エナジークエスト

第５８エナジー 「炎の三戦士」

「ケミエナ星」。以前はあまり説明しなかったが、「ケミエナ星」に住んでいるものたちは、別の星からの移住者が多い。


もともとの「ケミエナ星」の人間は、「アーク」のように、髪が赤く、耳が尖っており、爪が長くて成人すると、２m近い身長になる。


「ケミエナ星」の原住民は、全人口１０億人の中の６億人である。残りの４億人は、別の星からの移住者なのだ。


主に「ケミエナ星」に流れてくるものは、「母星」（自分が生まれた星）が他の略奪者のミクロやマクロに襲われたものが多い。だから、初めて「竜牙」が「アーク」に会った際も、「竜牙」がマクロに復讐しようとしている動機も簡単に受け入れることができたのだ。同じ思いを抱いているミクロが多いためなのだ。


「ケミエナ星」には、弱いミクロがエナジーを強制的に上げ、マクロと戦えるようなアイテムや兵器があることは、多くの星や銀河に知れ渡っている。それゆえに、マクロからは好ましく思われていない。「竜牙」が「ケミエナ星」にいた３年間は敵襲がなかったのだが、それ以前は度々あったという。


「ケミエナ星」で戦力になるものたちは、隊長「アーク」率いる「化学エナジー部隊」１５００人（内１００人「竜牙」の部下）。


隊長「ブラウド」率いる「体術エナジー部隊」２０００人。


隊長「マールル」率いる「防壁エナジー部隊」５０００人。


隊長「アルガンドル」率いる「遠距離射撃エナジー部隊」８０００人。


計１６５００人がこの「ケミエナ星」１０億人の中の選りすぐりの戦士たちである。


「ケミエナ星」の通常住民のエナジー力は２０００以下だが、戦士たちの平均エナジー力は１００万である。（地球人はエナジーを持たないが、あったとしたら５０ほどの力である。）


今回、敵は三体いる。どれも「衛星クラス」だが、「ムーン・マガ」より遥かに強い。


炎の銀河から来たやつらは、「フレアミスト」「マーグン」「ファイガー」というマクロたち。


左からエナジー力「３１０兆」「２５５兆」「８８兆」という「衛星クラス」のマクロでも上位の存在のものたち。


炎の銀河でもやつらは、「炎の三戦士」として恐れられている。「炎の三戦士」と「ケミエナ星」と「竜牙」の戦いは熾烈を極めることになるだろう。


次回。　　第５９エナジー　　「火の戦い」