5 / 22
4話『異世界転生の極意とは』
しおりを挟む
異世界転生の極意とは何か。
三十年間の蓄積された知識から導き出される答えとは、それは如何に――忠実な仲間の存在である。
どこぞの傍若無人な魔王だって、自分の右腕なり、配下なりの手下がいるわけだ。
魔王だけだったらなんとかなりそうな戦いもそこそこ強い四天王に邪魔される、なんてシーンを数多と見てきた。
その仲間たちの方が魔王より戦闘多くね?なんてのもよくあるパターンではなかろうか。
「――僕の、仲間になってくれないか?」
もちろん俺はできれば魔王側でいたい。
誰かの配下になって、魔王の手助けをしたいわけではないのだ。
それに俺には忠実な部下がいる。人間じゃないけど。
「丁重にお断りさせてもらいます」
洞窟の出口まであと少しのところだった。見えている、光がすぐそこに。
そんな手前。ネアからの思いもよらない提案に少し混乱したが、俺はあっさりとそう言い切った。
なのに……
「できれば俺からもお願いしたいな。お前がいれば百人力だ!」
ディオという未だ寝たきりの少女を抱える体の大きい男、エラファスまでそんなことを言ってきた。
今断ったはずなんだけど、この人には聞こえてなかったかな?
「あの、今断っ――」
「私からもどうかお願いします!」
このパーティーの人たちは会話ができないんだろうか。頭を下げる三人を見て、俺は小さくため息を吐いた。
まぁ、せっかくのチャンスだ。洞窟から出るまでにこの世界の情報をいくつか引き出すとしよう。
外の世界が思ってるより過酷ならここで人間の仲間を得るのも得策かもしれない。
……仮にこれからこの洞窟から出たとして、果たして俺はどこに向かえばいいのだろう。
「すみません、俺はどうやら記憶喪失みたいなんです。この洞窟に入ってきた記憶も綺麗さっぱり消えていて……誰かの仲間に入るためにはまず自分を知る必要があるでしょ?」
「あぁ、記憶喪失だったのか……! すまない。確かに自分を知るのは大事だ。まったく僕としたことが。とんだ早とちりしてしまったよ」
記憶喪失という設定をネアはすんなりと受け入れてくれた。
転生しました、というよりは受け入れやすい設定だろうし、転生という単語すら知らない可能性や、最悪の場合は転生者を迫害する世界の可能性をも考慮しないといけない。
これが漫画やラノベを読み尽くした俺の知識ってわけだ。
妥協も躊躇も許されない世界、それこそが異世界だ!
「――名前はアルト・エンリア。歳は十五です。覚えているのはこれだけかな? できればこの世界のことから教えてほしいんですけど……?」
「ふむ、そこは覚えているんだね」
「ア、アハハ」
あまり正直に口を滑らすんじゃなかった。
記憶喪失という設定なのに自分の名前も年齢も知っているなんておかしいか。
あれ、俺の長年の知識よ。いや、待てよ。これはただ、俺の知能が低いだけか。
記憶喪失といえば、定番の『ボクハダレ? ココハドコ? キミハダレ?』だろう。
「それはそうと、エンリアってあのエンリア家かい?」
「え、知ってるのか?」
「もちろんだよ。……うん、確かにエンリア家の魔力量ならあれほどの《魔力付与》も可能だろうね……」
エンリア、という名前に聞き覚えがあったのか。驚きの表情と同時に、疑問の声を漏らした。
「そのエンリア家ってすごいの?」
「すごいも何も、有名魔法士を排出している家系さ。魔力量は数多とある魔法家系でも随一。エンリア家の血では九十八%が魔法士になると言い伝えのあるくらいには有名さ……」
加えるようにネアは言う。
「特に僕みたいな魔法士でエンリア家を知らない人間はこの世界にいないだろうね」
そうか。それならこの少年が死ぬ前にネアたちがあれほど苦戦していたレッドウルフを五匹も倒していたのには納得ができる。
「じゃあ俺は強い魔法士ってことだな」
「あの戦いを見てしまった僕たちはそう言わざるを得ないけど……」
「ん? 違うのか?」
「このことまで忘れているかは分からないけど、この世界には《天職》っていうものが存在するんだ」
天職――産まれた時から決まっている職業なるものがこの世界にはあるらしい。
決して変えることのできないこの世界のルール。
魔法士が剣を、剣士が魔法を使えないように、《付与術士》は――魔法も、剣も使えない。
そして《付与術師》というのは人へ魔力を渡すだけ。魔法士しか産まれない家系から産まれた非戦闘職――どうやら、俺はこの世界でも落ちこぼれになる運命らしい。
「けど君の戦いを見てると、とあるおとぎ話が浮かんできたよ」
「おとぎ話?」
「そう、この世界のほとんどの人類が知っている話さ――二百年前の戦争を終わらせた、剣聖の話だよ。知らない?」
頷く俺を見て、ネアはまるで大好きな神話を語る少年のような声色で話を続けた。
「剣士の頂点に立つものに与えられる称号――剣聖。二百年前にいた剣聖は、剣士という《天職》が使えるはずのない魔法を使えたと言われてるんだ」
「へぇ」
「そんな暗い顔しないでくれよ。少年がみな憧れるおとぎ話だよ? まぁ、でも君からはそれに近い匂いがするんだ――《付与術師》にはできないことをやってのけたからね。それに君のおかげで実際に僕たちは助かったわけだしね、改めて感謝するよ」
つい先程まで落ちこぼれかと思っていた俺の第二の人生も、あながちそういうわけではなさそうだ。
これが転生の特典、みたいなものだろうか。
そういえば、あの転職ロボットが言っていた気がする。
――《条件の達成を確認しました》と。
このアルトという少年の体を操ることが条件だと言うなら、確かにそこから死体を操る《死霊術師》に転職できたことも合点が行く。
もしかすると、俺は条件次第で色んな天職(ギフテッド・ワークス)を得られるということなのだろうか。
「そうだな……確かにそれは少年の憧れるおとぎ話だ」
「はは、気に入ってもらえたみたいで話した甲斐があったかな?」
「うん、気に入った」
ネアの話はすごく興味深かった。
それは今の時代まで語り継がれた人間で俺と同じ境遇がいたという暗示でもある。
それが知れただけでも収穫といっていいだろう。
「……仲間には?」
「保留で」
でも、仲間にはまだなりたくない。
三十年間の蓄積された知識から導き出される答えとは、それは如何に――忠実な仲間の存在である。
どこぞの傍若無人な魔王だって、自分の右腕なり、配下なりの手下がいるわけだ。
魔王だけだったらなんとかなりそうな戦いもそこそこ強い四天王に邪魔される、なんてシーンを数多と見てきた。
その仲間たちの方が魔王より戦闘多くね?なんてのもよくあるパターンではなかろうか。
「――僕の、仲間になってくれないか?」
もちろん俺はできれば魔王側でいたい。
誰かの配下になって、魔王の手助けをしたいわけではないのだ。
それに俺には忠実な部下がいる。人間じゃないけど。
「丁重にお断りさせてもらいます」
洞窟の出口まであと少しのところだった。見えている、光がすぐそこに。
そんな手前。ネアからの思いもよらない提案に少し混乱したが、俺はあっさりとそう言い切った。
なのに……
「できれば俺からもお願いしたいな。お前がいれば百人力だ!」
ディオという未だ寝たきりの少女を抱える体の大きい男、エラファスまでそんなことを言ってきた。
今断ったはずなんだけど、この人には聞こえてなかったかな?
「あの、今断っ――」
「私からもどうかお願いします!」
このパーティーの人たちは会話ができないんだろうか。頭を下げる三人を見て、俺は小さくため息を吐いた。
まぁ、せっかくのチャンスだ。洞窟から出るまでにこの世界の情報をいくつか引き出すとしよう。
外の世界が思ってるより過酷ならここで人間の仲間を得るのも得策かもしれない。
……仮にこれからこの洞窟から出たとして、果たして俺はどこに向かえばいいのだろう。
「すみません、俺はどうやら記憶喪失みたいなんです。この洞窟に入ってきた記憶も綺麗さっぱり消えていて……誰かの仲間に入るためにはまず自分を知る必要があるでしょ?」
「あぁ、記憶喪失だったのか……! すまない。確かに自分を知るのは大事だ。まったく僕としたことが。とんだ早とちりしてしまったよ」
記憶喪失という設定をネアはすんなりと受け入れてくれた。
転生しました、というよりは受け入れやすい設定だろうし、転生という単語すら知らない可能性や、最悪の場合は転生者を迫害する世界の可能性をも考慮しないといけない。
これが漫画やラノベを読み尽くした俺の知識ってわけだ。
妥協も躊躇も許されない世界、それこそが異世界だ!
「――名前はアルト・エンリア。歳は十五です。覚えているのはこれだけかな? できればこの世界のことから教えてほしいんですけど……?」
「ふむ、そこは覚えているんだね」
「ア、アハハ」
あまり正直に口を滑らすんじゃなかった。
記憶喪失という設定なのに自分の名前も年齢も知っているなんておかしいか。
あれ、俺の長年の知識よ。いや、待てよ。これはただ、俺の知能が低いだけか。
記憶喪失といえば、定番の『ボクハダレ? ココハドコ? キミハダレ?』だろう。
「それはそうと、エンリアってあのエンリア家かい?」
「え、知ってるのか?」
「もちろんだよ。……うん、確かにエンリア家の魔力量ならあれほどの《魔力付与》も可能だろうね……」
エンリア、という名前に聞き覚えがあったのか。驚きの表情と同時に、疑問の声を漏らした。
「そのエンリア家ってすごいの?」
「すごいも何も、有名魔法士を排出している家系さ。魔力量は数多とある魔法家系でも随一。エンリア家の血では九十八%が魔法士になると言い伝えのあるくらいには有名さ……」
加えるようにネアは言う。
「特に僕みたいな魔法士でエンリア家を知らない人間はこの世界にいないだろうね」
そうか。それならこの少年が死ぬ前にネアたちがあれほど苦戦していたレッドウルフを五匹も倒していたのには納得ができる。
「じゃあ俺は強い魔法士ってことだな」
「あの戦いを見てしまった僕たちはそう言わざるを得ないけど……」
「ん? 違うのか?」
「このことまで忘れているかは分からないけど、この世界には《天職》っていうものが存在するんだ」
天職――産まれた時から決まっている職業なるものがこの世界にはあるらしい。
決して変えることのできないこの世界のルール。
魔法士が剣を、剣士が魔法を使えないように、《付与術士》は――魔法も、剣も使えない。
そして《付与術師》というのは人へ魔力を渡すだけ。魔法士しか産まれない家系から産まれた非戦闘職――どうやら、俺はこの世界でも落ちこぼれになる運命らしい。
「けど君の戦いを見てると、とあるおとぎ話が浮かんできたよ」
「おとぎ話?」
「そう、この世界のほとんどの人類が知っている話さ――二百年前の戦争を終わらせた、剣聖の話だよ。知らない?」
頷く俺を見て、ネアはまるで大好きな神話を語る少年のような声色で話を続けた。
「剣士の頂点に立つものに与えられる称号――剣聖。二百年前にいた剣聖は、剣士という《天職》が使えるはずのない魔法を使えたと言われてるんだ」
「へぇ」
「そんな暗い顔しないでくれよ。少年がみな憧れるおとぎ話だよ? まぁ、でも君からはそれに近い匂いがするんだ――《付与術師》にはできないことをやってのけたからね。それに君のおかげで実際に僕たちは助かったわけだしね、改めて感謝するよ」
つい先程まで落ちこぼれかと思っていた俺の第二の人生も、あながちそういうわけではなさそうだ。
これが転生の特典、みたいなものだろうか。
そういえば、あの転職ロボットが言っていた気がする。
――《条件の達成を確認しました》と。
このアルトという少年の体を操ることが条件だと言うなら、確かにそこから死体を操る《死霊術師》に転職できたことも合点が行く。
もしかすると、俺は条件次第で色んな天職(ギフテッド・ワークス)を得られるということなのだろうか。
「そうだな……確かにそれは少年の憧れるおとぎ話だ」
「はは、気に入ってもらえたみたいで話した甲斐があったかな?」
「うん、気に入った」
ネアの話はすごく興味深かった。
それは今の時代まで語り継がれた人間で俺と同じ境遇がいたという暗示でもある。
それが知れただけでも収穫といっていいだろう。
「……仲間には?」
「保留で」
でも、仲間にはまだなりたくない。
0
お気に入りに追加
847
あなたにおすすめの小説
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした
せんせい
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
異世界のんびり冒険日記
リリィ903
ファンタジー
牧野伸晃(マキノ ノブアキ)は30歳童貞のサラリーマン。
精神を病んでしまい、会社を休職して病院に通いながら日々を過ごしていた。
とある晴れた日、気分転換にと外に出て自宅近くのコンビニに寄った帰りに雷に撃たれて…
================================
初投稿です!
最近、異世界転生モノにはまってるので自分で書いてみようと思いました。
皆さん、どうか暖かく見守ってくださいm(._.)m
感想もお待ちしております!
破滅する悪役五人兄弟の末っ子に転生した俺、無能と見下されるがゲームの知識で最強となり、悪役一家と幸せエンディングを目指します。
大田明
ファンタジー
『サークラルファンタズム』というゲームの、ダンカン・エルグレイヴというキャラクターに転生した主人公。
ダンカンは悪役で性格が悪く、さらに無能という人気が無いキャラクター。
主人公はそんなダンカンに転生するも、家族愛に溢れる兄弟たちのことが大好きであった。
マグヌス、アングス、ニール、イナ。破滅する運命にある兄弟たち。
しかし主人公はゲームの知識があるため、そんな彼らを救うことができると確信していた。
主人公は兄弟たちにゲーム中に辿り着けなかった最高の幸せを与えるため、奮闘することを決意する。
これは無能と呼ばれた悪役が最強となり、兄弟を幸せに導く物語だ。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
異世界転生!俺はここで生きていく
おとなのふりかけ紅鮭
ファンタジー
俺の名前は長瀬達也。特に特徴のない、その辺の高校生男子だ。
同じクラスの女の子に恋をしているが、告白も出来ずにいるチキン野郎である。
今日も部活の朝練に向かう為朝も早くに家を出た。
だけど、俺は朝練に向かう途中で事故にあってしまう。
意識を失った後、目覚めたらそこは俺の知らない世界だった!
魔法あり、剣あり、ドラゴンあり!のまさに小説で読んだファンタジーの世界。
俺はそんな世界で冒険者として生きて行く事になる、はずだったのだが、何やら色々と問題が起きそうな世界だったようだ。
それでも俺は楽しくこの新しい生を歩んで行くのだ!
小説家になろうでも投稿しています。
メインはあちらですが、こちらも同じように投稿していきます。
宜しくお願いします。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる