マッチングアプリの男〜えなりかずきみたいな喋り方の男

３０話 ネガティブな男

「今日は遅くまですみません！ありがとうございました～。」
「無事家着いた。ごちそうさまでした。めちゃ楽しかった～ありがとう。
またアプリの進捗状況教えてね。笑　おやすみ。」
「成長したな。おやすみ。」
「成長？」
「背が伸びた。」
「私？伸びてないよ。」
「同人漫画の方じゃ！」
「そっか。笑　確かに伸びたね。笑」
「ケツもでかくなった。」
「肥えたね。笑　デブ専でしょ？」
「中世の宗教画に近いで。好かんわ～。」
「笑　あ、ブス専だったね。」
「あの。。。。
綺麗でスタイルよかったらもちろんそれに越したことはないです。」
「ああ、えなり君が好きって言ってたあの女優さんね。
今日のひまわりを観て新しい作品描くわ。」
「彼女はアンタの作品に加えんでくれ。変わってしまう。」
「合点承知の助。」
「懐かしい～。」
「あの女優さん風にする。色っぽいやつね。
もう今ノブヨを描きたくてしょうがない！！
「描いたらまた送るね！」
「悪いけどあの後全てブロックです。もはやアプリに望むものはゼロ。」
「えーつまんねえの。」
「I know~~~けど仕方ない。」
「人生楽しまなきゃ。」
「今日の＜いいね＞は全部楽しめない。」
「ネタはそこら中にあるんだから。あのアプリで真剣に探すのは無理よ。」
「わかってますよ！いいんです。」
「あと２ヶ月会員費更新期限まで楽しんで。」
「もう実感したし。いや。ログオフして。
次さっちゃんと会うことが有ればその時にオープン。」
「お誕生日一緒に過ごせる人現れるかも。
ノブヨとか。。。ノブヨとか。。。笑」
「誰の？？」
「えなり君の。」
「いねーよ！アンタやろ。日が近いし。」
「そっか。その時えなり君に彼女いなければお祝いしてあげよう。」
「いいっす。もう僕オッサンなので。」
「えー。」
「余生考えますわ～。マジで。どーしよっかな～。」
「そうなんだ。後悔しても知らないよ。笑
まあ1週間頑張って！おやすみなさい。」
「はーい。」