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第三章 『溜め込んだ魔力でスローライフを』
第三章8 一夜だけの我慢
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「やっ!」
姫様の後ろから顔をひょっこりと出したのは、この村に姫様を連れてきたであろう犯人。
「シリウス……」
「呼び捨てとはひどいなぁ。僕だって言わないように我慢したんだよ。でも姫が弱みで僕を脅してきたから」
あっさり認めやがったこいつ。校章がついた黒い服。制服か? いつ見てもかっこいいな。
というか、せめて否定しろよ。まぁ来てしまったものは仕方がないな。
お引き取り願おう。
「今飯食ってんだけど姫も食べてかねぇか?」
俺が願う前に、家の主であるラグナさんが招いてしまった。
中から「だへー?」と、食べ物を口に含みながら興味を示すシイラの声が聞こえてきた。
口に食べ物が入った状態で喋らない!
「昔はこんなにちっちゃくて可愛かったのによ」
「今も十分可愛いですけど」
そんな会話をしながら、ラグナさんは姫を家の中に招いた。
ついでにシリウスまで。こいつは招いてないぞ……。
「それで? 専属騎士ってのはなんだ?」
「そのままの意味。レイは私の専属騎士、だというのに、私から逃げたの」
いや、逃げるも何も、俺の許可なく檻に入れたの姫様だろ。
俺の意志はこの世界に来てから一度も変わっていない――この世界でスローライフをするたった一つだ。
あ、うそ、二つ。エルフに会いたいです。
「レイは姫の専属騎士になるって納得してるのか?」
俺が首を横に振ると、ラグナさんは盛大に笑って言った。
「だとよ! 姫がどう思おうが勝手だが、人を奴隷のように扱うのは感心せんぞ」
「もう決めたことなの。部外者の言葉なんて聞きたくない」
「相変わらず我儘なやつだな」
十年前はあんなに可愛かったのに、と付け足すと、目の前に置いてあるサラダをお皿に乗せた。
「口論はあとだ。まだ夕飯の途中だからな。姫も食え」
ラグナさんはサラダの乗ったお皿を姫様に渡すと、そう言った。
こっちは一旦終わったらしい。
もう一方。
シリウスとアイラがピリピリとした雰囲気を漂わせてる。
シリウスは相変わらず腹の立つ笑顔を浮かべ、アイラの方は下手作り笑顔でそれに応えている。
「えっと……」
「この前、魔法学校の対抗戦があったんだよ。それでアイラさんと戦ったんだ」
この二人、顔見知りだったのか。
魔法学校の対抗戦か。一度は見てみたいところだ。
「水魔法を使う私に、あえて炎魔法だけで挑んできたのよ。ほんと性格が悪いチビね」
「結果は?」
「ギクッ……」
「僕の勝ち、だよ」
アイラの代わりに、得意げに答えたシリウス。
てか、アイラの方がシリウスより小さいのはスルーした方がいいのか?
それにしても千人に一人の水魔法の適正者を、炎魔法だけで勝つとは、やっぱり『神童』と呼ばれるだけはある。とは言いつつ、最近その呼び名を知ったんだけどね……。
「次勝つかもしれないですしね。が、頑張ってくださいアイラさん」
「ちっ……」
なんで? 俺応援したつもりだったんだけど。
女の子の気持ちは分からないな。まぁアイラはプライドが高いからな。あんまり応援されるのは好きじゃないんだろう。
「姫様って僕のためだけに竜車に乗ってここまで来たんですね」
「アレクの転移魔法を使ったのよ」
「アレクさん……」
あいつも共犯かよ。
『転移魔法』――自分以外も飛ばせるのか。かなり便利な魔法だな。
「もう話し合いは終わりよ。レイ、エゼルガルドに戻るわよ」
「姫様だって見てたでしょ。僕は下位魔法も使えないんですよ?」
「私に嘘が通じるとでも?」
完全に忘れていた。姫様の嘘を見破るスキル。
てか、俺ステラさんたちに魔法が使えること言ってないんだけど。バレたらやばいんじゃ……。
「え、この変態儀式もしてないのに魔法が使えるの?」
「変態さんそうなの!? すごい!」
変態が定着してきている。罵られているのは知っているが、シイラの『変態さん』という呼び方がすごく可愛い。気に入った、変態じゃないが採用。
姫様、そんな目で見ないで。変態じゃないよ。
「確かに僕は魔法を使えるけど、大した魔法は使えない……」
「大した魔法が使えるなんて、最初から期待してないわ。使えるだけで十分、あとは私の腕の見せ所よ」
ねぇ、誰か助けて。
アイラは関係ないところ向いてるし、シイラに関してはずっと笑顔だ。
「そんな急ぐことないだろ? せっかくだ、泊ってけよ」
「いや、大丈夫です……」
「シリウスって言ったか? お前はレイと同じ部屋でいいだろ。姫はアイラの部屋を貸してやる。今日は久々に姉妹仲良く同じ部屋だ」
話は止まることなく進んだ。俺の家じゃないから、否定もできない。
結局、姫様とシリウスは一晩だけここに泊まることになった。転移できたんだったら、帰るのも一瞬だろ、と思いつつ、しょうがなく受け入れた。
アイラはシイラの部屋に。姫様がアイラの部屋にいくことになった。
体調不良で寝ているリィラはそのまま寝かしておくとして、なんで俺の部屋にシリウスが来るんだ?
「先に僕お風呂行きますね」
「はーい。僕はここで待ってるね」
ここ以外どこで待ってるつもりだ。
シリウスは愉快に足をパタパタさせ、布団の上で置いてあった魔導書を読み始めた。
ゆっくりお風呂に入るとするか。こいつとできるだけ離れていたい……。
姫様の後ろから顔をひょっこりと出したのは、この村に姫様を連れてきたであろう犯人。
「シリウス……」
「呼び捨てとはひどいなぁ。僕だって言わないように我慢したんだよ。でも姫が弱みで僕を脅してきたから」
あっさり認めやがったこいつ。校章がついた黒い服。制服か? いつ見てもかっこいいな。
というか、せめて否定しろよ。まぁ来てしまったものは仕方がないな。
お引き取り願おう。
「今飯食ってんだけど姫も食べてかねぇか?」
俺が願う前に、家の主であるラグナさんが招いてしまった。
中から「だへー?」と、食べ物を口に含みながら興味を示すシイラの声が聞こえてきた。
口に食べ物が入った状態で喋らない!
「昔はこんなにちっちゃくて可愛かったのによ」
「今も十分可愛いですけど」
そんな会話をしながら、ラグナさんは姫を家の中に招いた。
ついでにシリウスまで。こいつは招いてないぞ……。
「それで? 専属騎士ってのはなんだ?」
「そのままの意味。レイは私の専属騎士、だというのに、私から逃げたの」
いや、逃げるも何も、俺の許可なく檻に入れたの姫様だろ。
俺の意志はこの世界に来てから一度も変わっていない――この世界でスローライフをするたった一つだ。
あ、うそ、二つ。エルフに会いたいです。
「レイは姫の専属騎士になるって納得してるのか?」
俺が首を横に振ると、ラグナさんは盛大に笑って言った。
「だとよ! 姫がどう思おうが勝手だが、人を奴隷のように扱うのは感心せんぞ」
「もう決めたことなの。部外者の言葉なんて聞きたくない」
「相変わらず我儘なやつだな」
十年前はあんなに可愛かったのに、と付け足すと、目の前に置いてあるサラダをお皿に乗せた。
「口論はあとだ。まだ夕飯の途中だからな。姫も食え」
ラグナさんはサラダの乗ったお皿を姫様に渡すと、そう言った。
こっちは一旦終わったらしい。
もう一方。
シリウスとアイラがピリピリとした雰囲気を漂わせてる。
シリウスは相変わらず腹の立つ笑顔を浮かべ、アイラの方は下手作り笑顔でそれに応えている。
「えっと……」
「この前、魔法学校の対抗戦があったんだよ。それでアイラさんと戦ったんだ」
この二人、顔見知りだったのか。
魔法学校の対抗戦か。一度は見てみたいところだ。
「水魔法を使う私に、あえて炎魔法だけで挑んできたのよ。ほんと性格が悪いチビね」
「結果は?」
「ギクッ……」
「僕の勝ち、だよ」
アイラの代わりに、得意げに答えたシリウス。
てか、アイラの方がシリウスより小さいのはスルーした方がいいのか?
それにしても千人に一人の水魔法の適正者を、炎魔法だけで勝つとは、やっぱり『神童』と呼ばれるだけはある。とは言いつつ、最近その呼び名を知ったんだけどね……。
「次勝つかもしれないですしね。が、頑張ってくださいアイラさん」
「ちっ……」
なんで? 俺応援したつもりだったんだけど。
女の子の気持ちは分からないな。まぁアイラはプライドが高いからな。あんまり応援されるのは好きじゃないんだろう。
「姫様って僕のためだけに竜車に乗ってここまで来たんですね」
「アレクの転移魔法を使ったのよ」
「アレクさん……」
あいつも共犯かよ。
『転移魔法』――自分以外も飛ばせるのか。かなり便利な魔法だな。
「もう話し合いは終わりよ。レイ、エゼルガルドに戻るわよ」
「姫様だって見てたでしょ。僕は下位魔法も使えないんですよ?」
「私に嘘が通じるとでも?」
完全に忘れていた。姫様の嘘を見破るスキル。
てか、俺ステラさんたちに魔法が使えること言ってないんだけど。バレたらやばいんじゃ……。
「え、この変態儀式もしてないのに魔法が使えるの?」
「変態さんそうなの!? すごい!」
変態が定着してきている。罵られているのは知っているが、シイラの『変態さん』という呼び方がすごく可愛い。気に入った、変態じゃないが採用。
姫様、そんな目で見ないで。変態じゃないよ。
「確かに僕は魔法を使えるけど、大した魔法は使えない……」
「大した魔法が使えるなんて、最初から期待してないわ。使えるだけで十分、あとは私の腕の見せ所よ」
ねぇ、誰か助けて。
アイラは関係ないところ向いてるし、シイラに関してはずっと笑顔だ。
「そんな急ぐことないだろ? せっかくだ、泊ってけよ」
「いや、大丈夫です……」
「シリウスって言ったか? お前はレイと同じ部屋でいいだろ。姫はアイラの部屋を貸してやる。今日は久々に姉妹仲良く同じ部屋だ」
話は止まることなく進んだ。俺の家じゃないから、否定もできない。
結局、姫様とシリウスは一晩だけここに泊まることになった。転移できたんだったら、帰るのも一瞬だろ、と思いつつ、しょうがなく受け入れた。
アイラはシイラの部屋に。姫様がアイラの部屋にいくことになった。
体調不良で寝ているリィラはそのまま寝かしておくとして、なんで俺の部屋にシリウスが来るんだ?
「先に僕お風呂行きますね」
「はーい。僕はここで待ってるね」
ここ以外どこで待ってるつもりだ。
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