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第1エナジーR 「ミクロ」
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地球。
日本。
東京。
便利な暮らし。
戦争のない日々。
人間たちは、物理的な争い、血と血で争うような戦いをもうしない。
精神的な戦いに移行した。
それは、経済、お金。
友達。人間関係。人脈づくり。
ストレスのない社会。ストレスフリーな生き方。
多様なものの考え方。
など、人間は生物として、高度な領域に到達しているかのようにみえた。
地球の人間たちが、スマホでピコピコ頑張っている。
仕事とか恋愛とか。
そんな中、未だに血と血で争うような戦いをしている小学生がいた。
キンコンカンコーン。
「さあ。3限目の授業を始めるぞ。国語だ。っておい。『リュウガ』!!」
「先生!!オレの腹痛がまた始まったんだ!!トイレ行かしてくれ!!」
「もう~。また始まった~。『リュウガ』のトイレタイム~。前なんか、1限目から3限目までずっとトイレ行ってたのよ~。」
小学3年生の「リュウガ」は、教室から走って出て行った。
ふん。みんなせいぜいオレのことを『うんこリュウガ』だと思っててくれ。これも全てみんなを守るためなんだ。
「おい。今度は、どこにいるんだよ。『エナモン』!!」
「階段の後ろに現れたぜ。気をつけろ。三匹いる。」
「チッ。次から次へと湧いてきやがる。『ミクロ』どもが。」
「リュウガ」は、「エナモン」の指示通り、階段の後ろに向かった。
そこには、三匹のネズミがいた。
目は、真っ赤に充血しており、体から湯気のようなオーラが発せられており、ただのネズミとは違い、不気味でおぞましさがあった。
「ギュルギュル~。」
「ネズミはチュウチュウって泣くもんだぜ。まあいい。かかって来い。」
三匹のネズミたちは、「リュウガ」に襲いかかった。
一匹は、爪で引っ掻き、もう一匹は、噛みつき、さらにもう一匹は、尻尾で殴ってきた。
ガキン!!
小学生の「リュウガ」は、腕でガードした。
その腕からは、爪で引っ掻かれたり、噛みつかれたりしているのに、血が出ていない。
よくみると、「リュウガ」の体からも湯気が出ていた。オーラが。
ネズミたちよりも力強いオーラが感じられた。
「お前らごときの『エナジーパワー』でオレにダメージを与えられると思うな!!くらえ!!」
「リュウガ」は、ネズミの一匹を拳で殴りつけ、もう一匹は、踏み潰し、さらにもう一匹を蹴り飛ばした。
バシュッ。バシュッ。バシュッ。
ネズミたちは、「リュウガ」に殴られたり、踏み潰されたりしたが、グチャグチャに内臓破裂で血反吐が出て臓物まみれになるわけではなく、グッタリした後、粒々の光となって蒸発していったのだ。
「この『ミクロ』たち弱すぎて物足りねーぜ。」
「それはいーけどよー。『リュウガ』。『ジュギョウ』ってやつはいいのかよ?」
「それはもうオレには絶望的だ。国語、算数、英語、プログラミング。どの授業も50点取るのが難しくなってきやがってきた。小学生も楽じゃないんだぜ?お前にわかるか?『エナモン』?。」
「キャッ。」
今のネズミとの戦いを女の子はみていたのだ。
「お前は・・・・。『アイ』。オレとこいつらの戦いをみていたのか・・・。」
「ちょっと『リュウガ』。あんたは一体・・・・。」
「バレたからには、オレはお前を殺さなければならない。」
「なんで私があんたに殺されなきゃならないのよ!!キャー。誰か助けて~。」
バコッ。
「エナモン」が「リュウガ」の頭、目掛けて、強烈なタックルをかました。
「うっ。」
「リュウガ」は気絶した。
「さあお嬢ちゃん。これで大丈夫だ。でもなんでオレや『ミクロ』がみえるの?地球の人間で『エナジー』もってるのって『リュウガ』だけだと思ってたけど。」
「そんなこと私に言われてもわかんないわよ。ふわふわのあんたと、さっきの目が真っ赤で気持ちの悪いネズミたちはみえたわ。なんなの?あんたたちお化けなの?」
「お化けって失礼しちゃうな~。オレはれっきとした『ミクロ』だ。体から発するオーラ。すなわち『エナジー』を操るもの。それを『ミクロ』と言うんだ。」
「えっ。あんたも『リュウガ』も。気持ち悪いネズミもみんな『ミクロ』って言うの?『ミクロ』って小さいって意味じゃないの?なんで?なんでなのよ!!」
「オレに聞かれても、困るよ。オレも『リュウガ』と似ていてあんまり頭が良い方じゃないし。」
「もうわかったわよ。とりあえず、『リュウガ』を保健室まで運ぶわ。」
こうして、三人(?)の「ミクロ」が出会った。
これから、エナジーを高め合い、時代錯誤なパワーインフレバトルに突入するのであった。
つづく。
日本。
東京。
便利な暮らし。
戦争のない日々。
人間たちは、物理的な争い、血と血で争うような戦いをもうしない。
精神的な戦いに移行した。
それは、経済、お金。
友達。人間関係。人脈づくり。
ストレスのない社会。ストレスフリーな生き方。
多様なものの考え方。
など、人間は生物として、高度な領域に到達しているかのようにみえた。
地球の人間たちが、スマホでピコピコ頑張っている。
仕事とか恋愛とか。
そんな中、未だに血と血で争うような戦いをしている小学生がいた。
キンコンカンコーン。
「さあ。3限目の授業を始めるぞ。国語だ。っておい。『リュウガ』!!」
「先生!!オレの腹痛がまた始まったんだ!!トイレ行かしてくれ!!」
「もう~。また始まった~。『リュウガ』のトイレタイム~。前なんか、1限目から3限目までずっとトイレ行ってたのよ~。」
小学3年生の「リュウガ」は、教室から走って出て行った。
ふん。みんなせいぜいオレのことを『うんこリュウガ』だと思っててくれ。これも全てみんなを守るためなんだ。
「おい。今度は、どこにいるんだよ。『エナモン』!!」
「階段の後ろに現れたぜ。気をつけろ。三匹いる。」
「チッ。次から次へと湧いてきやがる。『ミクロ』どもが。」
「リュウガ」は、「エナモン」の指示通り、階段の後ろに向かった。
そこには、三匹のネズミがいた。
目は、真っ赤に充血しており、体から湯気のようなオーラが発せられており、ただのネズミとは違い、不気味でおぞましさがあった。
「ギュルギュル~。」
「ネズミはチュウチュウって泣くもんだぜ。まあいい。かかって来い。」
三匹のネズミたちは、「リュウガ」に襲いかかった。
一匹は、爪で引っ掻き、もう一匹は、噛みつき、さらにもう一匹は、尻尾で殴ってきた。
ガキン!!
小学生の「リュウガ」は、腕でガードした。
その腕からは、爪で引っ掻かれたり、噛みつかれたりしているのに、血が出ていない。
よくみると、「リュウガ」の体からも湯気が出ていた。オーラが。
ネズミたちよりも力強いオーラが感じられた。
「お前らごときの『エナジーパワー』でオレにダメージを与えられると思うな!!くらえ!!」
「リュウガ」は、ネズミの一匹を拳で殴りつけ、もう一匹は、踏み潰し、さらにもう一匹を蹴り飛ばした。
バシュッ。バシュッ。バシュッ。
ネズミたちは、「リュウガ」に殴られたり、踏み潰されたりしたが、グチャグチャに内臓破裂で血反吐が出て臓物まみれになるわけではなく、グッタリした後、粒々の光となって蒸発していったのだ。
「この『ミクロ』たち弱すぎて物足りねーぜ。」
「それはいーけどよー。『リュウガ』。『ジュギョウ』ってやつはいいのかよ?」
「それはもうオレには絶望的だ。国語、算数、英語、プログラミング。どの授業も50点取るのが難しくなってきやがってきた。小学生も楽じゃないんだぜ?お前にわかるか?『エナモン』?。」
「キャッ。」
今のネズミとの戦いを女の子はみていたのだ。
「お前は・・・・。『アイ』。オレとこいつらの戦いをみていたのか・・・。」
「ちょっと『リュウガ』。あんたは一体・・・・。」
「バレたからには、オレはお前を殺さなければならない。」
「なんで私があんたに殺されなきゃならないのよ!!キャー。誰か助けて~。」
バコッ。
「エナモン」が「リュウガ」の頭、目掛けて、強烈なタックルをかました。
「うっ。」
「リュウガ」は気絶した。
「さあお嬢ちゃん。これで大丈夫だ。でもなんでオレや『ミクロ』がみえるの?地球の人間で『エナジー』もってるのって『リュウガ』だけだと思ってたけど。」
「そんなこと私に言われてもわかんないわよ。ふわふわのあんたと、さっきの目が真っ赤で気持ちの悪いネズミたちはみえたわ。なんなの?あんたたちお化けなの?」
「お化けって失礼しちゃうな~。オレはれっきとした『ミクロ』だ。体から発するオーラ。すなわち『エナジー』を操るもの。それを『ミクロ』と言うんだ。」
「えっ。あんたも『リュウガ』も。気持ち悪いネズミもみんな『ミクロ』って言うの?『ミクロ』って小さいって意味じゃないの?なんで?なんでなのよ!!」
「オレに聞かれても、困るよ。オレも『リュウガ』と似ていてあんまり頭が良い方じゃないし。」
「もうわかったわよ。とりあえず、『リュウガ』を保健室まで運ぶわ。」
こうして、三人(?)の「ミクロ」が出会った。
これから、エナジーを高め合い、時代錯誤なパワーインフレバトルに突入するのであった。
つづく。
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