エナジークエスト

リョウタ

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第170エナジー 「進行」

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「わっ。俺死んだ!!」


「ディノシティー」の木の館客室VIPルームで寝ていた「雷牙」が飛び起きた。


「朝から『雷牙』はうるさいな。この数日、何もしてないくせに寝てる時くらい静かにしてろよ。」


「おはよ。なんだよ。朝からご機嫌ナナメだな。『青牙』。」


「当たり前だろ。おまえも『竜牙』も『黒竜』たちを探す気ないだろ?」


「いやいやそんなことないって。『青牙』は寝てなくて何も食べてないんだな。とりあえず朝飯、恐竜の肉食いに行こう。美味かったぞ。」


「青牙」は「雷牙」にうまく丸め込まれ、「ディノシティー」の「恐竜カフェ」で朝食を摂ることにした。


「恐竜の目玉焼き。でかくて美味しいな。栄養たっぷりだからエナジーの節約にもなる。・・・で『雷牙』は誰と戦っている夢をみたんだ?『俺、死んだ』とか言ってたけど。」


「あーあれな。実はよー。昔の夢みてたんだ。俺らがまだ「ヤマタノオロチ」だった頃の夢。覚えてるか?なんか俺もおまえも『火竜』も一瞬で敵にやられちまったこと。」


「『地球』での戦いか、『地球』戦の前くらいかな?懐かしいな。俺、最近、『ヤマタノオロチ』だったときのこと忘れてきてるからな~。」


「実は俺もそうなんだよ。だから『青牙』に聞こうと思ってたんだ。『ヤマタノオロチ』だったときの俺たちっていつ生まれた?あとなんで『黒竜』が『地球』に向かっていたのか覚えているか?」


「そういやどっちもわからないな。いつ生まれたかな~?記憶が曖昧だ。俺も記憶に残っているのは『地球』戦の前後くらいだな。自分だけの体じゃなかったからあんまり何も考えてなかったんじゃないかな?」


「そっか。悪りぃ。どうでもいい夢の話なんかしちまって。」


「いやそんなことはない。今の話で少しわかったことがある。今、『黒竜』たちのエナジーが感知できないのはどこかの空間にいるからだと思う。」


「もしかして『賢竜』か?たしかに。俺たちが『地球』戦の前に戦った空間使いに勝ったらしいもんな。あいつも相当な空間使いなんだな。」


「だから空間移動を使ってるエナジー使いや『マクロ』を中心に感知していこうと思ってるぜ。それも大変な作業だと思うけどな。」


「おーい。」


「竜牙」が「青牙」と「雷牙」にいる恐竜カフェにやってきた。


「おう。噂を全然していなかった『竜牙』か。どうした?」


「見つけたぜ。やつら。」


「いやいやいくら強くなったからっておまえには無理だから?」


次回。  第171エナジー  「棚からぼたもち」
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