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最終話 とにかくパスタは美味かった。
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「この後仕事に戻るの?」
「うん、まあ戻ったら仕事するかな。」
「じゃあそろそろ帰ろうか。」
彼が店員を呼んで伝票にカードを挟んで渡した。
「おいくらですか?」
白々しく財布を出した。
「あ、いいよ。」
そこはさすがの貫禄。
「ごちそうさまでした。パスタおいしかったですね。」
「うん意外とちゃんとおいしかったね。」
新宿まで一緒に電車を乗った。
彼はさちこの横顔を見て言った。
「鼻が綺麗ですね。」
「ありがとうございます。
私顔の中で鼻の形だけは気に入ってるんです。笑」
先程の「透明感がありますね」という褒め言葉といい、
彼の褒め方は紳士的であると思った。
しかし紳士的な振る舞いを意識し過ぎての行動なのか、
さちこの話を聞いている時、「ふんふん。」
とうなづいている笑顔が不自然というか、気持ち悪かった。
話を笑顔で聞いてもらってるのにこれほどまで不快に感じたことはなかった。
だったら嫌そうに聞いてるか聞いてないかわからないぐらいの
態度をされる方がマシであった。
しかもよく考えたらやってることは紳士的ではない。
ただのマグロ男、しかも短小火星人ではないか。
電車を降りて別れた。
「じゃあ、失礼します。」
「また~。」
一切振り返らずそのまま歩いて行くことは
さちこにとっては珍しいことであった。
スマホを見ると平行案件の男からラインが入っていた。
もちろんさちこの興味の移行は言うまでもない。
今回の気づき
①アプリによっては年齢詐称がOKの場合もある。
②会う前にプロフの写真は何年前のものか聞く。
もしくは最近の写真を送ってもらうべき。
③男で性欲があると言っても完全マグロ男もいる。
④短小男は騎乗位を好むのかもしれない。
「うん、まあ戻ったら仕事するかな。」
「じゃあそろそろ帰ろうか。」
彼が店員を呼んで伝票にカードを挟んで渡した。
「おいくらですか?」
白々しく財布を出した。
「あ、いいよ。」
そこはさすがの貫禄。
「ごちそうさまでした。パスタおいしかったですね。」
「うん意外とちゃんとおいしかったね。」
新宿まで一緒に電車を乗った。
彼はさちこの横顔を見て言った。
「鼻が綺麗ですね。」
「ありがとうございます。
私顔の中で鼻の形だけは気に入ってるんです。笑」
先程の「透明感がありますね」という褒め言葉といい、
彼の褒め方は紳士的であると思った。
しかし紳士的な振る舞いを意識し過ぎての行動なのか、
さちこの話を聞いている時、「ふんふん。」
とうなづいている笑顔が不自然というか、気持ち悪かった。
話を笑顔で聞いてもらってるのにこれほどまで不快に感じたことはなかった。
だったら嫌そうに聞いてるか聞いてないかわからないぐらいの
態度をされる方がマシであった。
しかもよく考えたらやってることは紳士的ではない。
ただのマグロ男、しかも短小火星人ではないか。
電車を降りて別れた。
「じゃあ、失礼します。」
「また~。」
一切振り返らずそのまま歩いて行くことは
さちこにとっては珍しいことであった。
スマホを見ると平行案件の男からラインが入っていた。
もちろんさちこの興味の移行は言うまでもない。
今回の気づき
①アプリによっては年齢詐称がOKの場合もある。
②会う前にプロフの写真は何年前のものか聞く。
もしくは最近の写真を送ってもらうべき。
③男で性欲があると言っても完全マグロ男もいる。
④短小男は騎乗位を好むのかもしれない。
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