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1話 ラインマジックの始まり

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さちこは年齢詐称の男とのランチを終えて、
夜、イケメンサーファーにメッセージした。

「お待たせしました~。遅くなってごめんね。」
「待ったよ。ありがとう。」

しばらくメッセージのラリーが続き、
さちこからラインを交換しようと提案した。

「ありがとう。よろしくお願いします。
アイコンの衛さんって本名?」
「うん。」
「いいお名前だね。誠実そう。」
「ありがとう。熊さんもね。」
「ありがとう。」

彼はさちこのアイコン名が熊になっていたので、
以後そのまま熊さんと呼ぶようになった。

「ライン交換したからアプリの方は解消するね。」
「アプリ解消するのちょっと待って。
衛さんの顔好きだからまだ写真見たいから。」
「みんなそうだけどさ。
写真写りいいの選ぶに決まってるから会ったらがっかりだよ。」
「そーなの!?でも本人の写真でしょ!?」
「女の人なんかとくにテクニックがすごい。」

「めちゃくちゃ痩せてるように写すのうまいしね。」
「そーなんだ 教えてもらいたい!笑」
衛さんのは何十年前の写真でしたとかじゃないでしょ?」
「でも沖縄住んでた時だから6年くらい経つかなぁ。」
「禿げた?太った?」
「禿げてはない。笑
別に禿げててもいいでしょ?男は頭じゃないしね。」

(禿げてもいいけど、禿げてるならその写真載せろってことだよ。)

「じゃあそんな変わんないんじゃない!?
禿げててもいいよ。
禿げはエロいって言うからね。笑」
「本当に禿げてても引かないような女性が好き。」

(その前に嘘つきは引くでしょ。普通。)

「でも潔くスキンヘッド風にしてて欲しい。
バーコードとか落武者はね。笑」
「わかる。」
「自分を受け入れて清潔感を持って工夫して欲しい。美意識大事。」
「本当にエロい人すきなの?」
「そだね。」
「淡白な人より好き。イチャイチャしたいもん。」
「それはわかる。」
「手繋いだりチューいっぱいできる人がいい。」
「わかるかも。もー。そんなこというなら今から来てよ。笑」

(既婚者にそーいうこと言うやつは引くよな。)

「そーいうのはできないから。ごめんね。」
「大丈夫よ。笑」
「晩御飯ちゃんと食べた?」
「うん。焼うどん作った。」
「自炊するんだね。えらいね。いつかご馳走してね。」
「いいよ。料理教室とか2年通ってたから。」
「マジで!?すごいね!」
「そう?」
「なんでもできるんだね。」


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