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第三章 『溜め込んだ魔力でスローライフを』
第三章10 謎の生き物
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シリウスと同室とか、気が滅入りそうだ……。
俺は自分の部屋のドアを開けた。
「遅かったね、何をしてたの?」
「別にシリウスさんに話すことじゃないです」
「前から思ってたんだけどさぁ、レイくんと僕のこと嫌い?」
即答で『はい』と答えようとしたがやめた。
一応これでも年上だ。前世の俺よりは歳が下だから、ついタメ口になったりするけど。
「そんなことないですけど」
「あっそ。――それで、レイくんはどうするの?」
「どうするって何を?」
「いや、決まってるでしょ。姫様だよ。説得しないとエゼルガルドに強制連行されちゃうよ」
確かにそうだよな。
ずっと嫌です、の一点張りで姫様が街へ帰るとは思えない。
元はと言えば、シリウスが口を割らなければ、姫様が来ることはなかった。
「何か打開策はないんですか?」
「あるけど、するかどうかはレイくん次第だね」
…………
シリウスが持ちかけた作戦に乗ることにした。
おはようございます。
今は午前六時。
目覚まし時計がなったわけでもないのに、こんな時間に自然と起床してしまいました。
すごく眠い……。
「早起きは三文の徳っていうからな」
せっかくだし、外を散歩でもするか。
シリウスが言っていた作戦までまだまだ時間もあるしな。
早速シリウスの寝ている横を忍び足で抜ける。
今ならこいつ殴れるんじゃね? とシリウスの寝顔を見ながら意味の分からないことを考える。もちろん殴らないけどね。
「ふぅ」
「レイくん、珍しく早起きですね」
「ひっ……ってリィラ」
ドアを開けて息を吐くと、目の前から声がかかった。
別に隠れてコソコソしてるわけじゃないが、いきなりで変な声を出してしまった。
『魔力感知』のスキル働けよ! ――オープン。
まだ魔力治ってないのか……。仕方ないな。
「リィラこそ早起きだね。体調はどう?」
「ステラさんのポーションで楽になりました……」
「そっか、よかった」
気まずい。昨日のこともあるし、これからのこともある。
リィラのことは、一先ず姫様の件が済んでからだな。
「じゃあ、僕はちょっと外を散歩してくるから」
「いってらっしゃいです」
「う、うん」
てっきり、私も行っていいですか? みたいなことを言ってくると思った。
別に期待していたわけではないが、いつものリィラなら言う気がする。
まぁ気を遣ってるのかもしれないし、体調が完全に優れないのかもしれない。
俺は一人で散歩することにした。
「六時でも結構明るいんだな」
外は明るかった。
この世界に季節とかあるのかな。雪合戦とかしてみたい。
とりあえず、適当に歩くことにした。
向かったのは、外に出て真っ直ぐ見た場所にある、赤いレンガでできた井戸。
「この下にミラの魔石の欠片が……」
井戸の中を覗く。
見えるのは水だけで、魔石らしい物は見えない。
でも少しだけ、魔力を感じる。『魔力感知』が働いたみたいだ。
「というか、なんか寒くなってきたな――ファーリス」
スキル『対寒耐性』が止まったのか?
まぁ『対寒耐性』が止まったってことは、『対熱耐性』も止まってるはずだ。
炎魔法を暖をとる。
それにしても、周りに村人がいない。
みんな朝は外に出ないんだろうか。
「そういえば、ラグナさんたちもまだ一階にいなかったし……」
アラームという便利な機械がないこの世界、仕事に遅刻とかないのだろうか。
前世の引き籠ってた時の俺じゃ、アラームがなかったら昼まで寝てる。
森へ向かうことにした。村の大きさも、村周辺の地形もある程度理解した。
方角は分からないが、世界樹のある反対の方向に森がある。世界樹が北だとしたら、俺が昨日行った森は南ってことだ。
炎魔法もわざわざ攻撃手段で使わなくても用途はたくさんある。
「あったかい……ポカポカだ」
右手に発動している炎魔法で体温を温めつつ、気付けば俺は森へと着いていた。
「この木も赤く染まらないかな……」
紅葉とか、異世界でも見れたらいいのにな。
と、その時、目の隅に小さな動物らしき物が入ってきた。
「お? なんだ? 魔獣か!?」
いやいや、この森には魔獣いないのか。
じゃあ普通に獣? 野良犬?
俺はその未確認生物の後を追った。
「あれ、こっちの方向に走っていったような……」
「――キュン!」
横から可愛い鳴き声が聞こえてきた。
弱々しい鳴き声に、俺はすぐに振り向いた。
目に映ったのは、木の根元で横になる犬のような動物の姿。
右足からは怪我をしたのか、少しだけ血が出ている。
「怖くないよー、僕が助けてあげるからねー」
と、誘拐するときみたいなセリフを口にしながら、俺は動物に近付いた。
噛まれないよね? 変な病気持ってたりしないよね。
動物は警戒を向けるものの、その場なら動かない。
怪我だけでも治したいが、生憎俺は光魔法を持ってない。
「これでも食べるか?」
「キュンキュン!」
『倉庫』に入っていた木の実を動物にあげた。
木の実を嬉しそうに食べると、「まだないの?」と訴えてくるような瞳で俺を見つめた。
「まだまだあるぞ!」
残り十個……あれ、おかしいな。百個くらい収納してたんだけど。
「キューン……」
「まだ食べたいの?」
仕方ないな。残りの十個も、この子にあげることにした。
白い毛は全身を覆い、モフモフとした感触を生む。
見た目は犬っぽいが、耳はキツネのように長く、目は少し大きい。
実に愛らしい。これでもモンスターなんだよな。
「ごめんな、これくらいしかできないけど」
怪我をした右足に、『倉庫』にあった包帯を巻きつける。
下手だ。いや、仕方がないだろ、包帯なんてこれまでの人生巻くことなかったんだから。
「じゃあ俺は帰るから。次は怪我するなよ」
「キューン?」
どこに行くの? と問うような瞳で体を擦り寄せてくるモンスター。
ダメだ、連れて帰るわけには行かない。我慢しろ。
「キューン……」
――結局連れて帰ることにした。
俺は自分の部屋のドアを開けた。
「遅かったね、何をしてたの?」
「別にシリウスさんに話すことじゃないです」
「前から思ってたんだけどさぁ、レイくんと僕のこと嫌い?」
即答で『はい』と答えようとしたがやめた。
一応これでも年上だ。前世の俺よりは歳が下だから、ついタメ口になったりするけど。
「そんなことないですけど」
「あっそ。――それで、レイくんはどうするの?」
「どうするって何を?」
「いや、決まってるでしょ。姫様だよ。説得しないとエゼルガルドに強制連行されちゃうよ」
確かにそうだよな。
ずっと嫌です、の一点張りで姫様が街へ帰るとは思えない。
元はと言えば、シリウスが口を割らなければ、姫様が来ることはなかった。
「何か打開策はないんですか?」
「あるけど、するかどうかはレイくん次第だね」
…………
シリウスが持ちかけた作戦に乗ることにした。
おはようございます。
今は午前六時。
目覚まし時計がなったわけでもないのに、こんな時間に自然と起床してしまいました。
すごく眠い……。
「早起きは三文の徳っていうからな」
せっかくだし、外を散歩でもするか。
シリウスが言っていた作戦までまだまだ時間もあるしな。
早速シリウスの寝ている横を忍び足で抜ける。
今ならこいつ殴れるんじゃね? とシリウスの寝顔を見ながら意味の分からないことを考える。もちろん殴らないけどね。
「ふぅ」
「レイくん、珍しく早起きですね」
「ひっ……ってリィラ」
ドアを開けて息を吐くと、目の前から声がかかった。
別に隠れてコソコソしてるわけじゃないが、いきなりで変な声を出してしまった。
『魔力感知』のスキル働けよ! ――オープン。
まだ魔力治ってないのか……。仕方ないな。
「リィラこそ早起きだね。体調はどう?」
「ステラさんのポーションで楽になりました……」
「そっか、よかった」
気まずい。昨日のこともあるし、これからのこともある。
リィラのことは、一先ず姫様の件が済んでからだな。
「じゃあ、僕はちょっと外を散歩してくるから」
「いってらっしゃいです」
「う、うん」
てっきり、私も行っていいですか? みたいなことを言ってくると思った。
別に期待していたわけではないが、いつものリィラなら言う気がする。
まぁ気を遣ってるのかもしれないし、体調が完全に優れないのかもしれない。
俺は一人で散歩することにした。
「六時でも結構明るいんだな」
外は明るかった。
この世界に季節とかあるのかな。雪合戦とかしてみたい。
とりあえず、適当に歩くことにした。
向かったのは、外に出て真っ直ぐ見た場所にある、赤いレンガでできた井戸。
「この下にミラの魔石の欠片が……」
井戸の中を覗く。
見えるのは水だけで、魔石らしい物は見えない。
でも少しだけ、魔力を感じる。『魔力感知』が働いたみたいだ。
「というか、なんか寒くなってきたな――ファーリス」
スキル『対寒耐性』が止まったのか?
まぁ『対寒耐性』が止まったってことは、『対熱耐性』も止まってるはずだ。
炎魔法を暖をとる。
それにしても、周りに村人がいない。
みんな朝は外に出ないんだろうか。
「そういえば、ラグナさんたちもまだ一階にいなかったし……」
アラームという便利な機械がないこの世界、仕事に遅刻とかないのだろうか。
前世の引き籠ってた時の俺じゃ、アラームがなかったら昼まで寝てる。
森へ向かうことにした。村の大きさも、村周辺の地形もある程度理解した。
方角は分からないが、世界樹のある反対の方向に森がある。世界樹が北だとしたら、俺が昨日行った森は南ってことだ。
炎魔法もわざわざ攻撃手段で使わなくても用途はたくさんある。
「あったかい……ポカポカだ」
右手に発動している炎魔法で体温を温めつつ、気付けば俺は森へと着いていた。
「この木も赤く染まらないかな……」
紅葉とか、異世界でも見れたらいいのにな。
と、その時、目の隅に小さな動物らしき物が入ってきた。
「お? なんだ? 魔獣か!?」
いやいや、この森には魔獣いないのか。
じゃあ普通に獣? 野良犬?
俺はその未確認生物の後を追った。
「あれ、こっちの方向に走っていったような……」
「――キュン!」
横から可愛い鳴き声が聞こえてきた。
弱々しい鳴き声に、俺はすぐに振り向いた。
目に映ったのは、木の根元で横になる犬のような動物の姿。
右足からは怪我をしたのか、少しだけ血が出ている。
「怖くないよー、僕が助けてあげるからねー」
と、誘拐するときみたいなセリフを口にしながら、俺は動物に近付いた。
噛まれないよね? 変な病気持ってたりしないよね。
動物は警戒を向けるものの、その場なら動かない。
怪我だけでも治したいが、生憎俺は光魔法を持ってない。
「これでも食べるか?」
「キュンキュン!」
『倉庫』に入っていた木の実を動物にあげた。
木の実を嬉しそうに食べると、「まだないの?」と訴えてくるような瞳で俺を見つめた。
「まだまだあるぞ!」
残り十個……あれ、おかしいな。百個くらい収納してたんだけど。
「キューン……」
「まだ食べたいの?」
仕方ないな。残りの十個も、この子にあげることにした。
白い毛は全身を覆い、モフモフとした感触を生む。
見た目は犬っぽいが、耳はキツネのように長く、目は少し大きい。
実に愛らしい。これでもモンスターなんだよな。
「ごめんな、これくらいしかできないけど」
怪我をした右足に、『倉庫』にあった包帯を巻きつける。
下手だ。いや、仕方がないだろ、包帯なんてこれまでの人生巻くことなかったんだから。
「じゃあ俺は帰るから。次は怪我するなよ」
「キューン?」
どこに行くの? と問うような瞳で体を擦り寄せてくるモンスター。
ダメだ、連れて帰るわけには行かない。我慢しろ。
「キューン……」
――結局連れて帰ることにした。
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