エナジークエスト

リョウタ

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第104エナジー  「エナ持ち星」

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「よっと。」


「竜牙」は気になった星「エナ持ち星」に到着した。


「エナ持ち星」の特徴は、「地球」より少し小さめの惑星。星からは数百体ほどのミクロ生物のエナジー反応があった。丸い建物がたくさんあり、なかなか高度な文明を持っている星である。


「やっぱりこの星のやつら変だ。空中に浮いたまま寝ていやがる。」


この星の住民と思われる生物たちが、大勢で空中で寝ているのである。この星のミクロ生物の特徴は、みんな太っていて、髪の毛が生えておらず、頭から触手のようなものが生えている。異常に思った「竜牙」は住民たちに駆け寄った。


「おい!!おまえら大丈夫か?誰かにやられたのか?」


「竜牙」は必死に住民の一人を揺さぶって起こそうとしたが、全然起きない。


「こうなったら殴ってでも起こしてやる。」


「竜牙」が殴ろうとしたとき、


「てめークソガキ。何しやがる!!黙れ!!邪魔だ!!」


「えっ。どっから声が?」


「俺はてめーが殴ろうとしたこの星の住人だ。口使って話すの面倒だから『エナジー通信』使っておまえに伝えてるんだ。わかったらとっとと自分の星へ帰れ。ガキ。」


「ちょっと待てよ。誰かに眠らせれたりしてるんじゃねーのか?敵がいるんだろ?俺、強いから倒してやるぜ。」


「はあー?クソガキ。何、正義の味方きどりしてやがる。俺らは好きでこうやって生活してるんだ。この『宇宙』の中でも『エナジー力』が飛び抜けて高い『エナ持ち星』の住民だぜ?そんなことも知らんのか。」


「その『エナジー力』が高い住民がなんで寝てるんだ?」


「凡人にはわからぬ高度なエナジー技術で人生を絶賛楽しんでいるんだ。この星には500人ほどミクロ生物がいるが、全員、会話は『エナジー通信』を使っている。口で話すと口の筋力を使うんで、疲れるんだ。俺たちは、朝起きて、まず、『エナジー通信』で500人全員に挨拶する。朝ご飯も自分のエナジーでバランス良く栄養補給をする。でもそれだけじゃ物足りないから味覚を楽しむために、エナジーで味覚を刺激し、美味しいものを食べたかのように錯覚させる。ご飯が終われば、あとは昼まで自由時間。エナジーを使って自分の欲望の限り、快楽を追求する。昼ごはんも朝と同じように。それが終われば、また自由時間。夜ご飯も同じようにする。ただ夜になると、同胞同士で1日の感想を言い合う。それを元に明日も変化と刺激のある1日を行う。すべてエナジーで。だいたいみんな1日『100万エナジー』消費している。」


「もともと高い『エナジー力』をそんなくだらないことに使うなんて。おまえら今の『宇宙』の状況理解しているのか?俺の住んでいた星も『竜星』ってやつに滅ぼされたんだぞ。」


「そんなこと知らん。わかったら早く帰れ。」


「いいや。帰らん。おまえらを更生させて、戦士にする。今、俺が決めた。力ずくだ。」


「は?」


次回。  第105エナジー  「『エナ持ち星』のマクロ体」
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