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最終話 新しいフィールドの幕開け
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若い女性の方は用事があるのでそのまま帰った。
さちことその女性、まりちゃんは
年齢も専業主婦も旦那とのレスの長さも共通点が多く、話が盛り上がった。
45分の休憩時間はあっという間であった。
さっきとは明らかにテンションが上がり、第2部の会場に戻った。
席につくと第1部と同じ食事プレートが運ばれてきた。
第2部はさらに参加者が減って男性は4人だった。
(マッチングアプリであれば4人と会えば
そのうち一人ぐらいはまあまあタイプの男と出会えるのに。)
そう思いながら時間を潰していた。
第一ラウンドは遅れてきた女性が
さちこの右隣に座り一つのテーブルに男2人、女3人で始まった。
右隣の女性は女優のような美しい顔立ちであった。
常連なのか、前方のもう一つのテーブルの男達も確認してのことか
席替えタイムの際、
「帰りますね。」
とさちこにこそっと会釈して帰っていった。
席替えとなり、次に席についた2人の男性はよく結婚できたな、
ぐらいの風貌であった。
1人はかなり酒に酔った感じで呂律が回っていなかったが、
今から仕事の面接に行くと話していた。
そもそも酩酊状態で来る場所ではないし、仕事の面接前に来る場所でもない。
しかも仕事してないのによく参加費10000円も払えたな、
嫁に出してもらったのか?
という疑問も残る。
彼は途中で面接の時間だからと帰っていった。
もう1人は自分がお持ち帰りできないキャラだということは
よく弁えているようで喋りは達者であった。
自身で合コンを主催して楽しんでいるから
その参加者集めに徹しているようだった。
彼はなかなかの常連らしく、既婚者合コンについて相当詳しく語ってくれた。
どの主催者のパーティーが粒揃いかなど
そうやって女性の気を引くしかないのだろうと同情しながら話を聞いていた。
彼が言うには
「ここの主催者のパーティーは男性に人気がなく、いつもガラガラ。
たまに呼ばれて参加するが、俺は高身長でも高収入でもイケメンでもないが
そういう会にも呼ばれて参加する。
だからあのカテゴリは意味ないよ。」
とのことだった。
全くの詐欺なパーティーなのである
だからどうせ行くならと2社ほど
おすすめの主催者の会社名を教えてくれたが
さちこはもう既婚者パーティーに行こうとは思わなかった。
そんな中、友人となった彼女もまた
独身時代は経験豊富そうでさちこの興味の対象となった。
同い年の専業主婦、
こんなところで出会ったのだから気が合わないはずはなかった。
2部が終わり、待ちに待った彼女とカフェでお茶して帰ることにした。
道に迷って歩いていると第2部で最初に同席した男に遭遇した。
駅まで案内してくれると男がついて来た。
その男は外見や内面は普通だったが経営者狙いのさちこには興味はなかった。
男は途中で道を外れ、
さちこと彼女は駅のカフェで1時間ほど話した。
そしてさちこは翌日早速既婚者専門サイトに登録し
新たなフィールドで活動し始めることになったのである。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
さちことその女性、まりちゃんは
年齢も専業主婦も旦那とのレスの長さも共通点が多く、話が盛り上がった。
45分の休憩時間はあっという間であった。
さっきとは明らかにテンションが上がり、第2部の会場に戻った。
席につくと第1部と同じ食事プレートが運ばれてきた。
第2部はさらに参加者が減って男性は4人だった。
(マッチングアプリであれば4人と会えば
そのうち一人ぐらいはまあまあタイプの男と出会えるのに。)
そう思いながら時間を潰していた。
第一ラウンドは遅れてきた女性が
さちこの右隣に座り一つのテーブルに男2人、女3人で始まった。
右隣の女性は女優のような美しい顔立ちであった。
常連なのか、前方のもう一つのテーブルの男達も確認してのことか
席替えタイムの際、
「帰りますね。」
とさちこにこそっと会釈して帰っていった。
席替えとなり、次に席についた2人の男性はよく結婚できたな、
ぐらいの風貌であった。
1人はかなり酒に酔った感じで呂律が回っていなかったが、
今から仕事の面接に行くと話していた。
そもそも酩酊状態で来る場所ではないし、仕事の面接前に来る場所でもない。
しかも仕事してないのによく参加費10000円も払えたな、
嫁に出してもらったのか?
という疑問も残る。
彼は途中で面接の時間だからと帰っていった。
もう1人は自分がお持ち帰りできないキャラだということは
よく弁えているようで喋りは達者であった。
自身で合コンを主催して楽しんでいるから
その参加者集めに徹しているようだった。
彼はなかなかの常連らしく、既婚者合コンについて相当詳しく語ってくれた。
どの主催者のパーティーが粒揃いかなど
そうやって女性の気を引くしかないのだろうと同情しながら話を聞いていた。
彼が言うには
「ここの主催者のパーティーは男性に人気がなく、いつもガラガラ。
たまに呼ばれて参加するが、俺は高身長でも高収入でもイケメンでもないが
そういう会にも呼ばれて参加する。
だからあのカテゴリは意味ないよ。」
とのことだった。
全くの詐欺なパーティーなのである
だからどうせ行くならと2社ほど
おすすめの主催者の会社名を教えてくれたが
さちこはもう既婚者パーティーに行こうとは思わなかった。
そんな中、友人となった彼女もまた
独身時代は経験豊富そうでさちこの興味の対象となった。
同い年の専業主婦、
こんなところで出会ったのだから気が合わないはずはなかった。
2部が終わり、待ちに待った彼女とカフェでお茶して帰ることにした。
道に迷って歩いていると第2部で最初に同席した男に遭遇した。
駅まで案内してくれると男がついて来た。
その男は外見や内面は普通だったが経営者狙いのさちこには興味はなかった。
男は途中で道を外れ、
さちこと彼女は駅のカフェで1時間ほど話した。
そしてさちこは翌日早速既婚者専門サイトに登録し
新たなフィールドで活動し始めることになったのである。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
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