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11.内面で体型カバーする男
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そうこうしているうちに店員がラストオーダーの注文を聞きにきた。
夜景と食事と会話を堪能し、最初のテンションだだ下がり状態から回復し、
楽しい時間を過ごした。
きっとお店の平均予算はかるく超えてそうな気がしたので、
一応財布を出してみた。
過去のマッチングアプリで出会った男と2400円の会計で
1000円出せと言われた話を先ほどしていたので、それにちなんで、
冗談めかして1000円札を出して聞いてみた。
「1000円払おうか?笑」
「じゃあ1000円でいいわ。笑」
「。。。はい、どうぞ。」
「冗談だよ。そんなの出さなくていいよ。」
その大人な雰囲気にぐっときた。
ラインでは子供のようなキャラが
実際会うと落ち着いた雰囲気でそのギャップを埋めるのに時間がかかった。
店を出て駅までそれとなく手をつなぎながら歩いた。
「ほんとにかわいい。今まで出会った中で5本、いや3本の指に入る。」
「えーそこは1番じゃないんや。1番じゃないと嫌や。」
「だって、1番とか言うと嘘くさいでしょ?」
「そうかなあ。私は1番じゃなきゃ嬉しくないよ。」
そうはいっても
ストレートに何度もかわいいと言われるとうれしいものである。
「じゃあ次いつ会えるの?」
「クリスマスと年末年始はさすがに無理だから。。。」
「週末は?」
「土曜の夕方なら。」
「じゃあ土曜、どこ行く?」
「スカイツリー上ったことないから行ってみたい。」
「うんじゃあスカイツリー行こう。」
「連れってくれるの?」
「うん。」
「ありがとう。」
人気のないイルミネーションのビル群の中、
手をつないで歩いているとほろ酔い気分で少しムラムラしてきた。
「じゃあ今度試してくれる?」
「今からでもいいよ。笑」
「今日は遅いから今度にしよ。」
「そだね。じゃあ今度ね。」
彼はきっと酒を飲んだら無駄うちしないと言い放った私が
ダメ押しのコーヒーを食後に飲んだことを察していたのであろう。
そんな気遣いができることも居心地が良かった。
駅の改札口まで送ってくれた。
改札を入って一度振り返って、彼がちゃんと見送くる気があるか確認した。
彼はにっこりと笑顔で手を振ってこちらを見て立っていた。
またしても合格である。
夜景と食事と会話を堪能し、最初のテンションだだ下がり状態から回復し、
楽しい時間を過ごした。
きっとお店の平均予算はかるく超えてそうな気がしたので、
一応財布を出してみた。
過去のマッチングアプリで出会った男と2400円の会計で
1000円出せと言われた話を先ほどしていたので、それにちなんで、
冗談めかして1000円札を出して聞いてみた。
「1000円払おうか?笑」
「じゃあ1000円でいいわ。笑」
「。。。はい、どうぞ。」
「冗談だよ。そんなの出さなくていいよ。」
その大人な雰囲気にぐっときた。
ラインでは子供のようなキャラが
実際会うと落ち着いた雰囲気でそのギャップを埋めるのに時間がかかった。
店を出て駅までそれとなく手をつなぎながら歩いた。
「ほんとにかわいい。今まで出会った中で5本、いや3本の指に入る。」
「えーそこは1番じゃないんや。1番じゃないと嫌や。」
「だって、1番とか言うと嘘くさいでしょ?」
「そうかなあ。私は1番じゃなきゃ嬉しくないよ。」
そうはいっても
ストレートに何度もかわいいと言われるとうれしいものである。
「じゃあ次いつ会えるの?」
「クリスマスと年末年始はさすがに無理だから。。。」
「週末は?」
「土曜の夕方なら。」
「じゃあ土曜、どこ行く?」
「スカイツリー上ったことないから行ってみたい。」
「うんじゃあスカイツリー行こう。」
「連れってくれるの?」
「うん。」
「ありがとう。」
人気のないイルミネーションのビル群の中、
手をつないで歩いているとほろ酔い気分で少しムラムラしてきた。
「じゃあ今度試してくれる?」
「今からでもいいよ。笑」
「今日は遅いから今度にしよ。」
「そだね。じゃあ今度ね。」
彼はきっと酒を飲んだら無駄うちしないと言い放った私が
ダメ押しのコーヒーを食後に飲んだことを察していたのであろう。
そんな気遣いができることも居心地が良かった。
駅の改札口まで送ってくれた。
改札を入って一度振り返って、彼がちゃんと見送くる気があるか確認した。
彼はにっこりと笑顔で手を振ってこちらを見て立っていた。
またしても合格である。
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