22 / 184
第22エナジー 「強敵」
しおりを挟む
試合が終わり、控え室に戻ってきた「竜牙」。
「やったな。『竜牙』。」
「ちょっと今のあんたに近づいて大丈夫なんでしょうね?」
「大丈夫だよ。『サンライト・エナジー』(太陽光を吸収しエナジーに変換する力)は1分くらいしかもたないから。決勝で使えないからまずいな。」
「んじゃ。『竜牙』。準決勝で闘おうぜ。俺は二回戦かましてくる。」
「おう。(やばいな。『良太』に勝てそうな技見当たらないな。)
「良太」と「アロサウルス」(ジュラ紀に生息していたと言われる凶暴な肉食恐竜)の「パワー」との対決が始まる。
「クエェエ~。」
試合が始まると同時に「パワー」が「良太」に話しかけてきた。
「よお。一回戦観てたぜ。それにしてもよ~。お前が闘った『トリケラトプス』バカだと思わねえか?中距離戦闘が得意だと言っておきながら、攻撃力が弱くて付加能力もない武器を具現化させるなんて頭が悪すぎる。せっかく頑強な体があるのに、台無しだ。お前もそう思っただろ?」
「たしかにエナジーの無駄遣いだった。俺がやりやすい闘い方を自ら選んで自滅したようなものだった。」
「よくわかってるじゃん。地球人のガキ。お前も俺にあんな小さな斧を投げるとかがっかりさせるような攻撃するなよ?」
その瞬間「アロサウルス」の「パワー」のエナジーが漲った。
モニターで観ていた「竜牙」と「愛」は
「おい。『愛』。あの恐竜のエナジー力。どれくらいなんだ?やばくねーか。」
「うるさい。今視てるわ。『エナジーメジャメント』(エナジー力測定)『7750』。今の『良太』のエナジー力が『4440』よ。まずいわ。」
「俺はよ~小賢しいことができねーんだわ。爪と牙しか攻撃できるものはねーけど、強力だぜ。」
「パワー」は「良太」のいるところまで一瞬で距離を詰め、強力なエナジーを纏った爪で切り裂いた。
ザク!!
「『エナジービッグシールド』(エナジーが纏われた強力な盾)」
体を覆う大きな盾を間一髪に出し、攻撃を防御した「良太」だったが、「パワー」の爪一撃で盾が粉砕されてしまった。
「おいおい。防御とかつまんない攻撃するなよ。俺がお前のエナジーの本質を見抜いてやるよ。余計なことを考えず、全て攻撃に集中させれば、俺と良い勝負ができるはずだぜ。でも俺は優勝させてもらうから、勝負決めさせてもらうぜ。」
「パワー」がまた「良太」との距離を縮めてきた。脅威と恐怖を感じた「良太」は必死に距離を保とうと空を飛んだ。
「情けない。『エナジー・クローアタック』(爪で斬撃を飛ばす技)」
ザッシュ!!
「良太」は斬撃を防御する余裕もなく、まともに受けてしまった。空から落下し、上半身に大きな切り傷ができ、出血が止まらなくなっている。
控え室で観ていた「竜牙」と「愛」はたまらず控え室から飛び出した。
「『良太』殺されちゃう。辞めさせなきゃ。」
「良太」は出血多量と打撲でエナジーをまともに張れなくなっていた。
「俺の斬撃なんかで死にかけるなよ~。本来の爪の攻撃より半分以下の攻撃力なのによ~。弱っちいな~。早く死ね。」
「パワー」は同じ斬撃を「良太」に放った。すると「良太」にはその斬撃がスローモーションに感じられた。
「(余計なことを考えるのはやめよう。俺が一番したいことをやろう。俺がエナジーを覚えた時に『エナジーアックス』(大きな斧)を創りだしたのは破壊力のある武器を作りたかったからだ。俺は破壊できるものに憧れていた。今一度、『エナジーアックス』を創ってみよう。俺が今持っているありったけのエナジーを込めて。)」
「良太」は身体中のエナジーをほぼ無効化させ、全てのエナジーを「エナジーアックス」に集中させた。すると「アロサウルス」の体長を遥かに凌ぐ20mほどの「ビッグエナジーアックス」を創り上げ、「パワー」に放った。
「パワー」の斬撃が死にかけの「良太」をさらに切り刻んだ。「良太」の「エナジーアックス」は「パワー」の頭に直撃し、即死させた。
両者戦闘不能により、この試合は引き分けとなった。
次回 第23エナジー 「ティラノサウルス」
「やったな。『竜牙』。」
「ちょっと今のあんたに近づいて大丈夫なんでしょうね?」
「大丈夫だよ。『サンライト・エナジー』(太陽光を吸収しエナジーに変換する力)は1分くらいしかもたないから。決勝で使えないからまずいな。」
「んじゃ。『竜牙』。準決勝で闘おうぜ。俺は二回戦かましてくる。」
「おう。(やばいな。『良太』に勝てそうな技見当たらないな。)
「良太」と「アロサウルス」(ジュラ紀に生息していたと言われる凶暴な肉食恐竜)の「パワー」との対決が始まる。
「クエェエ~。」
試合が始まると同時に「パワー」が「良太」に話しかけてきた。
「よお。一回戦観てたぜ。それにしてもよ~。お前が闘った『トリケラトプス』バカだと思わねえか?中距離戦闘が得意だと言っておきながら、攻撃力が弱くて付加能力もない武器を具現化させるなんて頭が悪すぎる。せっかく頑強な体があるのに、台無しだ。お前もそう思っただろ?」
「たしかにエナジーの無駄遣いだった。俺がやりやすい闘い方を自ら選んで自滅したようなものだった。」
「よくわかってるじゃん。地球人のガキ。お前も俺にあんな小さな斧を投げるとかがっかりさせるような攻撃するなよ?」
その瞬間「アロサウルス」の「パワー」のエナジーが漲った。
モニターで観ていた「竜牙」と「愛」は
「おい。『愛』。あの恐竜のエナジー力。どれくらいなんだ?やばくねーか。」
「うるさい。今視てるわ。『エナジーメジャメント』(エナジー力測定)『7750』。今の『良太』のエナジー力が『4440』よ。まずいわ。」
「俺はよ~小賢しいことができねーんだわ。爪と牙しか攻撃できるものはねーけど、強力だぜ。」
「パワー」は「良太」のいるところまで一瞬で距離を詰め、強力なエナジーを纏った爪で切り裂いた。
ザク!!
「『エナジービッグシールド』(エナジーが纏われた強力な盾)」
体を覆う大きな盾を間一髪に出し、攻撃を防御した「良太」だったが、「パワー」の爪一撃で盾が粉砕されてしまった。
「おいおい。防御とかつまんない攻撃するなよ。俺がお前のエナジーの本質を見抜いてやるよ。余計なことを考えず、全て攻撃に集中させれば、俺と良い勝負ができるはずだぜ。でも俺は優勝させてもらうから、勝負決めさせてもらうぜ。」
「パワー」がまた「良太」との距離を縮めてきた。脅威と恐怖を感じた「良太」は必死に距離を保とうと空を飛んだ。
「情けない。『エナジー・クローアタック』(爪で斬撃を飛ばす技)」
ザッシュ!!
「良太」は斬撃を防御する余裕もなく、まともに受けてしまった。空から落下し、上半身に大きな切り傷ができ、出血が止まらなくなっている。
控え室で観ていた「竜牙」と「愛」はたまらず控え室から飛び出した。
「『良太』殺されちゃう。辞めさせなきゃ。」
「良太」は出血多量と打撲でエナジーをまともに張れなくなっていた。
「俺の斬撃なんかで死にかけるなよ~。本来の爪の攻撃より半分以下の攻撃力なのによ~。弱っちいな~。早く死ね。」
「パワー」は同じ斬撃を「良太」に放った。すると「良太」にはその斬撃がスローモーションに感じられた。
「(余計なことを考えるのはやめよう。俺が一番したいことをやろう。俺がエナジーを覚えた時に『エナジーアックス』(大きな斧)を創りだしたのは破壊力のある武器を作りたかったからだ。俺は破壊できるものに憧れていた。今一度、『エナジーアックス』を創ってみよう。俺が今持っているありったけのエナジーを込めて。)」
「良太」は身体中のエナジーをほぼ無効化させ、全てのエナジーを「エナジーアックス」に集中させた。すると「アロサウルス」の体長を遥かに凌ぐ20mほどの「ビッグエナジーアックス」を創り上げ、「パワー」に放った。
「パワー」の斬撃が死にかけの「良太」をさらに切り刻んだ。「良太」の「エナジーアックス」は「パワー」の頭に直撃し、即死させた。
両者戦闘不能により、この試合は引き分けとなった。
次回 第23エナジー 「ティラノサウルス」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
The Energy World
リョウタ
ファンタジー
特殊能力エナジーを使ったバトルインフレストーリーです。
主人公の竜牙がもう一人の自分を出すエナジー能力「アバター」を駆使し、様々な強敵たちと戦っていきます。仲間もピンチになり、次々と命を落としていきます。そのたびに竜牙はさらなる強さに目覚めます。
後に宇宙最強の敵と戦い、勝利する物語です。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
異世界辺境村スモーレルでスローライフ
滝川 海老郎
ファンタジー
ブランダン10歳。やっぱり石につまずいて異世界転生を思い出す。エルフと猫耳族の美少女二人と一緒に裏街道にある峠村の〈スモーレル〉地区でスローライフ!ユニークスキル「器用貧乏」に目覚めて蜂蜜ジャムを作ったり、カタバミやタンポポを食べる。ニワトリを飼ったり、地球知識の遊び「三並べ」「竹馬」などを販売したり、そんなのんびり生活。
#2024/9/28 0時 男性向けHOTランキング 1位 ありがとうございます!!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
転生スライム食堂~チートになれなかった僕の普通に激動な人生~
あんずじゃむ
ファンタジー
事故にあった高校生、ショウは気づくと森の中で目を覚ます。
そこが異世界だと気付いたものの、現れない神様、表示されないステータス、使えない魔法。チートどころか説明さえもしてもらえず始まったなんて第二の人生は艱難辛苦。前世で文系一直線だったショウには役立つ知識すらもなく。唯一の武器は価値観の違いか?運よく雇われたボロい食堂を食い扶持の為に必死に支えるリアル転生物語。果たしてショウは平穏な人生を送るのか。今の所ファンタジー恋愛小説の予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる