4 / 13
4.自己紹介
しおりを挟む
コートを脱いでマスクを外した。
この男には永作博美スマイルは通用しない。
彼の好みは明らかにクールビューティー系かレースクイーンかモデル系であろう。
じゃあなんで私にいいね押したんだ?
こちらこそ別に彼のステータスに興味があるわけでもないし、
開き直ってネタ探しの興味本位で聞きたいことをどんどん聞いた。
大阪弁のノリでお互い初対面の緊張感はなく、
持ち前のコミュニケーション能力で彼の心は開いていった。
「ほんまに独身なん?」
「はい。」
「なんで?モテそうやのに。」
「いやいや。」
「またまた。今まで結婚しようと思う人おらんかったん?」
「一人いたけど。仕事で大阪から東京に住むことになったから
結婚するつもりで一緒ついてほしいって言ったんやけど、
彼女の家族のこともあって、結局遠距離になって、少し続いたけど、
もうええかなってなって。。。」
「なって、ほかの女にいったんやね。笑」
「ま、まあそういう感じやね。メアリーさんは結婚したことあるの?」
「うん。」
「子供はおらんねんなあ?」
「うん。」
「どれくらい前に結婚してたの?」
「どれくらいっていうか、今も結婚してんねん。笑」
「え?どういうこと?意味わからん。」
「今もやねん。私既婚者やねん。」
「えー?そんなことあるの?」
「うん。ごめんね。」
「いやいや、別にいいねんけど、そんなことってあるんや。」
「結構あるよ。なかった?」
「いや、このアプリで僕以外にも何人かと会いました?」
「うん。」
「え!会ったんですか!?何人くらい?」
「それはプライベートなことなので初対面の方には教えません。笑
で、ゆうぞうは何人と会いました?」
「一人だけ。」
「絶対嘘やわ。」
「いや、ほんまに。」
「だっていっぱいいいねもらってるでしょ?」
「まあもらっても見てないし。忙しくて。」
「ふーん。でその会った人はどうやった?」
「CAさんって書いてたから、顔写真載せてないけど、
勝手にきれいな人かなーって思って会ったんです。」
(やっぱクールビューティー系好きそうやもんな。)
「んで、会ったけど好みじゃなかったんや?」
「まあ、想像通りではなかったです。」
「そりゃ、想像通りなんて奇跡やからな。
そもそも顔載せてない人なんかとよく会おうと思ったね。」
「そう、女友達にもそれ言われた。
顔載せてないってことはよっぽど自信のない顔やって。
でもまあCAって書いてたからそんなにあれではないかと。。。」
「ライン交換した後、写真送ってって言えばよかったのに。」
「まあ、そうですね。ラインでそんなやりとりするの失礼かなと思って。」
「あんなに動画バンバン送ってくるのに?笑」
「あー、あれね。笑」
「メッセージしないのに動画ばっかり送ってくる方がびびるよね。」
「え?まじで?なんで?」
「なんでって。そういうの送るの好きな人なんかなあって。
返事に困るよね。あれ送るのはなんでなん?」
「なんか文字で書くと嘘くさいじゃないですか。
動画やったら、あーきれいやねー。としか言いようないと思うんで。」
「ふーん。」
(それが見え見えやからめんどくせーなって思うねんけど。
ってか、それなら静止画でよくね?)
この男には永作博美スマイルは通用しない。
彼の好みは明らかにクールビューティー系かレースクイーンかモデル系であろう。
じゃあなんで私にいいね押したんだ?
こちらこそ別に彼のステータスに興味があるわけでもないし、
開き直ってネタ探しの興味本位で聞きたいことをどんどん聞いた。
大阪弁のノリでお互い初対面の緊張感はなく、
持ち前のコミュニケーション能力で彼の心は開いていった。
「ほんまに独身なん?」
「はい。」
「なんで?モテそうやのに。」
「いやいや。」
「またまた。今まで結婚しようと思う人おらんかったん?」
「一人いたけど。仕事で大阪から東京に住むことになったから
結婚するつもりで一緒ついてほしいって言ったんやけど、
彼女の家族のこともあって、結局遠距離になって、少し続いたけど、
もうええかなってなって。。。」
「なって、ほかの女にいったんやね。笑」
「ま、まあそういう感じやね。メアリーさんは結婚したことあるの?」
「うん。」
「子供はおらんねんなあ?」
「うん。」
「どれくらい前に結婚してたの?」
「どれくらいっていうか、今も結婚してんねん。笑」
「え?どういうこと?意味わからん。」
「今もやねん。私既婚者やねん。」
「えー?そんなことあるの?」
「うん。ごめんね。」
「いやいや、別にいいねんけど、そんなことってあるんや。」
「結構あるよ。なかった?」
「いや、このアプリで僕以外にも何人かと会いました?」
「うん。」
「え!会ったんですか!?何人くらい?」
「それはプライベートなことなので初対面の方には教えません。笑
で、ゆうぞうは何人と会いました?」
「一人だけ。」
「絶対嘘やわ。」
「いや、ほんまに。」
「だっていっぱいいいねもらってるでしょ?」
「まあもらっても見てないし。忙しくて。」
「ふーん。でその会った人はどうやった?」
「CAさんって書いてたから、顔写真載せてないけど、
勝手にきれいな人かなーって思って会ったんです。」
(やっぱクールビューティー系好きそうやもんな。)
「んで、会ったけど好みじゃなかったんや?」
「まあ、想像通りではなかったです。」
「そりゃ、想像通りなんて奇跡やからな。
そもそも顔載せてない人なんかとよく会おうと思ったね。」
「そう、女友達にもそれ言われた。
顔載せてないってことはよっぽど自信のない顔やって。
でもまあCAって書いてたからそんなにあれではないかと。。。」
「ライン交換した後、写真送ってって言えばよかったのに。」
「まあ、そうですね。ラインでそんなやりとりするの失礼かなと思って。」
「あんなに動画バンバン送ってくるのに?笑」
「あー、あれね。笑」
「メッセージしないのに動画ばっかり送ってくる方がびびるよね。」
「え?まじで?なんで?」
「なんでって。そういうの送るの好きな人なんかなあって。
返事に困るよね。あれ送るのはなんでなん?」
「なんか文字で書くと嘘くさいじゃないですか。
動画やったら、あーきれいやねー。としか言いようないと思うんで。」
「ふーん。」
(それが見え見えやからめんどくせーなって思うねんけど。
ってか、それなら静止画でよくね?)
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
マッチングアプリの男 有吉似の男編
椋のひかり~むくのひかり~
エッセイ・ノンフィクション
今回は外見的にもプロフィール的にも問題ないのになぜか惹かれない男とのお話です。その原因は第一印象なのか、フィーリングなのか、自分の直感を大切にするようになったからこそムラムラできなくなったという事例です。何かの参考になれば幸いです。
涙袋 ~現代居酒屋千夜一夜物語~
与四季団地
エッセイ・ノンフィクション
居酒屋店主の出くわす日常。
マスターであったり、ポスティングバイトしたり、フォークリフト運転手であったり、時系列飛び飛び!!
幼女・美少女を愛し、人妻に魅かれ、美人アスリートに憧れる毎日^^
映画、マンガ、とにかく、物語(エピソード・ネタ)にしか反応しない男。
・・・おもしろきこともなき世をおもしろく^^
・・・天を敬い、人を愛する^^
読まれるウェブ小説を書くためのヒント
金色のクレヨン@釣りするWeb作家
エッセイ・ノンフィクション
自身の経験を踏まえつつ、読まれるための工夫について綴るエッセイです。
アルファポリスで活動する際のヒントになれば幸いです。
過去にカクヨムで投稿したエッセイを加筆修正してお送りします。
作者はHOTランキング1位、ファンタジーカップで暫定1位を経験しています。
作品URL→https://www.alphapolis.co.jp/novel/503630148/484745251
アルファポリスで規約違反しないために気を付けていることメモ
youmery
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスで小説を投稿させてもらう中で、気を付けていることや気付いたことをメモしていきます。
小説を投稿しようとお考えの皆さんの参考になれば。
一生の弟。
くろいひつじ
エッセイ・ノンフィクション
1人の男の子と1匹の犬とのストーリー
*内容には実体験に基づいた構成となっております*
*処女作ともなっております、ストーリー性など至らない部分もあるかと思います。
その都度修正等なども行っていきます。
温かい目で読んでいただけたら幸いです。
後悔と快感の中で
なつき
エッセイ・ノンフィクション
後悔してる私
快感に溺れてしまってる私
なつきの体験談かも知れないです
もしもあの人達がこれを読んだらどうしよう
もっと後悔して
もっと溺れてしまうかも
※感想を聞かせてもらえたらうれしいです
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる