性感マッサージに釣られて

椋のひかり~むくのひかり~

文字の大きさ
8 / 11

7話 オイルも技術も足りないマッサージ

しおりを挟む
さちこがシャワーから出ると
彼は自前の癒し系の音楽をスマホから流し、
バスタオルをベッドの上に敷いていた。

「じゃあまずはマッサージからね。」
「はい。お願いします。」
「性感じゃなくて普通のマッサージだから。」
「え?そうなの?」

(なんかここに来て騙された感じ。)

「じゃあここにうつ伏せに寝て。」
「はい。」

彼はさちこのバスローブの紐を解いた。

うつ伏せに寝転んださちこのバスローブを取り払った。
彼はオイルを手に取って
太ももから脹脛を揉みほぐしていった。



(素っ裸になっているのに全然緊張しないなあ。
皮膚科でパンツ脱いでお尻のザラザラ相談した時の方が
断然濡れてるんだけど。。。)

「この音楽ってここのホテルの?それとも自前?」
「自前。」
「へえ。本格的だねえ。笑」
「うん。」
「誰に教えてもらったの?」
「ハプバーで出会った元ソープで働いてた人。」
「へえ。女性から教えてもらったんだ。」
「うん。男性に教えてもらうのは嫌でしょ?」
「まあ、そうかなあ。。。じゃあ女性目線で
気持ちいいポイントを教えてもらったんだ?」
「うん。」
「じゃあみんなそれで白目剥くわけだ?笑」
「それはない。笑
それはAVの見過ぎでしょ?笑
そんな人見たことないよ。笑」
「でもさ、
気持ち良すぎて意識なくなる人っているじゃん?
究極に気持ちいいとそうなるのかなと思って
そんなの味わってみたいわ。」
「まあ、これはマッサージだから。
感度を高めるって目的で
これでいかすわけではないから。」
「そうなんだ。」

(AVではそのまま手マンで
みんないっちゃってるけどなあ。
それ期待してたのに。。。)

「じゃあ仰向けになって。」
「はい。」

さちこは恥じらいもドキドキもなく仰向けになった。

彼は無言でマッサージを続ける。

「大きな手だね。」
「そう?」

(感度を高めるんだったら肌とか身体とか
褒めた方が良くねえか?)

彼の手つきも全くやらしさを感じなかった。
むしろ普通の整体マッサージで
おじさんに「そんなつもりじゃなかったのに」
でされる方が何倍も興奮するのかもしれない。

さちこはこの超イケメンに
身体を隅々見られても触られても
一滴も漏れることはなかった。

乳輪を少しソワソワ触られて気持ちよくなりかけたが
彼の指はそれ以上アグレッシブに動くことはなく
意気消沈した。

「じゃあもっかいうつ伏せになって。」
「はい。」

彼は同じようにさちこの身体を撫で回していた。
やがて彼はさちこの脚を広げて
際どいところまでオイルを塗るが
そのオイルの量が少なくてカサカサする感じだった。

(なんだ?オイルケチってるのか?
いちいち公務員だとそう思ってしまうんだよな。笑)

「もっとぬるぬるにされるのかと思ってた。」
「これ以上ぬるぬるにすると大変なことになるから。」
「そうなの?」

(もっとぬるぬるじゃないと興奮できねえよ。
オイルケチってんのかと思っちゃうから。笑)

「お尻を突き出す感じにできる?」
「こう?」
「そう。で膝立てて。」
「こう?」
「うん、で、脚広げて。」

ほぼ四つん這いになったさちこの後ろから
彼が手を滑り込ませた。
股間から腹部を手の甲で行ったり来たり
往復させているが
さちこは濡れていないし、
オイルは塗ってるか塗ってないかの量で
ぬるぬるしていないし、
彼の手の甲は微妙に栗にも触れていないし、
何が気持ちいいんだかよくわからなかった。

「それってさあ、男の人にやる鉄板の技なんでしょ?
さすがソープの人に教わった技だね。」
「そうなの?」
「こないだ友達からちょうど聞いたの。
友達の友達が旦那に内緒でソープで働いてて
その技をうっかり旦那にして
めっちゃ怒られたって話。笑」
「ウケる。」

きっとこんなことをされながら一切喘ぐことなく
淡々とこんな話をしている女は
今までいなかったかもしれない。

彼はどうやら
マッサージでさちこの気分を盛り上げることを
放棄したようだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

処理中です...