エナジークエスト

リョウタ

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第174エナジー 「油断」

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「力を解放しろ!!『真・雷槍』!!」


「攻撃力を上げろ!!『青剣』!!」


「雷牙」と「青牙」は、「レッドエナジー」(恒星クラス)を展開し、その力をそのまま「エナジー武具」に込め、強力な攻撃を生み出し、「賢竜」に襲いかかっていた。


対する「賢竜」は、「レッドエナジー」(恒星クラス)を出し、手刀で、二人の攻撃に対処していた。


バキ。ガン。バキバキ!!(手刀で剣と槍を防御する音)


「なんだ。『賢竜』。お前って研究者タイプだから体術とかできないと思っていたけど、体動くんじゃん。」


「元々『エナジー力』があなたたちより遥かに高いので、体術の訓練などする必要ありません。全てエナジーで操作すればいいだけのこと。」


「あー!!そのスカした態度が気に入られねー!!『ライトニング・スラッシュ』(雷撃と槍の斬撃のコラボ)!!」


バリバリザシュー!!


恒星規模の雷と槍による斬撃が、「賢竜」に命中した。


「はぁはぁ。今のは『恒星系』に匹敵する攻撃力だったから喰らったはずだぜ。これでもよゆーの表情みせるのかよ。『賢竜』。」


しかし、「賢竜」には砂埃も一切ついておらず、「賢竜」の「シールド」も全くの無傷だった。


「バカな・・・。『シールド』も全く無傷。あり得ない。何らかエナジー攻撃を受ければ、本人にダメージがなくとも『シールド』にもヘコみが生じたりするはず・・・。」


「『雷竜』。『氷竜』。無駄な戦いはやめましょう。私が展開している能力にはあなたたちは永久に気づけないでしょう。投降しなさい。私たちはあなたたちの『核』しか興味ないので、『核』を取り除いた後、どうしてもというなら、『ミクロ生物』として生かしてあげてもいいですよ?そのかわり、これからの私たちのすることに邪魔をしないという条件でね。」


「ふざけるな!!『アイス・ブレード』!!」(「青牙」は「青剣」にありったけの氷の属性のエナジーを込め、氷の剣を作った。)


「青牙」は、「賢竜」に斬りかかるが、「賢竜」の「シールド」にも近づけず、みえない壁によって立ち入れなくなった。


「何だ!!コレ?『シールド』じゃない!?『斥力』でもない!!これは一体!?」


「これが、私たちとあなたたちの力の差です。これが分からないようでは、あちらの『超銀河』に行っても話にならないだけです。あっ。あちらの『火竜』と『黒竜』の戦いも早々に終わりそうですね。『黒竜』には『ホールの恩恵』(ブラックホール同等の吸収能力)があります。勝負になりません。」


「竜牙」は「ギガエナジーショット」を「黒竜」に放っていた。


ドン!!


「いっけぇええ~!!」


「お前のような元『ヤマタノオロチ』最弱と俺が戦うことになろうとはな。早くお前らを『アブソーブ』(吸収)して、『まこ』(『宇宙三戦士』の一体。可愛い茶ぐま。)を殺したいのにな。出よ。『ホールの恩恵』。」


「黒竜」は「ブラックホール」の黒い渦を体に纏い始めた。


「この状態だとありとあらゆるエナジー攻撃を自動で『アブソーブ』してくれるんだ。お前らのような雑魚どもはいちいちエナジー分析と解析で『アブソーブ』しなければならんだろ?次元が違うんだ。次元が・・・。」


「ん?案外楽しーぞ。エナジー分析。相手のエナジー 攻撃を構造からバラバラに考察して、自分の力に取り込むって楽しくねーか?」


「弱者はせいぜい無理やりポジティブに考えとけ。俺は『まこ』たちをぶっ殺して宇宙の支配者・・・・」


その時、「竜牙」の「ギガエナジーショット」がまともに「黒竜」に衝突し、「黒竜」の体の半分は消滅した。顔と右肺、右腕だけが残っている。


「ぐはっ。はぁ?えっ?は?」


血を吐きながら、自身の状態を理解できずにいた「黒竜」。


それをみていた「賢竜」は。


「!!!!!!!!!一体何が起こったというのでしょう?」


「『竜牙』の野郎。やりやがったな。」


「あっ。俺。『ギガエナジーショット』に『重力』付加するの忘れてた。んじゃ何で『ブラックホール』の攻撃貫いたんだろ?」


次回。  第175エナジー    「師弟対決」


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