マッチングアプリの男〜えなりかずきみたいな喋り方の男

９話 肛門セックスは気持ち良いのか？

「そのスタンプ外人ぽいね。」
「骨格が？」

彼はゲイで有名なある歌手の写真を送ってきた。

「この人に似てる。」
「この人見たらケツに突っ込まれてるのしか想像できん。笑」
「酔ってる？」
「シラフ。絶好調！」
「そこまで卑猥なのは21時以降でしょー。」
「そうなん？失礼しました。卑猥かなあ？」
「けど男ってかわいそうだよね、、、」
「なんで？」
「突っ込まれるのケツしかないから。」
「女やからってケツは嫌よ。
女も一箇所しか突っ込まさせへんで。」
「ホントかなあ。」
「えなり君、もしやそっち系なん？
痛いだけやん。知らんけど。」
「男？？？」
「ちゃうちゃう。女のケツに入れたがる系？」
「おしり。ないない。絶対こっちも痛いと思うけど。」
「お尻やった。笑　そかな、男は閉まってるから気持ちええんちゃうん？」
「さっちゃんしたことあるの？痛い？？」
「ないよ。無理やった。」
「試したんかい！」
「20歳の頃ね。生き急いでたから。笑」
「そっかそっか。全部試したのね。なぜ無理？」
「拒むことを知らない乙女だったのよ。全部って？物理的に痛いやん。」
「拒むの知ってるのが「乙女」」
「そーか。付き合ってる男の前ではしおらしかったんよ。
相手が悪かったな。」
「相手がしたかったんだ。」
「そやで。私いたってノーマルよ！」
「エロいだけかね？」
「そうね。」
「まあ人間みんなエロいからな。」
「ムッツリよりマシよ。あっけらかんとエロについて語るのは健全です。」