Daddy Killer

リョウタ

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番外編 「井戸沢さんの出張」

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井戸沢さんは急いでバーに駆け込んだ。

バン!!

「いらっしゃい。井戸沢さん。今日は遅かったね。」

「マスター。今、何時?」

「今、11時を過ぎたところだよ。井戸沢さんは遅くても東京にいるときは9時にはお店に来ているもんね。」

ここは、東京。

井戸沢さんの馴染みの老け専ゲイバー「パパオ」。

若い男の子とおじさんが出会うゲイバーだ。

「ちょっと接待が長引いたんだよ~。なかなか商談がうまく行かなくて、あのスケベジジイ女の店に行きたがっていたから仕方なく行ってたんだよ。」

「でも井戸沢さんは若い男好きなんだから、その人のこと言えないんじゃないの?」

「僕は若い子から力をもらっているだけ。僕は若い子にたくさん尽くしているよ。大阪で僕にゾッコンの男の子がいて、ちょっとしつこいけど僕はしっかり対応してあげているしね。あっ。一昨日、つよしくんここのお店来てなかった?」

「来てたよ。」

「僕のボトル飲んでくれた?」

「うん。ちゃんとボトル開けてくれたよ。」

「って新しいの開けて、こんなに飲んだの?これ絶対誰かと飲んだよね?どこのおじさん?」

「出張できた50代くらいのおじさんだったね。つよしくんといい感じだったね。」

「もしかしてお店も一緒に出た?」

「そりゃ成り行き上、二軒目も行くでしょ。」

「絶対やってる。夜、メッセージ返してくれなかったし。」

「井戸沢さん自分もそういうことばっかりしてるのに、けっこうやきもち焼くんだね。」

「僕のお気に入りの子に手を出されるとそら腹が立つよ。東京も多くて月に2~3回しか来れないのに~。いやいやそれよりなんでこの店、今日僕しかお客いないの?」

「平日の夜だし、ちょっと遅い時間だし、仕方ないじゃない。」

「若い子は遅い時間でも遊んでるでしょ?もうマスター若い男の子もっと紹介してよ~。」

「困った人だね~。」

「最近は、アプリの普及とかでゲイバーに出てこない若い子も多いんでしょ?僕に良い提案があるんだ。」

「いちおう軽い気持ちで聞くけど、なんなの?」

「老け専のゲイバーでは若い子からお金を取らないようにする。そうしたら、若いお客さんはもっと増えると思うんだ。若い子の分は僕たちおじさんが払うってことで。どうだい?マスター。」

「そりゃ井戸沢さんみたいに経済的に豊かな人はそれで良いのかもしれないけど、おじさんみんながそうっていうわけではないんじゃない?それに若い同士に来る場合もあるしね。」

「え~。絶対にいい案だと思うんだけどな~。あ~。マスター。ボトル開けるから、若い子呼んでよ~。」

「も~。仕方ない人だな~。ちょっと待っててね。え~と店子のたいちくんに来てもらおうかな。」

すると、店のドアがスッと開いた。

「今日は僕、酔っちゃったな~。あっ。素敵なおじさんがいる~。」

「あっ。ともくん。いいところにきた。このおじさんどう?」

「かっこいい子だね。隣に座りなよ。」

「イヤ~。ブチュー。」

ともくんは井戸沢さんと挨拶もろくに交わす間もなく、いきなりキスをし、井戸沢さんの口の中で舌を激しく絡ませた。

グチュグチュ。

「みてないフリみてないフリ。さっ。仕事仕事。」

井戸沢さんは気持ち良さに目がうつろになった。

「はぅ。」

「おじさん。かわいい。感じてるんだね。大きくなってる。」

カチャカチャ。

ともくんは井戸沢さんのベルトを緩め始めた。

そのまま、手を生の井戸沢さんのアソコまで伸ばしていじった。

「おじさん。すごく濡れてる。スケベ~。」

井戸沢さんは興奮して顔が真っ赤になっている。

「ダメだよ。こんな場所でこんなことしたら。」

「え~説得力ないし。だったら濡らしたらダメ。大きくなるのも禁止。あれれ?大きいよ?なんで?」

ともくんは井戸沢さんのアソコを強く握った。

「うっ。」

「ともくん。井戸沢さんをからかうのはそれくらいにしてお酒を飲みなさい。」

「え~。僕、明日、早いからもう帰るの~。このお店はなんとなく来ただけ~。さよなら~。」

そう言って、ともくんは帰って行った。

「マスター。あの子はなんだったんだ?僕とそういうことがしたかったんじゃないの?」

「う~ん。あの子も年上好きなんだけどね。今日はいつもより酔っていたね。ちょっと僕にもわかんないな。」

すると、またお店の扉が開いた。

若い男の子が二人やってきた。

「あれ?君たち初めてだよね。どこでここのこと知ったの?」

「僕たち名古屋から来ました。名古屋のお店で東京の老け専のお店はどこって聞いたらこのお店を教えてもらいました。」

「ちょっと時間が遅かったんですね?」

「君たち二人とも老け専なの?」

「そうなんです。友達ですけど、好みが被っちゃってちょっと困っています。」

「じゃあ隣のおじさんなんかどう?」

「あっ。とってもかっこいいです。スーツ姿もとても似合っています。」

「たるんだお腹もいいよね。」

「良かった。始めまして。井戸沢です。普段は京都で仕事しています。今日は出張で東京に来ているよ。よろしく。」

「僕はあきたかです。28歳です。」

「僕はよしみつです。33歳です。」

「二人ともイケメンだね。よくおじさんからモテるでしょ。」

「そんなことないですよ。でも僕ら、好みが同じなことが多くて、よく争うよね。」

「そうだね。名古屋のお店でも同じおじさんを取り合ったりしたもんね。」

「じゃあ今日は井戸沢さんを取り合いなさい。二人とも井戸沢さんの両隣について。」

あきたかとよしみつは井戸沢さんの隣についた。

「うわ~。両手に花。いや両手にイケメン。こんな日が僕にやってくるなんて。」

マスターがトイレに入った瞬間、始まった。

あきたかがいきなり井戸沢さんに激しいキスを始めた。

負けじとよしみつも井戸沢さんの顔を掴みかかり、激しいキスをした。

あまりのエロスで井戸沢さんの理性も破壊されかけていた。

あきたか、よしみつの二人の顔を掴んだ井戸沢さんは三人同時のキスを始めた。

それに加え、井戸沢さんは二人の棒もしっかり握りしめていた。

井戸沢さんの液が口からも下からも溢れ出していた。

すると、またドアが開いた。

「えっ。何、そのおじさん?エロい!!俺もやりたい!!」

茶髪の兄ちゃんが入ってきた。

この兄ちゃんもチャラそうだが、井戸沢さんのストレートゾーンには入っている。

このお兄ちゃんもキスに参加して、井戸沢さんの興奮も最高潮。

ああ。

こんなお店の中で最後までやっちゃっていいのか。

出入り禁止にならないのか。

内心、恐怖があったが。目先の快楽に負けてしまった。

こんな幸せなことがあるなんて、男の子こんなに求められるなんて。

そうだ。

僕は一人の男の子に縛られるわけにはいかない。

だって、こんな楽しいことできなくなるんだもん。

ああ気持ちいい。

男の子好き。

若い男の子美味しい。

もっと食べたい。

もっと。

もっと!!

ああああ~!!!

井戸沢さんは激しく激しく発射した。

パンツの中に。

ハッ。

目が覚めると、ベッドの中だった。

しかも井戸沢さんの住んでいる京都の家だった。

えっ。

どういうこと?

井戸沢さんは夢精したのだ。

えっ。

僕、いい歳して夢精したの?

欲求不満だったの?

やっぱりそうだったんだ。

僕には一人二人の彼氏じゃ足りないんだね。

20人くらい彼氏を作らないとね。

あっ。

今日は鈴木くんと沖縄旅行の日だった。

あの子も問題児だから大変だ。

しかし、体の相性はいい。

たくさん沖縄でやるんだろうな。

そう言って、井戸沢さんは沖縄に行く準備をした。

完。
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