エナジークエスト

リョウタ

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第45エナジー  「再戦」

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地球にいたはずの宇宙三戦士「まこ」が急に「竜牙」と「ムーン・マガ」の目の前に現れたのだ。


「『まこ』!!おまえ俺と(竜牙本体)地球で夜ご飯食べてたじゃねーか。」


「いや~おまえが『エナジー無効化リボン』を武器に使ったりあんまり楽しいバトルを繰り広げるから面白くて来ちまったぜ。」


「なんですか?この小ちゃい子グマは?あなたも地球のミクロですか?殺しますよ。『デス・エナジー』(腐敗と消滅のエナジー技)」


月のマクロ「ムーン・マガ」は、「まこ」に触れれば消滅する「デス・エナジー」を放った。


「おまえ嘘だろ~?オレのこと知らねえの?てかバカだろ?こういう消滅系のエナジーは格下にしか通用しねえぜ。エナジー量見て判断できねぇのか?」


「まこ」は「デス・エナジー」を喰らってピンピンしている。


「なんですか。あなたは。ハアハア。まさか『惑星クラス』いやこの強大なエナジー『恒星クラス』のマクロ様ですか?」冷や汗をかきながら「マガ」は言った。


「どっちでもねーよ。宇宙三戦士の『まこ』様だ。たしか『衛星クラス』のマクロは宇宙からオレたちのこと聞かされていねーんだな。弱っちいと困るよな~。」


「なぜそのような方が脆弱な地球のミクロ生物と一緒に居られるのですか?」


「たまたまだぜ。別におまえを消しにきたつもりはない。オレはどちらの味方ではない。ないんだけど、今回おまえに悪いことをした。こいつ(竜牙)に手を貸してしまったんだ。ゴメンな。本来、オレほど強大な存在が小せえミクロやマクロの闘いに口を挟むと宇宙の秩序に関わるんだ。宇宙はそんなこと望んでないからな。だから、おまえら『再戦する』っていうのはどうだ?今度は『竜牙』自身だけの力でこいつ(ムーン・マガ)と闘うんだ。」


「え~。しんど~。」


「失礼ですが、『宇宙三戦士のまこ』様。私がその『再戦』を受けることのメリットは何でしょうか?」


「そうだな。月のおまえが勝ったときは、おまえが知りたがっている『地球』の秘密を教えてやるっていうのはどうだ?なんで地球でミクロ生物がいないことか知りたがっているよな?」


「はい。ぜひ。地球のミクロ生物の存在が、2000年ほど前から感じなくなったのでその秘密が知りたいです。では、地球の方が勝った場合はどういたしましょう?」


「『竜牙』どうする?」


「え~何にも考えてないな~。勝ったときに言うよ。」


「そうだな~。じゃあ今から3年後。月面で再戦するっていうことにしよう。今が地球で9月の終わり頃だから、3年後の10月に決定だ。お互い腕磨いとけよ。」


「わかりました。ではそのときまでごきでんよう。地球人。」


「マガ」は姿を消した。


「で『竜牙』。なんで『エレメントウエポン』で大鎌を武器化したんだ?武器だったら剣とか槍の方がかっこよくねぇか?」


「なんか『まこ』らに初めて会ったとき、デッカいカマキリの化け物が地球にやってきただろ?あんときのカマキリのカマが強そうだったから武器を持つなら『大鎌』にしようと決めてたんだよ。あっ。そんときのカマキリもマクロだったんだよな。今日の月のマクロとどっちが強かったの?」


「あのカマキリはエナジー力『4000億』くらいあったと思うから月のマクロよりは強いな。明らかに言えるのは『竜牙』より弱い奴を探すことの方が難しいってことだ。」


「竜牙」は少し頭にきた。


「『エナジー無効化リボン』を『まこ』が付けたら、俺、『エレメントの大鎌』で『まこ』を倒せると思うんだ。だって『1000万』エナジーしかないんだろ?俺のエナジー今日、『3000億』まで上がったし。」


「まこ」も頭にきた。


「それは良かったな。んじゃ代わりに良いものをやろう。おまえが大好きな『エナジー無効化リボン』だ。」


「まこ」は素早く、「竜牙」の頭にリボンを付けた。すると、「竜牙」エナジー体は一瞬で消滅してしまった。


ジュッ。


「そりゃ。そうなるだろ。エナジー体はエナジーの塊。エナジー無効化させられば、おまえのエナジー体にとっては死ぬことと同然だ。覚えてろ。この先、エナジー無効化を敵が仕掛けてきたら、その度におまえは死ぬんだ。てかもう消滅してるな。」


エナジークエスト 第一部 マクロ体とミクロ体    完


次回。  エナジークエスト   番外編
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