鈴木亮平似のキン肉マン

１１話 掴みどころのない先端

その後再びさちこは寝転んで正常位に入った。
対面座位ほどの気持ち良さは感じられず、
さちこはぎゅうぎゅうと彼を掴みに行こうとするが、
先端が丸く引っ掛かりがなく、根元に向かって細いので
締め上げるには難しかった。

それでもなんとか収縮を繰り返していると
彼はいきたくなってきたと言い出した。

「出したくなってきた。出していい？生理中？」

生理中だろうと彼には中には出してほしくなかった。

「外に出してね。」
「わかった。」

そう言った瞬間一往復もしないまま外に出した。

「え？そんないきそうだったの？」
「うん。」

彼はそのまま引っこ抜いてさちこの腹にどくどくと白い液を垂れ流した。

彼は自分のものを自分で拭き取るんだろうか？
ここで自分の竿を先に拭いたらお別れしよう、なんとなくそう思った。

彼はティッシュを取ってさちこの腹を拭き始めた。
綺麗に拭き取ると自分の竿を拭いて横たわった。

「腕枕より胸枕のがふわふわして気持ちいいよ。」
「そうなの？」
「うん、ほらここに頭のせて。」
「うん。ほんとだ。ふわふわしてるね。」

確かに彼の胸板はふわふわして気持ちよかった。

「重くない？」
「うん大丈夫。さっちゃん顔小さいもん。俺顔小さい人好き。」
（確かこないだやった男にも後頭部が小さくて好きって言われたけど
それって脳みそ少ないって言われてる気がして
褒められてる気しなかったけどな。笑）
「そーなんだ。よかった。」
「いやー、さっちゃん、もう俺はすごい好きになってるよ。」
「ほんと？よかった。」
「すごい可愛い。色白だし。笑顔が可愛いし、基本笑顔だよね。
そういうところ好き。哲学とかの話もできるし。」
「俺のことどう？」
「うん、かっこいいと思うよ。」
「良かった。」

鉄棒並みの男よりはいいと思ったからキープすることにした。

「俺さ、もっと手マン上手くなりたいの。」
「そうだね。ちょっと痛かった。指２本入れたでしょ？」
「うん。」
「痛いからやめてって言ってるのに、そういう強引なのは嫌だからやめてね。」
「うん、わかった。ごめん。」
「あと、私イマラチオ嫌だから。
舐めてって言われるのも嫌なのに頭抑えられたくない。
あれほんと後で喉痛くなって絶対耳鼻科に行く羽目になるから嫌なの。」
「わかった。」

彼の表情が苦笑いになるのを見逃さなかった。
きっと（うるせえな、こいつ）とでも思ってそうな表情だった。

だがさちこはこんな男に遠慮する気はなかった。