33 / 34
第三章 『溜め込んだ魔力でスローライフを』
第三章12 朝は魔力切れで大変
しおりを挟む
「姫様、寝相悪いから気を付けてね」
「シリウスさんも、先に一階へ降りておいてください」
シリウスの忠告を受け、俺は部屋を後にする。
「寝相が悪いから気を付けてってなんだよ……」
俺は向かいの部屋の扉をノックする。
「姫様起きてますか?」
返事がない。シリウスと同じパターンだ。
街に住んでる奴は誰かに起こされるまでずっと寝てるのか?
「入りますね」
と、扉に向かってそう呟いた。
何故だろう。姫様は女の子だというのに全然緊張しない。
ドアノブに手を添える。
そして回す。
「あれ、回らない」
この部屋、鍵なんてあったっけ?
元々アイラの部屋だったからアイラ聞けば分かるが……。
仕方ない、訊きに行くか。
俺は一階まで行き、アイラに鍵の存在を訊いた。
部屋に鍵はついてないらしい。
俺はもう一度、姫様の部屋に戻った。
「鍵ないんだよな……。なんでこんなに硬いんだ?」
念のため、もう一回ノックしておくか。
中から返事はない。
というか、モフ子どこ行った!?
モフ子の魔力を感じない。一階にもいなかったし。
と、周りを見渡していると、姫様の部屋の中から大きな物音がした。
「フリューゲル!」
慌てながら、俺は覚えたての風魔法を扉に向けて放った。
魔力はどうにか抑えた。そのおかげで、扉は壊れずに開いた。
「姫様っ……」
目の前に広がる光景に、俺は言葉を失った。
氷柱のようなものが壁に張り付いている。それも無数に。
これ、氷魔法だよな。姫様の仕業か?
ベッドの方へ目線を向けると、気持ちよさそうに眠る姫様の姿があった。
「寝相が悪いってレベルじゃないだろ……」
人の家だぞ、どうするんだよこの状態。
顔見知りとはいえ、家をこんな状態にされたらさすがにラグナさんも怒るだろ……。
そういえば、これだけの氷が部屋全体にあるのに寒くないのって、スキル『対寒耐性』が働いているからか? いきなり止まって、俺を凍死させるのだけはやめてくれよ……。
とりあえず、スキルが正常に動いている間に姫様を起こさないと。
この部屋の事情はあとで姫様の口から説明させればいいだろう。
俺、悪くない。
床から伸びた氷柱を避けながら、俺はどうにか姫様の近くまで辿り着いた。
「おーい、姫様ー」
軽く姫様の頬を叩く。
こんなところをネムに見られたら、絶対殺されるだろうな。
返事がない姫様に、もう一度声をかける。
人間の覚醒に一番最適なのは水らしい。いや、水ないけどね。
「そろそろ起きないと、ラグナさん怒っちゃいますよ」
姫様の耳元で、そう囁く。もちろん嘘だ。
だが、俺は前世で聞いたことがある。寝ている人の耳に何か囁くと、夢の中でそれが起こるという。
今頃夢の中でラグナさんに怒られてるんだろうなー。
「んー……」
「中々しぶといな」
少し魘されているが、起きはしないみたいだ。
それにしても寝相が悪いにも程があるだろ。
周りを見渡す。
無数にある氷柱の先は、どれも尖っていて危なそうだ。
これ、自分で無意識に使ってるんだよな。朝起きたら頭に刺さってそうで怖いな。
「僕、姫様の騎士になりますよ」
「ほんと?」
冗談半分で言った言葉に、一瞬で返事が来た。
耳元で囁いたせいで、目覚めて振り返った姫様の顔が目の前にあった。
「う、嘘です。すみません」
「知ってるわ。嘘を見破るのは私の得意技よ」
得意技いうか、生まれつきの才能だろ? それ。
一先ず起きたみたいだ。朝から凍死しなくてよかった。
「それで。なんですかこれ?」
「なんですかって何?」
「いや、この部屋ですよ。なんで無意識に魔法使ってるんですか?」
「儀式をしてから毎日これよ。だから私には日替わりで騎士がついてるでしょ?」
毎日こんな有様なのか。大変だな。
形もバラバラ、長さもバラバラ。無意識にこれだけの魔法を発動してたら、
「魔力の消費、大きくないですか?」
「午前中は動けないわね」
「はぁ……」
対処とかできないものなのか?
なんか魔力を抑えるポーションやスキル。あるいは……って、俺の頭で思いつくものは全部試されてるよな。
「姫様も苦労してるんですね」
「この苦労も、あなたが専属騎士になれば半分になるのよ」
「もう半分は僕の苦労に変わるんですよね」
「そうね」
ますますやる気が無くなってきた。元からゼロだったけどさ。
「とりあえず一階へ連れて行ってくれるかしら」
「どうやって?」
「決まってるでしょ――お姫様だっこよ」
「おんぶが限界です」
姫様に背中を向ける。
おんぶでも、この無数の氷柱の中を抜けるはきつそうだ。
派手に魔法とか使って破壊したら、俺がラグナさんに怒られる。
「とはいえ、死んだらおしまいだよな……」
「何してるの? 早く進んで」
背中に乗った姫様が、躊躇している俺に文句を言ってくる。
仕方ないだろ、こんなところでコケてみろ、針地獄みたいになるぞ。
朝起こしに来ただけなのに、なんでこんなことになるんだ……。
それにしても軽いな。
そして背中が痛い。あれ、思っていた感触と全然違う。
「女の子の胸って柔らかいはずじゃ……?」
「レイ、今なんて?」
冷え切った声色は背後から聞こえてきた。
殺気がダダ漏れですよ、姫様…………
「ぎゃあぁぁぁぁあああ――」
「シリウスさんも、先に一階へ降りておいてください」
シリウスの忠告を受け、俺は部屋を後にする。
「寝相が悪いから気を付けてってなんだよ……」
俺は向かいの部屋の扉をノックする。
「姫様起きてますか?」
返事がない。シリウスと同じパターンだ。
街に住んでる奴は誰かに起こされるまでずっと寝てるのか?
「入りますね」
と、扉に向かってそう呟いた。
何故だろう。姫様は女の子だというのに全然緊張しない。
ドアノブに手を添える。
そして回す。
「あれ、回らない」
この部屋、鍵なんてあったっけ?
元々アイラの部屋だったからアイラ聞けば分かるが……。
仕方ない、訊きに行くか。
俺は一階まで行き、アイラに鍵の存在を訊いた。
部屋に鍵はついてないらしい。
俺はもう一度、姫様の部屋に戻った。
「鍵ないんだよな……。なんでこんなに硬いんだ?」
念のため、もう一回ノックしておくか。
中から返事はない。
というか、モフ子どこ行った!?
モフ子の魔力を感じない。一階にもいなかったし。
と、周りを見渡していると、姫様の部屋の中から大きな物音がした。
「フリューゲル!」
慌てながら、俺は覚えたての風魔法を扉に向けて放った。
魔力はどうにか抑えた。そのおかげで、扉は壊れずに開いた。
「姫様っ……」
目の前に広がる光景に、俺は言葉を失った。
氷柱のようなものが壁に張り付いている。それも無数に。
これ、氷魔法だよな。姫様の仕業か?
ベッドの方へ目線を向けると、気持ちよさそうに眠る姫様の姿があった。
「寝相が悪いってレベルじゃないだろ……」
人の家だぞ、どうするんだよこの状態。
顔見知りとはいえ、家をこんな状態にされたらさすがにラグナさんも怒るだろ……。
そういえば、これだけの氷が部屋全体にあるのに寒くないのって、スキル『対寒耐性』が働いているからか? いきなり止まって、俺を凍死させるのだけはやめてくれよ……。
とりあえず、スキルが正常に動いている間に姫様を起こさないと。
この部屋の事情はあとで姫様の口から説明させればいいだろう。
俺、悪くない。
床から伸びた氷柱を避けながら、俺はどうにか姫様の近くまで辿り着いた。
「おーい、姫様ー」
軽く姫様の頬を叩く。
こんなところをネムに見られたら、絶対殺されるだろうな。
返事がない姫様に、もう一度声をかける。
人間の覚醒に一番最適なのは水らしい。いや、水ないけどね。
「そろそろ起きないと、ラグナさん怒っちゃいますよ」
姫様の耳元で、そう囁く。もちろん嘘だ。
だが、俺は前世で聞いたことがある。寝ている人の耳に何か囁くと、夢の中でそれが起こるという。
今頃夢の中でラグナさんに怒られてるんだろうなー。
「んー……」
「中々しぶといな」
少し魘されているが、起きはしないみたいだ。
それにしても寝相が悪いにも程があるだろ。
周りを見渡す。
無数にある氷柱の先は、どれも尖っていて危なそうだ。
これ、自分で無意識に使ってるんだよな。朝起きたら頭に刺さってそうで怖いな。
「僕、姫様の騎士になりますよ」
「ほんと?」
冗談半分で言った言葉に、一瞬で返事が来た。
耳元で囁いたせいで、目覚めて振り返った姫様の顔が目の前にあった。
「う、嘘です。すみません」
「知ってるわ。嘘を見破るのは私の得意技よ」
得意技いうか、生まれつきの才能だろ? それ。
一先ず起きたみたいだ。朝から凍死しなくてよかった。
「それで。なんですかこれ?」
「なんですかって何?」
「いや、この部屋ですよ。なんで無意識に魔法使ってるんですか?」
「儀式をしてから毎日これよ。だから私には日替わりで騎士がついてるでしょ?」
毎日こんな有様なのか。大変だな。
形もバラバラ、長さもバラバラ。無意識にこれだけの魔法を発動してたら、
「魔力の消費、大きくないですか?」
「午前中は動けないわね」
「はぁ……」
対処とかできないものなのか?
なんか魔力を抑えるポーションやスキル。あるいは……って、俺の頭で思いつくものは全部試されてるよな。
「姫様も苦労してるんですね」
「この苦労も、あなたが専属騎士になれば半分になるのよ」
「もう半分は僕の苦労に変わるんですよね」
「そうね」
ますますやる気が無くなってきた。元からゼロだったけどさ。
「とりあえず一階へ連れて行ってくれるかしら」
「どうやって?」
「決まってるでしょ――お姫様だっこよ」
「おんぶが限界です」
姫様に背中を向ける。
おんぶでも、この無数の氷柱の中を抜けるはきつそうだ。
派手に魔法とか使って破壊したら、俺がラグナさんに怒られる。
「とはいえ、死んだらおしまいだよな……」
「何してるの? 早く進んで」
背中に乗った姫様が、躊躇している俺に文句を言ってくる。
仕方ないだろ、こんなところでコケてみろ、針地獄みたいになるぞ。
朝起こしに来ただけなのに、なんでこんなことになるんだ……。
それにしても軽いな。
そして背中が痛い。あれ、思っていた感触と全然違う。
「女の子の胸って柔らかいはずじゃ……?」
「レイ、今なんて?」
冷え切った声色は背後から聞こえてきた。
殺気がダダ漏れですよ、姫様…………
「ぎゃあぁぁぁぁあああ――」
5
お気に入りに追加
3,232
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生貴族のスローライフ
マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた
しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった
これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である
*基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スキルポイントが無限で全振りしても余るため、他に使ってみます
銀狐
ファンタジー
病気で17歳という若さで亡くなってしまった橘 勇輝。
死んだ際に3つの能力を手に入れ、別の世界に行けることになった。
そこで手に入れた能力でスキルポイントを無限にできる。
そのため、いろいろなスキルをカンストさせてみようと思いました。
※10万文字が超えそうなので、長編にしました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界に召喚されたが勇者ではなかったために放り出された夫婦は拾った赤ちゃんを守り育てる。そして3人の孤児を弟子にする。
お小遣い月3万
ファンタジー
異世界に召喚された夫婦。だけど2人は勇者の資質を持っていなかった。ステータス画面を出現させることはできなかったのだ。ステータス画面が出現できない2人はレベルが上がらなかった。
夫の淳は初級魔法は使えるけど、それ以上の魔法は使えなかった。
妻の美子は魔法すら使えなかった。だけど、のちにユニークスキルを持っていることがわかる。彼女が作った料理を食べるとHPが回復するというユニークスキルである。
勇者になれなかった夫婦は城から放り出され、見知らぬ土地である異世界で暮らし始めた。
ある日、妻は川に洗濯に、夫はゴブリンの討伐に森に出かけた。
夫は竹のような植物が光っているのを見つける。光の正体を確認するために植物を切ると、そこに現れたのは赤ちゃんだった。
夫婦は赤ちゃんを育てることになった。赤ちゃんは女の子だった。
その子を大切に育てる。
女の子が5歳の時に、彼女がステータス画面を発現させることができるのに気づいてしまう。
2人は王様に子どもが奪われないようにステータス画面が発現することを隠した。
だけど子どもはどんどんと強くなって行く。
大切な我が子が魔王討伐に向かうまでの物語。世界で一番大切なモノを守るために夫婦は奮闘する。世界で一番愛しているモノの幸せのために夫婦は奮闘する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
はぁ?とりあえず寝てていい?
夕凪
ファンタジー
嫌いな両親と同級生から逃げて、アメリカ留学をした帰り道。帰国中の飛行機が事故を起こし、日本の女子高生だった私は墜落死した。特に未練もなかったが、強いて言えば、大好きなもふもふと一緒に暮らしたかった。しかし何故か、剣と魔法の異世界で、貴族の子として転生していた。しかも男の子で。今世の両親はとてもやさしくいい人たちで、さらには前世にはいなかった兄弟がいた。せっかくだから思いっきり、もふもふと戯れたい!惰眠を貪りたい!のんびり自由に生きたい!そう思っていたが、5歳の時に行われる判定の儀という、魔法属性を調べた日を境に、幸せな日常が崩れ去っていった・・・。その後、名を変え別の人物として、相棒のもふもふと共に旅に出る。相棒のもふもふであるズィーリオスの為の旅が、次第に自分自身の未来に深く関わっていき、仲間と共に逃れられない運命の荒波に飲み込まれていく。
※第二章は全体的に説明回が多いです。
<<<小説家になろうにて先行投稿しています>>>
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
偽物の侯爵子息は平民落ちのうえに国外追放を言い渡されたので自由に生きる。え?帰ってきてくれ?それは無理というもの
つくも茄子
ファンタジー
サビオ・パッツィーニは、魔術師の家系である名門侯爵家の次男に生まれながら魔力鑑定で『魔力無し』の判定を受けてしまう。魔力がない代わりにずば抜けて優れた頭脳を持つサビオに家族は温かく見守っていた。そんなある日、サビオが侯爵家の人間でない事が判明した。妖精の取り換えっ子だと神官は告げる。本物は家族によく似た天使のような美少年。こうしてサビオは「王家と侯爵家を謀った罪人」として国外追放されてしまった。
隣国でギルド登録したサビオは「黒曜」というギルド名で第二の人生を歩んでいく。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生したら何でも出来る天才だった。
桂木 鏡夜
ファンタジー
高校入学早々に大型トラックに跳ねられ死ぬが気がつけば自分は3歳の可愛いらしい幼児に転生していた。
だが等本人は前世で特に興味がある事もなく、それは異世界に来ても同じだった。
そんな主人公アルスが何故俺が異世界?と自分の存在意義を見いだせずにいるが、10歳になり必ず受けなければならない学校の入学テストで思わぬ自分の才能に気づくのであった。
===========================
始めから強い設定ですが、徐々に強くなっていく感じになっております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
土属性を極めて辺境を開拓します~愛する嫁と超速スローライフ~
にゃーにゃ
ファンタジー
「土属性だから追放だ!」理不尽な理由で追放されるも「はいはい。おっけー」主人公は特にパーティーに恨みも、未練もなく、世界が危機的な状況、というわけでもなかったので、ササッと王都を去り、辺境の地にたどり着く。
「助けなきゃ!」そんな感じで、世界樹の少女を襲っていた四天王の一人を瞬殺。 少女にほれられて、即座に結婚する。「ここを開拓してスローライフでもしてみようか」 主人公は土属性パワーで一瞬で辺境を開拓。ついでに魔王を超える存在を土属性で作ったゴーレムの物量で圧殺。
主人公は、世界樹の少女が生成したタネを、育てたり、のんびりしながら辺境で平和にすごす。そんな主人公のもとに、ドワーフ、魚人、雪女、魔王四天王、魔王、といった亜人のなかでも一際キワモノの種族が次から次へと集まり、彼らがもたらす特産品によってドンドン村は発展し豊かに、にぎやかになっていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる