エナジークエスト

リョウタ

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第113エナジー  「応用」

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「竜牙」が臨戦体勢に入った途端、「雷牙」はエナジーで体を覆い、電撃に包まれた。


バリバリ。


「俺の絶対防御。『サンダーディフェンス』(雷防御)。おまえは破れるかな?」


「は?もしかして『雷牙』・・・。おまえ『マクロクラス』の『エナジー』を纏っていない?なめすぎだろ。死ねよ。『エナジーショット』!!」


「竜牙」は「地球」サイズの「エナジーショット」を「雷牙」に放った。


ドン!!キュルルルルルル。


「竜牙」の「エナジーショット」を「雷牙」は「アブソーブ」(吸収)した。


「なに!?着色されていないエナジーの状態でそんなことができるなんて・・・。」


「おまえごときと戦うのに、『マクロクラス』の力を出すまでもない。俺の得意な雷のエナジーだけで勝ってやるよ。」


「雷牙」はさっきの「アブソーブ」した「エナジーショット」分のエナジーを、雷撃に変換した。


「雷はいいぜ。数ある属性エナジー攻撃の中でもとりあえず応用が利くし、何より速い。簡単に光の速さを生み出せるんだから、エナジーが弱かった時から重宝したぜ。自分のエナジーを喰らいな。『サンダー・デスストーリー』!!」


惑星ほどの大きさの巨大な雷撃が「竜牙」を襲った。


ドドーン!!バリバリバリ!!


「うわーーー。」


「おまえらやり過ぎた。『火竜』が死なないように見張っとかないとな。」


「どうした。こんな力でほんとに『青牙』がやられたのかよ。」


「いや違うんだぜ。あんときは『火竜』のやつ。『エナジー体』っていう反則技みたいなやつ使っていたから。」


「『エナジー体』がなくたって俺にはコレがある。『引力』!!」


「竜牙」は右手の人差し指で「雷牙」を指し、「引力」で自分の方に引きつけた。


「これはまずい。体が言うことをきかない。」


引きつけた「雷牙」を「竜牙」はぶん殴った。


バチ!!


電気で出来たような体が「竜牙」のパンチで消滅した。


「なんだ!?これは生物じゃないな?分身!!」


「それはプラズマで創ったもう一人の俺だ。おまえの『エナジー体』っていうのもこんな感じか?」


本物の「雷牙」は別の場所に移動していた。「竜牙」に殴られる直前、視認性の空間移動で移動し、プラズマの変わり身を置いた。


「あーもう。うっとおしいな~。みんな死んじゃえ。」


「竜牙」は自身の「シールド」を惑星「ボルト」全域に広げた。


「なにをする気だ?」


「弱いミクロ生物が集団で襲ってきたときに使おうと思ってたんだけど、今使おう。『デス・エナジーインシールド』!!」


「竜牙」は自身の「シールド」内全域で「デス・エナジー」を発生させた。「竜牙」の「デス・エナジー」はかつて「月」にいた「ムーン・マガ」の進化版「デス・エナジー」で物質を強制的に原子レベルに分解し、死滅させる能力である。


「こいつ。主人公らしからん攻撃をしやがる!!この『ボルト』には数多くの生物がいるんだぞ?」


「竜牙」の暴走を止めるため、「青牙」と「雷牙」は「レッドエナジー」を全開にした。(恒星クラスのエナジー)


次回。   第114エナジー  「とりあえず休戦」
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