マッチングアプリの男 顔がタイプの男編

椋のひかり~むくのひかり~

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20.ピロートーク

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「そういや、さっちゃん、俺のでかいって言わなかったね。」
「そう?」
(だってでかくないもん。)

「今までどんなでかいやつとやってきたんだか。」
(いやいやあんたよりでかい人なんぼでもおるよ。
どんだけ自信過剰やねん。笑)

「そんなことないよ。大きいね。」
「白人とか黒人とかとやってきたんやろ。」
「いやいや、最後まではやってへんし。笑」
(あ、言うてもうた。。。)

「ねえねえ、今日たーくんともっと手つないでたかったんだよ。
たーくんから全然つないでくれないから、
嫌なのかなーって思って遠慮しちゃった。」
「そうなの?全然そんなことないのに。ただ恥ずかしいからさ。」
「ふーん。写真も俺に送ってとも言わないし、
私との写真なんて要らないのかなと思って。」
「いやいや、言わなくても後で送ってくれるかと思ってたから。」
「いやいや、言われなかったから送らないよ。」
「送ってよ。」
「もう遅いから送りません。笑」
「えー。」
「さっちゃん、晩ご飯食べて帰る?」
「うん、でもまだおなかすいてないからいいや。
たーくんはおなかすいた?」
「うん、少しね。栄養補助食品食べるからいいよ。」
「まだちょっとイチャイチャしてたいな。」
「半沢直樹のドラマ録画セットしていい?」
「うん、あ、ごめんね。リアルで観たかったんだね。帰ろうか?」
「いや、いいよ。今日は録画撮るから大丈夫。」
「ありがとう。」
(まあそれが普通やけどな。笑)

「エッチが良かったら好きの気持ちが増える?」
「それはないね。」
(えーそうなの?なんだかショック!!)

「へー。そうなんだ。私はたーくんとのエッチ、
今日も気持ちよかったから、また好きになったけどなあ。
次また会ってくれるん?」
「うん、別にいいよ。」
(別にってなんやねん。ちょっとひでーな。)
「。。。」
「別に はひどいね。よくないね。ごめん、間違えた。いいよ。」
「来週は地元に帰るから再来週の週末かな。
たぶん生理だけど、良ければ。。。」
「地元帰るの?このご時世に?」
「うん、前言ったじゃん。」
「地元の男に会いにいくんだね。」
「違うよ。そんなのいないし、だからおいでよって言ってたでしょ?」
「さっちゃんは、ちょっと人と違うんだよ。
人それぞれ色々求めるものが違うでしょ?
結婚を前提にって人もいれば恋人って人もいて。。。」
「うん。」
「俺はさあ、独身だからそれこそ色々選択肢があるの。
それこそ2股でも3股でもかけてても法に触れることもないしさ。」
(なんか意味不明。
話をそらしてる気がするし、不倫も法には触れないし、
独身やから2股3股かけてもいいって方が倫理観ないやろ。)

「ふーん。なんか意味不明やけど、そんなん聞くと萎えたわ。服着よ。」

さちこは立ちあがってワンピースを羽織った。
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