5 / 6
5話 貴重な出会い
しおりを挟む
(こんなもんか。)
帰ろうとするとスタッフに呼び止められた。
「あの、16時から2部があるんですけど、本日人数が埋まってませんので
よろしければ無料ですのでご参加いただけませんか?」
「いや、もう結構です。」
すると同じテーブルの同年代の女性が声をかけてきた。
「私行きますよ。一緒にいきましょうよ。」
「え?行くんですか?多分おんなじ感じでしょ。」
「私はもう予約してたんで行くしかないんです。
ねえ一緒に行きましょうよ。その後一緒にお茶しましょ。
それまでの時間つぶしと思って。」
彼女に興味があったので帰りのお茶の誘いに心動かされた。
「わかりました。じゃあ行きます。」
次の部までの45分間、
横に座っていた若い女性も一緒に3人でカフェに行った。
「初めてですか?」
「私、初めて。」
「私は来たことある。」
「え、そうなんだ。どうなの?前もこんなだった?」
「いや、このご時世の前だったから人数ももっと多かったし、
席替えも15分ごとだったし、今日のは全然ダメ。」
「だよね~これはないわ。男の人もこれで一万円とか可哀想だよね。」
「前はここでいい人見つかった?」
「うん。彼氏できたから。
その彼氏と別れたから今日また来ようって思ったの。」
「そうなんだ。そちらは?」
「私はこないだクラス替えしたのが何人かいるけどこれってのがいなくて、
いつもはアプリで探してたけど
アプリの男がいいよっていうから来てみたの。
でもこれならアプリのがマシだね。」
「え?クラス替え?今何人いるの?」
「4人かな。あ、5人か。」
「すごい!
ちょっとさっちゃん!
ちょっと師匠と呼ばせていただくわ!」
「いやいや、そんな大したことないよ」
「私は、この春に旦那公認で彼氏探すの始めたの。」
「旦那公認っていいね。アプリ何やってるの?」
「アプリやってない。」
「え?じゃあ何で探してるの?」
「既婚者専用のサイトがあるんだよ。」
「へえそれいいね。教えて。」
「ねえねえ、連絡先交換しよ。」
「いいよ。ラインしてないの?」
「してない。したことない。」
「なんで?なんか理由あるの?」
「いや、別に。」
「じゃあ絶対ラインした方がいいよ。婚外恋愛の必須アイテムよ。
でないとどうやって男と連絡するの?
カカオとかしてるの?」
「してない。いつもショートメッセージで。」
「それやばくない?今手伝ってあげるから登録しよ。」
「え!いいの?ありがとう!」
彼女のライン登録を完了し3人で連絡先を交換した。
今回男との連絡先交換もワクワクもなかったが
この日の女子同士の連絡先交換はとても大きな収穫となった。
帰ろうとするとスタッフに呼び止められた。
「あの、16時から2部があるんですけど、本日人数が埋まってませんので
よろしければ無料ですのでご参加いただけませんか?」
「いや、もう結構です。」
すると同じテーブルの同年代の女性が声をかけてきた。
「私行きますよ。一緒にいきましょうよ。」
「え?行くんですか?多分おんなじ感じでしょ。」
「私はもう予約してたんで行くしかないんです。
ねえ一緒に行きましょうよ。その後一緒にお茶しましょ。
それまでの時間つぶしと思って。」
彼女に興味があったので帰りのお茶の誘いに心動かされた。
「わかりました。じゃあ行きます。」
次の部までの45分間、
横に座っていた若い女性も一緒に3人でカフェに行った。
「初めてですか?」
「私、初めて。」
「私は来たことある。」
「え、そうなんだ。どうなの?前もこんなだった?」
「いや、このご時世の前だったから人数ももっと多かったし、
席替えも15分ごとだったし、今日のは全然ダメ。」
「だよね~これはないわ。男の人もこれで一万円とか可哀想だよね。」
「前はここでいい人見つかった?」
「うん。彼氏できたから。
その彼氏と別れたから今日また来ようって思ったの。」
「そうなんだ。そちらは?」
「私はこないだクラス替えしたのが何人かいるけどこれってのがいなくて、
いつもはアプリで探してたけど
アプリの男がいいよっていうから来てみたの。
でもこれならアプリのがマシだね。」
「え?クラス替え?今何人いるの?」
「4人かな。あ、5人か。」
「すごい!
ちょっとさっちゃん!
ちょっと師匠と呼ばせていただくわ!」
「いやいや、そんな大したことないよ」
「私は、この春に旦那公認で彼氏探すの始めたの。」
「旦那公認っていいね。アプリ何やってるの?」
「アプリやってない。」
「え?じゃあ何で探してるの?」
「既婚者専用のサイトがあるんだよ。」
「へえそれいいね。教えて。」
「ねえねえ、連絡先交換しよ。」
「いいよ。ラインしてないの?」
「してない。したことない。」
「なんで?なんか理由あるの?」
「いや、別に。」
「じゃあ絶対ラインした方がいいよ。婚外恋愛の必須アイテムよ。
でないとどうやって男と連絡するの?
カカオとかしてるの?」
「してない。いつもショートメッセージで。」
「それやばくない?今手伝ってあげるから登録しよ。」
「え!いいの?ありがとう!」
彼女のライン登録を完了し3人で連絡先を交換した。
今回男との連絡先交換もワクワクもなかったが
この日の女子同士の連絡先交換はとても大きな収穫となった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説


マッチングアプリの男 せこい男編
椋のひかり~むくのひかり~
エッセイ・ノンフィクション
マッチングアプリ男シリーズ第2弾!今回のお相手は、自称年収600万円~800万円、未婚、子供なしの大学で事務員として働く男です。独身生活を謳歌しているのかと思いきやかなりのせこい男だった!しかもセクハラがえぐい!こんな奴が女子大学で働いてていいのか?と心配するほどであった。さちこはこんな男から何を学んだのか?世の淑女の皆様の一助になれば幸いです♡
ポケっこの独り言
ポケっこ
エッセイ・ノンフィクション
ポケっこです。
ここでは日常の不満とかを書くだけのものです。しょーもないですね。
俺の思ってることをそのまま書いたものです。
気まぐれ更新ですが、是非どうぞ。


小説投稿サイトの比較―どのサイトを軸に活動するか―
翠月 歩夢
エッセイ・ノンフィクション
小説家になろう
エブリスタ
カクヨム
アルファポリス
上記の4つの投稿サイトを実際に使ってみての比較。
各サイトの特徴
閲覧数(PV)の多さ・読まれやすさ
感想など反応の貰いやすさ
各サイトのジャンル傾向
以上を基準に比較する。
☆どのサイトを使おうかと色々試している時に軽く整理したメモがあり、せっかくなので投稿してみました。少しでも参考になれば幸いです。
☆自分用にまとめたものなので短く簡単にしかまとめてないので、もっと詳しく知りたい場合は他の人のを参考にすることを推奨します。

一年ぶりの既婚者パーティー
椋のひかり~むくのひかり~
エッセイ・ノンフィクション
ほぼ1年ぶりに既婚者パーティに参加してみました。
今回は口コミを加味し、きちんと運営会社を下調べし、
前回とは異なる評判の良いB社のパーティーを選びました。
その体験談をシェアします。
お楽しみください。

アルファポリスとカクヨムを比べてみた
トト
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスとカクヨムを使ってみた感想です。
小説投稿サイトはいくつかあるけれど、使ってみて思ったことをつらつら書いてます。
良かったら参考までに

口臭のキツい舐め犬
椋のひかり~むくのひかり~
大衆娯楽
今回は中級編マッチングアプリで出会った自称「舐め犬」の男のお話です。「舐め犬」とはどういうことをするのか興味津々で会うことにしたさちこは、彼の強烈な口臭に見舞われます。「犬」と名乗るクセに全く自分の口臭に自覚のない男。さちこはどう立ち向かうのか?お楽しみください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる