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11.ロンドン方式

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「ムケテル?」 
「そう、あそこがムケテル男の人じゃないと嫌というこだわりがあるの。 
で、私の中の統計では次男はムケテル確率が高いから、 
そういうので参考にしてるだけ。笑」 
「えーそうなの?!爆笑」 
「有吉さんはムケテルよねえ?ムケテマスカ?」 
「う、うん、ムケテル。もちろん、ムケテルに決まってるよ。」 
「でもさ、日本人の7割はカセイ人っていうじゃん。」 
「。。。」 
「あ、もしかしてカセイ人?」 
「いや違う。」 
「全ムケ?私のムケテルかって言うのは全ムケのことだから。」 
「うん、全ムケ。」 
 
(ちょっと怪しいなあ。) 
 
瞬時に彼の鼻に目をやり、形を確認した。 
 
「だよね。私だいたいもう顔でムケ顔かどうかわかるようになったから。笑 
ムケテそうな人にしかこの質問はしないの。笑」 
「おもしろいね。ムケテルかなんて初めて聞かれた。笑」 
「そりゃそうだろうね。普通聞かないよ。笑」 
「ムケ顔とかってあるの?初めてそんな言葉聞いた。笑」 
「そうでしょうね。私が作った言葉だから。笑 
でもさ、男と女が出会う目的は結局それだと思うの。 
どんなにきれいごと言ってもさ、最後はそれ前提でしょ? 
すごい好きになっててもその時にがっかりだったら嫌じゃん。 
もう若くないんだし、時間の無駄だしさ。
だから最初に聞いといた方が良いと思うの。」 
「確かにそうだよねー。わかるわかる。さちこさんは考え方が男だよね。」 
「そうかなあ?私はこれをロンドン方式って呼んでるんだけどね。笑」 
「え?なに?ロンドン?」 
「欧米の人ってさ、付き合う前に一回やってみましょうって文化じゃん?」 
「そうなの?知らなかった。」 
「そうだよ。だから別に男っぽい考え方って言うわけでもないと思うの。 
日本だけだよ。」 
「そうなんだ。」 
「だからと言って、この話をすると私が誘ってると誤解する男がよくいるんだけど、 
そうじゃなくて、誰でも彼でもしてみるって話じゃないからね。 
あくまでつきあいたいかもっていう可能性が見える男としかやってみたいと思わないし。 
でさ、私はエッチがすごく良かったらそれで好きになっちゃうの。 
でも男はそうじゃないんでしょ?」 
「そうだね。別だね。」 
「それなんだよね。私は女だから、エッチの相性が合うと 
そんなに好きじゃなくても好きになっちゃう。 
男はそうならないからつらくなっちゃうんだよね。」 
「男はいろんな女と試したいってのがあるからね。」 
「そうなんだ。やっぱりね。」 
「だからどんなに気持ちよくても他も試したいって気持ちがずーっとあるからね。」 
「でも俺は浮気しないから。一途になるタイプだから。風俗も行かないし。」 
「ふーん。それはなんで?」 
「風俗は衛生的に無理。俺初対面の人とそれだけやりたいってのは思わないから。」 
「ふーん。じゃあ結婚してるとき浮気はしたことないの?」 
「まあ、そういうのはね、浮気までは行かないけど
会社の子と食事行ったりデイズニーとかね。そういうのはあるよ。」 
「え、そんなの行ってもやらないの?性欲あんまりない方なの?」 
 
(なさげに見えるけど。) 
 
「あるよ。俺、めちゃくちゃあるよ。」 
 
(それなんのアピール?笑) 
 
「じゃあオナニーはどれぐらいの頻度でするの?」 
「オナニー?しない。しない。」 
「え?しないの?なんで?」 
「オナニーは好きじゃないからしたくないの。」 
「じゃあやっぱり性欲そんなにないんだね、 
だってオナニーもしない、風俗も行かない、セフレも彼女もいなかったら 
どうやって処理するの? 
絵描いたり写真撮ったりそっちで右脳を使ってるから 
性欲までまわらないんだね、きっと。」 
「いやいやいやいや、俺性欲はコントロールできるから。」 
 
(だから性欲強い人はコントロールできないって話してんだよ。) 
 
「そりゃさ、ほんとのこと言うと1か月に1回くらいはオナニーもするよ。」 
 
(だからそれなんのアピールや?っちゅうねん!笑 
しかもそれ聞いて性欲強い人とは思わんで。逆効果。笑) 
 
「1か月に1回って。だからあんまりエッチ好きじゃないでしょ?笑」 
「そんなことないよ。俺は溜めて溜めてやるから、すごいんだから。」 
 
(なんかドロドロの精液が出てきそうで気持ち悪い。) 
 
「何が?」 
「長いの。」 
 
(出た。笑) 
 
「時間?大きさ?」 
「どっちも。」 
「へー笑」  
 
(それはちょっと興味ある。詳しく聞いてみようではないか。笑)
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