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2話 自己紹介
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ラインを交換すると眼鏡をかけた普通の顔だった。
普通の顔とは日本人の7割と言われている、
所謂むけていない火星人の顔であった。
さちこは家で呑んだ後で、かなり気が大きくなっていたせいか、
いつもの大事な質問は頃合いを見てからすることにした。
「さちこです。ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「早速ありがとうございます。
すごいアイコンですね。笑」
「熊が好きなもので。熊お嫌いですか?」
「そんなにワイルドじゃなくてすみません。」
「身長とかどれぐらいですかスリムな方とお見受けしますが。
私は至って標準体型です。」
「175cmでこのご時世でデブって75kgです。
体型はかろうじてスリムです。」
「そーなんですね。」
「着痩せします。脱いだら肩幅あります。」
「あら 脱いだらすごいんですね。笑」
「そうそう。最近過剰なので。」
「スポーツとかされてるんですか?」
「走ってます。皇居ラン。」
「ほーいいですね!
ということは23区お住まいですか?」
「そう。」
「ほどほど皇居近く。どちらですか?」
私は区外なんですけど 遠いですかね?」
「いえ。お互いに新宿にはでやすいですかね?」
「そーですね!
越してきたばかりであんまり東京の地理知らなくて。
このご時世であまりウロウロできなかったんですが、ようやくわかってきました。」
そんな感じで、会話は弾み、
メッセージのやりとりが始まってから1時間が経過していた。
「ところで、老け男さんってこんな時間ラインしてても大丈夫なの?
うちは寝室別だから自由だけど。」
「今日ひとりだけど、いつも大丈夫。」
「そーなんだ。良かった。」
普通の顔とは日本人の7割と言われている、
所謂むけていない火星人の顔であった。
さちこは家で呑んだ後で、かなり気が大きくなっていたせいか、
いつもの大事な質問は頃合いを見てからすることにした。
「さちこです。ありがとうございます。よろしくお願いします。」
「早速ありがとうございます。
すごいアイコンですね。笑」
「熊が好きなもので。熊お嫌いですか?」
「そんなにワイルドじゃなくてすみません。」
「身長とかどれぐらいですかスリムな方とお見受けしますが。
私は至って標準体型です。」
「175cmでこのご時世でデブって75kgです。
体型はかろうじてスリムです。」
「そーなんですね。」
「着痩せします。脱いだら肩幅あります。」
「あら 脱いだらすごいんですね。笑」
「そうそう。最近過剰なので。」
「スポーツとかされてるんですか?」
「走ってます。皇居ラン。」
「ほーいいですね!
ということは23区お住まいですか?」
「そう。」
「ほどほど皇居近く。どちらですか?」
私は区外なんですけど 遠いですかね?」
「いえ。お互いに新宿にはでやすいですかね?」
「そーですね!
越してきたばかりであんまり東京の地理知らなくて。
このご時世であまりウロウロできなかったんですが、ようやくわかってきました。」
そんな感じで、会話は弾み、
メッセージのやりとりが始まってから1時間が経過していた。
「ところで、老け男さんってこんな時間ラインしてても大丈夫なの?
うちは寝室別だから自由だけど。」
「今日ひとりだけど、いつも大丈夫。」
「そーなんだ。良かった。」
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