。都内で竜巻発生というニュースだけが出てきていると高橋は報告してくれた。
約束の時間三十分までには何とか到着して、一時間程の打ち合わせを済ます。
近くのファミレスでお昼を二人でとる事にした。打ち合わせの間ネットではかなり情報は増えていた。
都内で竜巻が突然発生。竜巻は五分弱で消滅する。
竜巻の周りにあった歩道橋は崩壊、マンションなどの建物は外壁窓ガラス等壊れる等の被害。若干の怪我人は出たものの奇跡的に死者は出なかった。
竜巻が発生した場所から移動しなかったのは囲まれた四本のタワーマンションの形状が理由とされている。捻りのある曲線を描くように作られたデザインのものがシンメトリーに配置されたことで、そこに発生するビル風が竜巻を交差点に閉じ込めたという説。もしくはその形状が竜巻を発生させる原因となったと説で分かれていた。
竜巻とは断定されたが、それ以上は謎ばかりだった。
随分と嫌な夢を見たようだ。自分が死ぬ夢は確か吉兆とか聞いた事があるが、見て気持ち良いものでは無い。
汗まみれなのは暑さのためだけではないだろう。
サイドチェストでアラームが鳴りっぱなしのスマフォを手に取り音を止める。ディスプレイには【7/11 06:01】の文字。
俺はリビングに行きテーブルにスマフォを置いてからテレビとクーラを付けてトイレに行く。
風呂場で汗を流しサッパリした気持ちでリビングに戻る。
「今日も非常に暑い一日となるでしょう。熱中症には充分注意して下さい。
天気はほぼ晴れの予報ですが南太平洋に発達しはじめている高気圧の影響で気圧が不安定な事もあり所によってピンポイントに雨が降る可能性もあります。その為折りたたみの傘を用意しておくと安全でしょう」
「最近よく見られるゲリラ豪雨というやつですか?」
「その通りです。都心部のアスファルトにより温められた空気が……」
テレビからは変わり映えもしない内容のニュースが流れていた。俺は棚から器を取りだしコンフレークをそこに入れ冷蔵庫を空け牛乳を取りだし注ぐ。ついでに野菜ジュースを取りだし扉を閉める。
「東京オリンピックまでもう少しで一年ですね。いよいよ迫ってきた――」
「昨日は新競技……の会場内部のお披露目が――」
テレビの映像をBGVにして、朝食を食べながらスマフォをチェックする。
【トゥアイスのライブのチケットとれたよ! お金は今度会った時で良いから!
ちゃんとスケジュールあけとけよ! 来年の一月十一日!】
親友の将来からのメッセージに俺は首を傾げる。一旦一覧に戻り次のメッセージを開く。
【今日棚が届いたの! 壁の色ともバッチリで良い感じ!】
彼女の明日香からそんなメッセージが続いている。また一覧に戻り次のメッセージを開くと予想した通りの内容のメッセージがそこにあった。
【お盆休みは取れそう?
おじいちゃんの初盆ちゃんと帰って来なさいよ! 私はともかくおばあちゃんには逢いに来なさい】
俺はスマフォを手に暫く固まってしまう。嫌な汗が背中に流れるのを感じる。
気の所為? この一連のメッセージを俺は見た事がある。
「チャレンジカップの時間になりました!
本日のゲストの杉田玲士さんにチャレンジしてもらいます!
何個のダーツを的に当てる事が出来るでしょうか?
リモコンのボタンで当ててくださ~い」
能天気な声がテレビから聞こえてきた。
にこやかに笑いながら的の前へと移動しているイケメン俳優。俺はこの先の展開を知っている。一本目を見事に当てて皆から歓声を貰い、その後の残りの三本を全て外し、スタジオが微妙な空気になる。
俳優は一本目のダーツを投げ見事に成功させ派手にガッツポーズをする。そしてよせばいいのに全部当てると高らかに宣言をした。それをことさら持て囃すギャラリー。俳優は調子にのってダーツを投げ続け失敗する。
夢でみた通り進行していく番組に俺は呆然とした。
混乱しながらも着替えて出勤するという通常行動をしてしまうのがサラリーマンの哀しい性。いつもより一本遅めの電車に乗って会社に向かう。
「佐藤さん!」
ホームを降りたときに背後から俺を呼ぶ声が聞こえる。俺は恐る恐る振り向くとそこには部下の高橋今日子が立っていた。
いつものようにキッチリとしたスーツを着ているが俺は首を傾げる。いつもきれいに纏めている髪が、今日はなんか雑になっていた。夢と違う所に少しだけホッとする。しかしいつもの高橋らしい笑顔はなく表情が何故か硬い。
「高橋? どうしたんだ顔……色が悪いぞ。体調がよくないのか?」
顔が引きつっているとは言えず、そう話かける。
「佐藤さん、今日は一本前ではなく、コチラに乗られていたんですね。
佐藤さんの言う通り一本手前の電車は少し楽でした」
俺は高橋の言葉に首を傾げる。自分が乗る時間の電車の話をしたことがないからだ。現実の中では……。
「変な夢を見たから……」
「私もです。佐藤さんとメビウスライフにモンド経由で向かう夢を」
そして高橋は手帳のあるページを俺に向ける。そこには夢の中で俺と高橋が交わした会話が書いてあった。
「記憶にあるんですね」
高橋の顔が歪み泣きそうな顔になる。
俺は高橋の腕をひき、駅の構内にある喫茶店に誘う。
二人の夢を付き合わせた結果、同じ今日である七月十一日をそれぞれの視点で見ている事が分かった。二人でMedio Del Mondoの近くを車で通った時に何かが起きる。そして恐らくは二人とも死ぬ。
「これってどういう意味なのでしょうか」
高橋の言葉に俺は悩む。そもそも何があそこで起こったのかも分からない。高橋もそれは理解出来ていない。
二人が見たと言うのはそもそも夢なのか? 夢と言うにはやけにリアルな感覚。結論が出ないまま、業務時間が迫り、俺たちは会社に行くことにする。
夢? とまったく同じ言葉で話しかけてくる職場の人。違うのは高橋の行動と表情だけ。
十時三十分になったので高橋を呼ぶ。俺の声に高橋は緊張した顔で上着を着て鞄を持って近付いてくる。
「準備はいいか?」
「……」
縋るような表情で見上げる高橋。俺は安心させるように微笑む
【メビウスライフ……】向かう会社名を三つ俺の欄に行先を書き入れ。高橋の欄にも行先を書き、【佐藤に同行】と書き入れた。夢に逆らうように少しずつ異なる言動をしている自分を意識する。
会社の地下駐車場で二人で車に乗り込んだ。高橋が、異様に緊張しているのが分かる。
「高橋、大丈夫か?」
明らかに大丈夫ではない顔なのに高橋は頷く。
「ここまで今日過ごして分かった事が一つだけある。
周りは変わらないが、俺たちは自由だ」
高橋はハッとしたように顔を上げた。
「俺たちは今からどうにでも行動出来る。どうする?
わざわざ同じ時間にアソコに突っ込むのは愚だが、全く違う道を通るのもよし、何が起こったのか離れた所で確認するのもよし。
お前はどうしたい?」
高橋は、俺の言葉にジッと考え込む。
「何があそこであったのか知りたいです」
俺は同じ気持ちだったので頷いた。
早めに会社に出ておいた。十時五十分にはモンドから一キロ離れた高層ホテルの上のラウンジカフェにいた。
そして何かが起こるであろうモンドを見下ろす。
何故かここまで離れた所にいるのかというと、あそこで何が起こったか不明。
あの時の雰囲気から竜巻に巻き込まれたのではないか? そう予測をたてた。
中途半端に離れた場所でも危険な可能性はある。このくらい離れた場所から見張る事にした。
ここなら周囲が見晴らせるし、万が一危険がここまで及びそうなら屋内深くに逃げるようにする。高橋を危険に晒す訳には行かないからだ。
夢で何かが起きたのは十一時十一分十一秒。
十一時六分辺りから、モンド上空が暗くなってきて雨が降り出し激しくなっていく。ここまでも夢の通り。
「佐藤さん!」
高橋が指差す前に俺も気がついていた。雷雲からロート状の雲が出てくる。ソレが降りてきてモンドの交差点中央へと向かっていった。
みるみる地上に降り立ちモンド交差点にある円形の歩道橋の真ん中に着地する。
時間は十一時十一分
四つの高層マンションに囲まれた状態で、竜巻は移動することもなくその場で渦まきゆっくりと壊れていき消えた。
その様を呆然と眺めていた俺たちは、互いの存在を思い出し顔を合わせる。
「なんですか? あれ……」
「竜巻だとは思う」
そう答える俺の視界の中で、空はゆっくりと明るくなっていく。周りもざわめき窓ガラスの方に人が集まってきているが、誰も状況を飲み込めていないようだ。
ふと時計を見ると十八分になっている。俺は伝票を手に取り高橋に声をかける。メビウスライフとの打ち合わせ時間を思い出したからだ。
俺が運転して向かう傍ら、高橋はネットで今何が起こったか調べている。都内で竜巻発生というニュースだけが出てきていると高橋は報告してくれた。
約束の時間三十分までには何とか到着して、一時間程の打ち合わせを済ます。
近くのファミレスでお昼を二人でとる事にした。打ち合わせの間ネットではかなり情報は増えていた。
都内で竜巻が突然発生。竜巻は五分弱で消滅する。
竜巻の周りにあった歩道橋は崩壊、マンションなどの建物は外壁窓ガラス等壊れる等の被害。若干の怪我人は出たものの奇跡的に死者は出なかった。
竜巻が発生した場所から移動しなかったのは囲まれた四本のタワーマンションの形状が理由とされている。捻りのある曲線を描くように作られたデザインのものがシンメトリーに配置されたことで、そこに発生するビル風が竜巻を交差点に閉じ込めたという説。もしくはその形状が竜巻を発生させる原因となったと説で分かれていた。
竜巻とは断定されたが、それ以上は謎ばかりだった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
教師(今日、死)
ワカメガメ
ホラー
中学2年生の時、6月6日にクラスの担任が死んだ。
そしてしばらくして不思議な「ユメ」の体験をした。
その「ユメ」はある工場みたいなところ。そしてクラス全員がそこにいた。その「ユメ」に招待した人物は...
密かに隠れたその恨みが自分に死を植え付けられるなんてこの時は夢にも思わなかった。
超怖い少女
にしのこうやん
ホラー
あらすじ
第1話
僕の名前は、踝 壮也「くるぶし そうや」42歳。
僕が電車内で出会った2人の少女は味方なのか。
南と成美は僕をいじめてた日牧課長をクビにさせた。
南と成美はいったい何者なのか。
3日後日牧元課長が何者かに殺された。
日牧元課長が殺されて1週間後から成美はアパートで僕の膝の上に座って宿題をするのが日課になった。
南はの門限が厳しいので僕のアパートへ入らず10階建てのマンションへ帰った。
成美は僕の膝の上でもお構いなしにおならをするが僕にとってとても幸せだった。
成美が指をさした先には3階建ての鉄筋コンクリート増の一途建て新築の家が。
しかも僕が住んでるアパートの目の前に存在してた。
4週間後南と成美の予想は的中して、日牧元課長を殺した犯人が捕まった。
2話
僕の名前は、戸坂 陽太「とさか ようた」38歳。
僕は毎日自転車と電車に乗って通勤している。
僕は基本的に持てないタイプ。
特に若い女性からは気持ち悪がられていた。
出世できない僕は後輩にすら邪魔者扱いにされる粗末。
4月上旬学生が増えて車内はごった返しになってた。
僕はなんとか席に座れた。この時一風変わった少女達が僕の前に立ってた。
夢子とメイサとまどかだ。
夢子には頭上にも耳があるし九尾のしっぽがある。現実的にあり得ない少女だ。
翌日、電車内で夢子は何を思ったのかいきなり僕の膝の上に座った。
僕はふっと思い出した15年前の記憶を。
15年前の夏僕は登山をするため登山道を目指して車を走らせた。
車を駐車場に止めていざ出発をしようと思ったら登山道の横で酷いけがをした狐が子狐を3匹連れてさまよったので怪我した母狐と3匹の子狐をアパートまで連れて帰り保護した。
夢子達は15年前に僕が助けた狐達だったのだ。
3話
子供を粗末にするとこうなるかも・・・。
2040年心町の廃校{旧楠木小学校}に5人の少女達が住んでた。
1人は月丸 美和「つきまる みわ」2030年3月25日生まれの10歳。
2人目は夢神 望愛「ゆめかみ のあ」2032年5月6日生まれの8歳。
3人目は嵐山 未来「あらしやま みく」2035年8月3日生まれの4歳。
4人目は久米原 真優「くめはら まゆ」2025年2月3日生まれの15歳。
5人目は道後 優梨愛「どうご ゆりあ」2027年7月7日生まれの13歳。
廃校の中で大人を狩って飢えをしのぐ5人。
このような生活がいつまで続くのか不透明だ。
人を襲って食べ続けた5人の少女達。
この後どんな結末が待ち構えているのだろうか。
大人だけでは物足りなくなった真優と優梨愛は嘗ての友達までも食料にする。
この小説は1話ごとに主人公が変わります。
血だるま教室
川獺右端
ホラー
月寄鏡子は、すこしぼんやりとした女子中学生だ。
家族からは満月の晩に外に出ないように言いつけられている。
彼女の通う祥雲中学には一つの噂があった。
近くの米軍基地で仲間を皆殺しにしたジョンソンという兵士がいて、基地の壁に憎い相手の名前を書くと、彼の怨霊が現れて相手を殺してくれるという都市伝説だ。
鏡子のクラス、二年五組の葉子という少女が自殺した。
その後を追うようにクラスでは人死にが連鎖していく。
自殺で、交通事故で、火災で。
そして日曜日、事件の事を聞くと学校に集められた鏡子とクラスメートは校舎の三階に閉じ込められてしまう。
隣の教室には先生の死体と無数の刃物武器の山があり、黒板には『 35-32=3 3=門』という謎の言葉が書き残されていた。
追い詰められ、極限状態に陥った二年五組のクラスメートたちが武器を持ち、互いに殺し合いを始める。
何の力も持たない月寄鏡子は校舎から出られるのか。
そして事件の真相とは。
汚人形
にしのこうやん
ホラー
この小説は主人公が人形によって悲惨な結末を迎えたり、奇跡体験する小説です。
1話のあらすじのみここでは紹介します。第1話の主人公は、西上 浩二。
浩二は40代の株式会社華芽の嘱託パートナー社員。
ある日の事浩二はネットオークションで見た目はとてもかわいいドール人形を説明欄を見ずに落札して購入した。1週間後ドール人形の送り主の大町が謎の死を遂げた。
そして夜寝静まった時にドール人形が浩二のお尻から体の中へ入ってしまった。
ドール人形に体の中へ入られた浩二は体の中にいるドール人形に動きを制御された。
浩二は体の中にいるドール人形に制御されてからは仕事が捗るようになり、浩二は体の中にいるドール人形に独立させられて気づけば有名画家になってた。
6ヵ月半後今度は株式会社華芽のマドンナの浜辺さんが謎の死を遂げた。
浜辺さんが謎の死を遂げてから1週間後、魔法女子の法之華さんが入社した。
半月後ドール人形がやっと浩二の体の外へ出た。
魔法女子法之華さんと主人公浩二とは7年ぶりの再会だった。
法之華さんが小さな頃よく遊んでくれたし、法之華さんが高校生の時は法之華さんと電車の中で話し合ってた。
浩二は法之華さんを警察署に自主出頭するように説得したが、法之華さんは自主出頭せず。浩二は法之華さんに自主出頭を求め過ぎた結果法之華さんに殺された。
浩二が殺されたを知った株式会社華芽大山住社長は悔やんでた。
最後に先輩であった天野が浩二が遺体となって見つかったアパートに花束を置いた。
主人公浩二を殺した魔法女子法之華さんは浩二を殺してしまった事を後悔した。
主人公浩二を含め3人殺した法之華さんは警察に疑われなければ捕まる事なかった。
なぜなら魔法で証拠無く殺せるから。
目次 第1話 ネットオークションで買った体の中へ入るドール人形
第2話 廃屋に住む超巨大球体人形と人形群
第3話 超巨大過ぎる謎のテディーベア
第4話 謎の建物とドール人形達
第5話 中古で購入した家の奥に潜む謎の人形
第6話 ドール人形を肛門へ押し込む障がい者の男
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
茨城の首切場(くびきりば)
転生新語
ホラー
へー、ご当地の怪談を取材してるの? なら、この家の近くで、そういう話があったよ。
ファミレスとかの飲食店が、必ず潰れる場所があってね。そこは首切場(くびきりば)があったんだ……
カクヨム、小説家になろうに投稿しています。
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330662331165883
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5202ij/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる