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5話 セックスへのこだわり

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そしてコース料理も終盤になり、 
これまで全くしもい話はしていなかったが 
なぜか次回はホテルに行こうという話になった。 

「あ、でも私、ラブホテル好きじゃないんだよね。 
タバコ臭いじゃん? 
だから普通のビジネスホテルの禁煙ルームのがマシ。」 
「ラブホテルでも禁煙のところあるよ。」 
「そうなの?」 
「うん。この近くにあるし。行ったことない?」 
「ない。聞いたことない。」 
「じゃあ今度そこに行こう。」 
「うん。」 

(なんだか彼に言いくるめられて 
適当に承諾してしまったな。 
料理は豪勢なのにホテルはケチるのか、 
だから食通のセックスは期待できねえんだよな。) 

さちこの期待値は上がらなかった。 

「あとさ、私こだわりが強いから。 
仮性包茎の人NGなの。」 
「大丈夫。」 

(マジか?ひょっとしたら火星人かも 
って顔してるけど、まあとりあえず良かった。) 

「あと、ランチはエッチする前より 
してからのがいいな。 
空腹はより感度が増すから。」 
「そうなの?」 
「うん。そうじゃない? 
するときはお酒も呑まないし。」 
「え?なんで?」 
「エッチな気分にはなるけどいけなくなるから。」 
「そうなんだ。」 
「男の人はよく女の人を酔わせて
口説こうとするけどあれ逆効果だからね。 
確かに開放的な気分にはなるけど 
全然気持ちよくないから。 
男の人もいきにくくなるから 
逆にそのために呑む人もいるのかもしれないけど 
柔らかくなるしね。」 
「へえーすごいこだわりだね。」 
「だってさ、私はセックスは食と同じで 
一回一回を大切にしたいの。 
一生にできる数が限られてるでしょ? 
しかも人生でできる数って食事より 
断然少ないじゃん? 
だから無駄なことはしたくないの。 
せっかくするならより気持ちいいのがいいじゃん。 
だから誰とでもとかどうでもいいことはしたくない。」 
「ストイックだね。」 
「そうかなあ。笑」 
「じゃあ今度はホテル行ってからランチしよう。」 
「うん。で、長いの?硬いの?」 
「俺は身長があるから結構長いと思うよ。」 
「それがさあ、そうでもないってことが 
あったんだよね~。笑」 

(180cmで極小の奴いたからね。 
身長と竿は比例しないんだよ。 
でもこれ言うとヤリマンに聞こえるから 
黙っておこう。) 

「でも指は長いでしょ?ほら。」 
「確かに。手、大きいね。」 
「だから指は届くよ。」 
「うん。それはいいね。楽しみ。」 

(まあ竿もデカそうな顔ではないし、 
期待値上がらんけど、 
指長けりゃ最悪なんとかなるか。) 

時間がきたので店を出ることにした。
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