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冬の戦士編

第1話 兄弟虐殺!?

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1996年9月の10日の夜のこと。
6人のフューゲ兄弟は車でアニメのレイトショーを観に行こうとしていた。
「母さんの車勝手に使ってバレないかな。」
三男のケロリは心配していた。
「母さんは今日ばあちゃん家でお泊まりなんだから心配すんなって!」
長男のフューゲ(フューゲ・フューゲ)はそう言って聞かせた。
「楽しみだよなぁ。なんて題名だったっけ?」
「宇宙へ行ったマヌケだよ。」
四男のフロール(フロール・フューゲ)の質問に次男のアンサー(アンサー・フューゲ)は答えた。
「題名から面白さのオーラが出てるよね。……でもやっぱり心配の方が勝ってる…。」
五男のミゲル(ミゲル・フューゲ)は言った。
すると運転席からフューゲが
「心配すんな心配すんな!!俺だって免許持ってんだ。
ちょっと借りるだけだ。職質されても何も問題は無いぜ!!」
と大声で言った。
「そうだよ…そうだよね!」
ミゲルは少し安心した。
すると、誰かが車の窓を叩いた。
「誰だ?」
フューゲが窓を開けた。
そこには一人の女の人が立っていた。
「もしかして警官の人?」
フューゲは尋ねた。
すると、
「あなた達、フューゲ家の人達なの?」
と聞かれた。
「えぇ、まぁ、そうだけど…。
なんで僕たちの苗字を知ってるの?」
フューゲはまた尋ねた。
「そう、なら話は早いわ。」
女はそう言うと地面に落ちていた小石を拾った。
「悪く思わないでね。これは使命よ。」
フューゲは女のそのセリフを怪しく思い、車のアクセルを踏もうとした。
その時、女は手で拳銃の形を作り、人差し指と中指の間に女が拾った小石を挟んだ。
そして次の瞬間、女の腕に赤い電流のようなものが流れ、小石は拳銃の弾のように発射され、フューゲの頭を貫いた。
一瞬空気が凍りつき、悲鳴が上がった。
「うわぁぁぁぁぁ!!!フューゲ兄ちゃん!!!」
末っ子のハロル(ハロル・フューゲ)がそう叫んだ。
他の兄弟も同様に叫んでいた。
女は小石を更に拾いフューゲの隣に座っていたアンサーの頭にも小石を貫通させた。
その後も次々に兄弟は女に虐殺されていった。
そんな中ミゲルだけは車からなんとか逃げ出し、近くにあった交番へ走っていった。
しかし、女はミゲルが逃げたと気づくと、追い始めた。
そして、ミゲルは見つけられた。
すると、女は左側頭部を擦って青い光を出し、ミゲルの頭に吸い込ませた。
ミゲルは交番に向かって走っていたはずが、気づけば兄弟が虐殺された現場へ走っていた。
「あれ?この方向は交番じゃないぞ!
どうなってるんだよぉ!!」
ミゲルが立ち止まっている瞬間、女は小石を指で挟み、発射させた。
そしてフューゲ家の兄弟は一人の女に全員虐殺された。
女は遺体が残った現場に一枚の紙を残した。
その紙にはこう書いてあった。

と……。



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