鈴木亮平似のキン肉マン

１話 連絡がまめな男の落とし穴

既婚者専門サイトを一旦退会して再登録し直した。
朝からやりとりしていた男は飲食業経営者で
夕方からパタリと連絡が途絶えた。

もう1人の男も「連絡がマメではない」と
プロフィールに書きているだけあって
メッセージが途切れ途切れだった。

他にも何人かいいねを押してみたが
全くマッチングせず、筋肉バカそうだし、経営者ではなく、
苦手な金融マンらしいのでスルーしてた男にとうとういいねを返してしまった。

この男は退会する前もいいねをもらっていて、
妙に顔写真が印象的で覚えていた。

いいねをすると早速メッセージがきた。
この日のさちこは自身喪失で気分が滅入っていたので
早速のメッセージは素直に嬉しかった。
その後テンポの速いラリーが続いた。
とはいえ、サイトのメッセージはいちいち更新ボタンを押さないと
相手のメッセージを受け取れないので会話がチグハグになってしまう。
ラインの交換を提案され、承諾した。

マスクしていない写真を見たいと言うとすぐに送ってきてくれた。
（こっちのがいいではないか。）
加工もしてなさそうな写真だったが、
さちこが学生時代好きだった男がそのまま大人になったような顔立ちで、
率直にタイプな気がした。

どんな男がタイプかと聞かれ、
「声と匂いフェチ。
あと（物理的に長さが）長くて硬い人。」
正直に答えた。

彼は、自ら巨根だと言った。
＜元々大きい上に、プロテインを飲んでたら更にデカくなった。
ガチガチで性欲が強すぎて困っている。＞
とのことだった。

「でも私の経験上、マッチョな人はみんな短小だったけど。
あそこだけは鍛えられないんだね。っていつも思ってた。」
正直に投げかけた。

「ゴムは外人サイズのしか入らない。
過去に入らなくて泣く泣く別れた子がいる。」

そこまで言うなら試してみたくはなった。