17 / 25
17話 マイペースな男
しおりを挟む
約束の3日前の火曜日彼からラインがきた。
「早く会いたい。」
「私も早く会いたい。」
さちこはすぐに返信したのに
そのまま既読スルーなことに少しモヤモヤした。
そして前日にも彼からラインがきていた。
「明日だね。」
その日はさちこの誕生日。
元彼とドライブデート中で、
2時間後、帰宅してからラインに気づいた。
「いよいよだね~。
こないだと同じところに11:00でいいのかな!?」
それから3時間ほど経っても既読スルーだったので
返事を催促した。
「イエスかノーかで返事下さい。」
「ごめんなさい。
待ち合わせ場所はそうしましょう。
時間は11:30でいい?」
(だったら早くそう言えばいいのに。
返信に困ったからと言って
既読スルーするのはもうやめてくれ。)
さちこは<オッケー>のスタンプだけを返した。
待ち合わせ当日、
彼は11:11にラインを送ってきた。
「ちょっと早めに着きそう。
時間潰してるけど、さちも早めに着くなら教えて。」
(いやいやいやいや、
おめえが待ち合わせ時間指定したんだろ?
前々回は遅刻、今回は早め、知らんがな。
勝手すぎるやろ。
しかもいつの間にか名前呼び捨てになってるし、
なんかムカつく。
確か初めて会ったときに「さっちゃん」と
呼ぶよう指示したはずよなあ。)
例えば、さちこは外出時に夫に急かされるのが
一番イライラする。
出発時刻を決めて自分の中で段取りを決めて
行動しているのに
遅れているわけでもないのに
横からあーだこーだ言われると
ペースを乱されるので本当にウザく感じる。
今はもう夫と一緒に外出することはないから
そんなことでイラつくことも無くなっていたが
彼のラインで久々にその苛立ちを思い出した。
「今駅に着いて歩いているところ。
迷わず行けたら早く着けると思う。」
「21分に電車着く予定。」
さちこは前回とは異なる路線で向かったので
少し道に迷ったが11:22には着いた。
辺りをキョロキョロしていると彼の姿を見つけた。
背の高い彼もまたキョロキョロして、
さちこを見つけるとすぐに
こちらに向かって歩いていきた。
今回はすぐにホテルに直行するし、
駅のトイレで身だしなみを整えず
彼と対面することにした。
「早く会いたい。」
「私も早く会いたい。」
さちこはすぐに返信したのに
そのまま既読スルーなことに少しモヤモヤした。
そして前日にも彼からラインがきていた。
「明日だね。」
その日はさちこの誕生日。
元彼とドライブデート中で、
2時間後、帰宅してからラインに気づいた。
「いよいよだね~。
こないだと同じところに11:00でいいのかな!?」
それから3時間ほど経っても既読スルーだったので
返事を催促した。
「イエスかノーかで返事下さい。」
「ごめんなさい。
待ち合わせ場所はそうしましょう。
時間は11:30でいい?」
(だったら早くそう言えばいいのに。
返信に困ったからと言って
既読スルーするのはもうやめてくれ。)
さちこは<オッケー>のスタンプだけを返した。
待ち合わせ当日、
彼は11:11にラインを送ってきた。
「ちょっと早めに着きそう。
時間潰してるけど、さちも早めに着くなら教えて。」
(いやいやいやいや、
おめえが待ち合わせ時間指定したんだろ?
前々回は遅刻、今回は早め、知らんがな。
勝手すぎるやろ。
しかもいつの間にか名前呼び捨てになってるし、
なんかムカつく。
確か初めて会ったときに「さっちゃん」と
呼ぶよう指示したはずよなあ。)
例えば、さちこは外出時に夫に急かされるのが
一番イライラする。
出発時刻を決めて自分の中で段取りを決めて
行動しているのに
遅れているわけでもないのに
横からあーだこーだ言われると
ペースを乱されるので本当にウザく感じる。
今はもう夫と一緒に外出することはないから
そんなことでイラつくことも無くなっていたが
彼のラインで久々にその苛立ちを思い出した。
「今駅に着いて歩いているところ。
迷わず行けたら早く着けると思う。」
「21分に電車着く予定。」
さちこは前回とは異なる路線で向かったので
少し道に迷ったが11:22には着いた。
辺りをキョロキョロしていると彼の姿を見つけた。
背の高い彼もまたキョロキョロして、
さちこを見つけるとすぐに
こちらに向かって歩いていきた。
今回はすぐにホテルに直行するし、
駅のトイレで身だしなみを整えず
彼と対面することにした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる