マッチングアプリの男 合唱男編

椋のひかり~むくのひかり~

文字の大きさ
上 下
4 / 9

4.電話

しおりを挟む
週が明け、音沙汰がないのでそろそろブロックしようか
と思った矢先にラインがきた。
「おはようございます。
電話の件ですが、よかったら今日とかどうでしょうか?
多分19時半くらいには手が空くと思います。
無理だったら明日も大丈夫です」

かなりのブランクでなんかむかついてたので夜まで未読にしといて、
19時半間際になってから返信した。
「了解しました!今移動中で19時半から20時の間に連絡します。
こちらこそよろしくお願いしまーす。」
「わかりましたー 移動気をつけて~」

20分後再びラインがきた。
「すいません、今着きました。外なのですがいいですか?
一応、ビデオ通話の方が良いですか?」
「いえ、電話のがいいです。外からで大丈夫です。」

いざ電話で話してみると、
最初の丁寧なメッセージの印象通りの物言いの優しい口調であった。
話している限りでは人格に問題はなさそうだった。
話は多岐にわたり、次第に盛り上がり、
先日マッチングアプリで会った落ち武者の話にまで及び
1時間20分ほど話し込んだ。

電話を切るとしばらくしてラインがきた。
「さっちゃん、今日は電話ありがとうございました。
飲みに誘っていいのか、戸惑いますが
それを目標にまた電話させてください。
とりあえず、チンピラランクから上がるのを目標に、
多分チンピラではないと信じて。」
「笑 こちらこそ今日はありがとうございました。
まあ新宿が落ち着くまでまたぼちぼち電話しましょう。
チンピラランクから仏ランクまで上がれるよう期待しています!笑」
また可愛らしい猫の<わーい>スタンプが送られてきた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

既婚者パーティーに行ってきた

椋のひかり~むくのひかり~
エッセイ・ノンフィクション
皆様、こんにちは。 いつも読んでくださってありがとうございます。 今回のお話は さちこが初めて既婚者パーティーに参加したお話です。 マッチングアプリに限界を感じてきた頃、 出会った男たちに勧められたのが 「既婚者合コン」でした。 さちこは好みの男と出会えるのか? 既婚者合コンにご興味のある方の一助になれば幸いです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

カクヨムでアカウント抹消されました。

たかつき
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムでアカウント抹消された話。

傷ついた美:段ボールコレクターの成長物語

O.K
エッセイ・ノンフィクション
「傷ついた美:段ボールコレクターの成長物語」は、段ボールをコレクションする趣味を持つ主人公が、虫たちによって段ボールが傷つけられる出来事を通じて成長していく物語です。初めは怒りと無力感に包まれていた主人公は、段ボールを守る方法を模索し、その過程で新たな友情や経験を得ます。展示会やエキスパートからのアドバイスを通じて、彼は段ボールの傷跡こそが物語を語る一部であり、変化や成長を象徴するものだと理解します。その洞察を人生の他の側面にも適用し、寛容さと包容力を身につけた主人公は、地域のコミュニティで創造的な活動を通じて影響を広げていきます。物語は、段ボールを通じて得た洞察が主人公の人生に与えたポジティブな変化と成長を描いています。

webサイト比較【カクヨム・エブリスタ・小説家になろう・アルファポリス】全作品掲載その反応の違いを比較・考察(シリーズ②)

源公子
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムであまりにも読んでもらえず、挫けた私。他のサイトなら違うのだろうか? そうして、私のサイト渡りが始まりました。果たしてその結果は?

本当に体験した怖い話と不思議な話

呂兎来 弥欷助(呂彪 弥欷助)
エッセイ・ノンフィクション
一部を除き、私が本当に体験した怖い話と不思議な話です。 尚、特にお祓いなどは行っておりません。 また、私が話したことで、誰かになにかが起こったことはありませんが、万が一何かが起こりましても自己責任でお願い致します。 ※表紙の画像はhttps://www.pixiv.net/artworks/82600009よりお借りしました。

小さな「シアワセ」に気づいたら、それは心「いっぱい」と同義

butterfly
エッセイ・ノンフィクション
生活様式が変化する中、それまでの生活では見えなかった「ほっこり」5選を4コマ「起承転結」文章で。それそれ、あるあるー!や、しょうもないけどいいね!など、感じたこと気付いたことから、自分の身の回りでも「ほっこり」を楽しんで欲しい、そんな贈り物を届けたいです。

【画像あり】八重山諸島の犬猫の話

BIRD
エッセイ・ノンフィクション
八重山の島々の動物たちの話。 主に石垣島での出来事を書いています。 各話読み切りです。 2020年に、人生初のミルクボランティアをしました。 扉画像は、筆者が育て上げた乳飲み子です。 石垣島には、年間100頭前後の猫が棄てられ続ける緑地公園がある。 八重山保健所には、首輪がついているのに飼い主が名乗り出ない犬たちが収容される。 筆者が関わった保護猫や地域猫、保健所の犬猫のエピソードを綴ります。 ※第7回ほっこり・じんわり大賞にエントリーしました。

処理中です...