エナジークエスト

リョウタ

文字の大きさ
上 下
180 / 184

第175エナジー 「師弟対決」

しおりを挟む
「黒竜」は「竜牙」の「ギガエナジーショット」で、顔と右腕と右肺だけが残った。


「黒竜」は、驚きと痛みで「エナジーリカバリー」(傷の修復・再生)をする余裕がなくなっていた。


「クソ・・・・。『ホールの恩恵』(ブラックホールの吸収力)を発動させていたから、頑強な『シールド』(体を守るエナジー防御)を発動させていなかった。グフ。まずい・・・・。」


「黒竜」は血反吐を吐いていた。


「よくわかんねーけど。チャーンス!!『雷牙』たちから聞いたけど、俺が『ヤマタノオロチ』の『火竜』だった頃、お前らは俺のこと弱いって馬鹿にしてたんだろ?そんなお前にプレゼントだ!!最期は極大の炎でおしまいにしてやるぜ。」


「竜牙」は、「レッドエナジー」(恒星クラス)を放出し、自身の頭上に「太陽」ほどの大きさの「火球」をつくりだした。


「俺がエナジー修行した星『ケミエナ星』を破壊したことを悔やみながら死にやがれ!!『エナジー・サンシャインショット』!!」


「太陽」クラスの「火球」が「黒竜」を襲った。


少し離れたところで戦っている「雷牙」や「賢竜」は


「早く『黒竜』の傷を遠隔で治さなければなりません。」


「賢竜」が「雷牙」たちから離れようとした途端、


バチッ!!


「チッ。雷ですか・・・。」


「当たり前だろ?お前が『黒竜』と『竜牙』の方ばっかみてるから、その隙にこの辺り一帯に俺の雷で結界を張らせてもらったぞ。『ライティング・バリア』。」


「邪魔ですね。やはりお前たち・・・・。一瞬で殺してやろうか・・・・・。」


「竜牙」の「エナジー・サンシャインショット」が「黒竜」に衝突する瞬間、巨大な「火球」が粉々に分散した。


ブシュー!!バーーーーーン!!


「何が起こった!?」


「『黒竜』危なかったな。お前の『ホールの恩恵』も無敵じゃなかったんだな。それとも調子が悪かったか?まあどっちでもいいぜ。ここからは俺がやる。」


「黒竜」の目の前に現れたのは、「ブラウド」だった。「ブラウド」は身長が3m近くあるゴリゴリマッチョで、「竜牙」が「ケミエナ星」でエナジー修行をしている時の「エナジー武道」の先生だった。「ケミエナ星」は「黒竜」によって破壊されたのだが、「ブラウド」の怒りの矛先はなぜか「竜牙」に向かい、仲間である「アーク」の元からも去ってしまい、行方がわからなくなっていたのだ。


「せ、先生。どうしてですか。なんで『黒竜』なんかを助けたんですか・・・・。そいつが、先生の住んでいた星『ケミエナ星』をぶっ壊したんですよ。」


「あー。それは前聞いたし。『黒竜』からも聞いた。」


「なんで先生はそんなやつといるんですか!!」


「言っただろ?お前を一匹残らず殺すって?あっ。今のお前ってもう『エナジー体』つくれないんだっけ?残念だな。一匹ずつプチプチ殺してやりたかったのに。」


「先生。おかしいです。もういいです。『黒竜』なんかの肩を持つんだったら先生は敵です。覚悟してください。俺は『エナジー体』を使えなくなりましたが、以前の俺とは段違いに強いです。死んでください。『デス・エナジー』!!」


「竜牙」は物質やエナジーを強制的に分解し、相手を消滅させる技「デス・エナジー」を「ブラウド」のいる範囲まで広げくらわせた。


「ちょっとみないあいだに、エゲツないエナジー技を覚えたもんだな。だが、俺には効かん。強くなったのは、お前だけじゃないんだ。」


「えっ。先生はただの『ミクロ生物』のはず!!俺の『恒星クラス』の『デス・エナジー』を防ぐ術なんかあるはずがない。てかそもそもさっきの『エナジー・サンシャインショット』も先生なんかに防御できるわけがないレベルだし。」


「お前にも『核』があるんだろ?俺にもあるんだよ。『核』が。」


「えっ。何で?」


次回。  第176エナジー   「『ブラウド』の『セル・エナジー』全開」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

[R18] 激しめエロつめあわせ♡

ねねこ
恋愛
短編のエロを色々と。 激しくて濃厚なの多め♡ 苦手な人はお気をつけくださいませ♡

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

孕ませねばならん ~イケメン執事の監禁セックス~

あさとよる
恋愛
傷モノになれば、この婚約は無くなるはずだ。 最愛のお嬢様が嫁ぐのを阻止? 過保護イケメン執事の執着H♡

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

婚約者に消えろと言われたので湖に飛び込んだら、気づけば三年が経っていました。

束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢シャロンは、王太子オリバーの婚約者に選ばれてから、厳しい王妃教育に耐えていた。 だが、十六歳になり貴族学園に入学すると、オリバーはすでに子爵令嬢エミリアと浮気をしていた。 そしてある冬のこと。オリバーに「私の為に消えろ」というような意味のことを告げられる。 全てを諦めたシャロンは、精霊の湖と呼ばれている学園の裏庭にある湖に飛び込んだ。 気づくと、見知らぬ場所に寝かされていた。 そこにはかつて、病弱で体の小さかった辺境伯家の息子アダムがいた。 すっかり立派になったアダムは「あれから三年、君は目覚めなかった」と言った――。

マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子

ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。 Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。

【R-18】クリしつけ

蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。

処理中です...