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22.別れの予感
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地元に帰省した日、さちこは夫と離れて一人ホテルに宿泊していた。
ホテルについてから彼にラインした。
「無事着いたよ。
部屋思ったより狭かったけど、久々に独りになれて嬉しい。
今日電話してもいい?」
「今日は明日からの仕事に備えて早く寝るから電話は厳しいかな。
自主練、今日は特訓だね。笑」
(なんじゃそれ?)
「わかった。明日も仕事なんだね。頑張ってね。
有料チャンネルでも観るわ♪笑」
「男だね。笑 フロントでの清算気を付けて。」
「さすが経験者のアドバイスだね。笑 おやすみ。」
翌日もその翌日も「昨日は、こないだは、ごめんね。」のひと言を待っていたが、
とうとうホテル滞在中の1週間彼から連絡してくることはなかった。
東京に戻ってきて、さちこは彼に一応土産を買ってきたので、
様子を探るべくラインした。
「たーくん、ただいま!」
「無事に帰れた?おかえり。」
「うん。元気だった?」
「暑くてへばっちゃった。楽しかった?」
「うん。すごい楽しかったよ。変態の人に変態って褒められたし。笑」
「やっぱりやりまくってきたな。」
「そんなんじゃないよ!たーくんと電話できなくてすごく寂しかったよ。
たーくんこそ3人目と会ってたやろ?」
「ごめんね。どんな変態やった?」
さちこはつらつらと変態のことを書いたが既読にならないので、
一旦メッセージを全部取り消した。
「また今度言うね。おやすみ。」
「あ、なんか取り消してある。笑 楽しみにしてるね。おやすみ~」
「また寝落ちしたんかと思って。笑
誤解が生じたらあかんからね。笑 おやすみ。」
2日後の夜、さちこは彼にラインした。
「たーくん、おつかれさま。」
ちょうど彼が寝た後かもしれない時刻だったので
この日未読だったのは仕方なかった。
翌日の昼に既読になったものの、その晩も返信はなかった。
翌日返信がこなければ、土産に買ってきた菓子は自分で食べる!
とさちこは決めていた。
これが最後のラインとなった気がした。
ホテルについてから彼にラインした。
「無事着いたよ。
部屋思ったより狭かったけど、久々に独りになれて嬉しい。
今日電話してもいい?」
「今日は明日からの仕事に備えて早く寝るから電話は厳しいかな。
自主練、今日は特訓だね。笑」
(なんじゃそれ?)
「わかった。明日も仕事なんだね。頑張ってね。
有料チャンネルでも観るわ♪笑」
「男だね。笑 フロントでの清算気を付けて。」
「さすが経験者のアドバイスだね。笑 おやすみ。」
翌日もその翌日も「昨日は、こないだは、ごめんね。」のひと言を待っていたが、
とうとうホテル滞在中の1週間彼から連絡してくることはなかった。
東京に戻ってきて、さちこは彼に一応土産を買ってきたので、
様子を探るべくラインした。
「たーくん、ただいま!」
「無事に帰れた?おかえり。」
「うん。元気だった?」
「暑くてへばっちゃった。楽しかった?」
「うん。すごい楽しかったよ。変態の人に変態って褒められたし。笑」
「やっぱりやりまくってきたな。」
「そんなんじゃないよ!たーくんと電話できなくてすごく寂しかったよ。
たーくんこそ3人目と会ってたやろ?」
「ごめんね。どんな変態やった?」
さちこはつらつらと変態のことを書いたが既読にならないので、
一旦メッセージを全部取り消した。
「また今度言うね。おやすみ。」
「あ、なんか取り消してある。笑 楽しみにしてるね。おやすみ~」
「また寝落ちしたんかと思って。笑
誤解が生じたらあかんからね。笑 おやすみ。」
2日後の夜、さちこは彼にラインした。
「たーくん、おつかれさま。」
ちょうど彼が寝た後かもしれない時刻だったので
この日未読だったのは仕方なかった。
翌日の昼に既読になったものの、その晩も返信はなかった。
翌日返信がこなければ、土産に買ってきた菓子は自分で食べる!
とさちこは決めていた。
これが最後のラインとなった気がした。
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