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第二章 『神の印』
第二章12 下級魔法も使えません
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シリウスが俺の耳元に顔を近付けてくる。
「姫様は君を信頼しているんだよ。無様な姿は見せないようにね」
逆に挑発されてる気がするんだが。
「まず魔法を教えるね。魔法に必要な三つとはなーんだ。はい、レイくん!」
俺こいつに名前教えたっけ?
とりあえず考えてみる。魔法に必要な三つ、か。
「詠唱と魔力と――」
「違う違う。答えは元気だよ」
「……えっと、あと二つは?」
「つまりさぁ、レイくん。元気がなかったら魔法は使えないってことだよ」
こいつこんなウザキャラだったっけ。
というか、あと二つは! 必要なあと二つを教えろよ!
「す、すみません……」
意味わからないが、謝った方が良さそうだ。
ほんと調子狂うな。でもこれでいい。
パターンB――頭が悪い子供を演じること。
魔法も覚えられない子供を演じれば、姫様のことだ、「あなたほんとに使えないわね」みたいな流れになるはずだ。
「魔法を使えるようになるには、体の中にある魔力を扱えるようにならないといけない」
それは四年過ごした迷宮でコツを掴んできた。
スキル『瞬間身体強化』は魔力の量で強化値が決まるからな。使い続けてたら自然とその強化値も変えれるようになっていた。
つまり魔力の量を調節できるようになっていたってわけだ。
「それはどうするんですか?」
だが今は分からないふりをしておく。
「そんなの僕に聞かれても分からないよ。その人の感覚によるからかな」
「なるほど」
確かに俺は感覚で覚えたけどさ。
「君魔力持ってるらしいね。だったら適当にやっても魔法は発動するはずだよ」
そういうもんなのか?
シリウスは両目を閉じると、何やら小さな声で短い詠唱を口にした。
「……ファーリス」
シリウスの指先からビー玉サイズの炎が出てきた。
「これは炎の下級魔法。詠唱さえ間違わなければ、誰でも使える魔法だよ」
魔力を抑えて、詠唱……。
でも待てよ。これで使えたら意味がない。使えないふりをしておく。
魔力を使わずに――
「ファーリス。あれ?」
「君、下級魔法も使えないわけ? まぁまだ十二歳だから仕方がないかな」
姫様も呆れたようにこちらを見ている。
いいぞ、作戦通りだ。
「やっぱり姫様の専属騎士は向いてないかもしれませんね」
「僕もそう思うよ。姫様、一度考え直した方がいいんじゃない?」
ナイス、シリウス。その調子でもっと姫様を説得しろ。
「少し考えさせてもらうわね」
「それがいいかと」
シリウスは姫様の言葉を肯定すると、俺の方を向きウインクした。
これだからイケメンは。でもそのイケメンも頼りになったな。
「シリウス、あとは適当にやっておいて」
無責任な。お前が言い出したんだから、最後まで見ておけよ。
姫様はそのまま白い家の中へと入って行った。
「邪魔者はいなくなったね。で、君はなんで魔法使えないふりしてるの?」
げっ、こいつ最初から知ってたのかよ。
本当に心が読めるとか言わないよな……。
「いや、別に使えないふりなんてしてませんけど……」
「あ、本当のこと言ってくれたら君の願いを一つ叶えてあげよう」
何を企んでんだこいつ。
善意で話してるとは思えないけど……。
「本当に僕の願いを叶えてくれるんですか?」
「もちろんだよ。僕は君の隠してることが知れて、君はやりたいことができる。お互い利益はあるでしょ?」
弱み握られるみたいで嫌だけど……はぁ、言うか。
村で暮らすためにも、こいつの手を借りた方が何かと助かりそうだ。
「わかった……」
リィラは奥で何かしている。多分距離的に俺たちの声は聞こえない。
って、リィラは一体何してんだ? なんか、地面を眺めて……。
まぁリィラは一先ず置いておいて。
姫様が帰ってこないうちに、シリウスに話しておこう。
「へ~、そんなこと考えてたんだ。まぁいきなり決められたら無理もないけど」
「ですよね……」
俺が姫様の専属騎士になれない理由をシリウスに話した。
そして村に行きたい理由も、少し内容を変えて話した。
内容を変えたって言っても、フェーメル村に両親がいるってことを付け足しただけだ。
決して同情を引こうなんてしないから。決してだ。
「君が村に行きたいことは分かった。リィラはどうするの? 短い間だったけど、ずっと一緒にいたわけでしょ?」
「リィラさんを村に連れていくわけにはいかないですよ」
リィラはああ見えても貴族だし。
確かにいた方が、魔法学校も卒業してるから、色々教えてもらえて楽だけど。
「本人が行きたいって言ったらどうするの?」
「言わないですよ、多分」
シリウスは手に顎を乗せて、考えているようなポーズをした。
「直接本人に聞いた方がいいんじゃないかな?」
「え」
「リィラちゃーん、レイくん村に行くみたいだけどどうするの~!」
声のボリューム考えろよ! 確かに距離は遠いけど、その大きさだと家の中にいる姫様にまで聞こえるだろ!
リィラはその場で立つと、聞こえなかったのか、俺たちのそばまで歩いてきた。
「村って……?」
「あー、うん。レイくんが村に行きたいって今言っててね」
「それだったら村に私もお供もしますっ!」
「ダメです」
思わず否定してしまった。
でも本当にダメだと思っている。
「リィラさんは貴族でしょ? 両親やアレクさんだって……」
「両親にとって私はいない方がいい存在なんです。それに兄様は私のこと嫌ってますし……」
俯くリィラの横で、シリウスが得意げに言った。
「ほら、誘いなよぉ」
こいつ、コロコロ性格変わりやがる……。
とはいえ、俺が連れて行くって勝手に決めていいわけないよな。
どうしたものか。
「本当に僕でいいんですか?」
「はい……。私じゃ嫌ですか……?」
嫌ってわけじゃない。
別に旅をするわけじゃないからな。断る理由もないけど……。
「嫌ってわけじゃないですけど」
「決まりだね。姫様には僕がどうにか誤魔化しておくよ。朝の竜車に乗れば、暗くなるまでには村に着くと思うけど」
変なこと企んでいないだろうなこいつ。
でもこれでやっとスローライフを過ごせる。
魔王軍やら、魔女やらで街に来てからも苦労したが、これからはのんびり自由気ままな生活が送れる。
女の子が付いてくるのは予想外だけど、ラノベ展開でちょっとワクワクしている。
「姫様は君を信頼しているんだよ。無様な姿は見せないようにね」
逆に挑発されてる気がするんだが。
「まず魔法を教えるね。魔法に必要な三つとはなーんだ。はい、レイくん!」
俺こいつに名前教えたっけ?
とりあえず考えてみる。魔法に必要な三つ、か。
「詠唱と魔力と――」
「違う違う。答えは元気だよ」
「……えっと、あと二つは?」
「つまりさぁ、レイくん。元気がなかったら魔法は使えないってことだよ」
こいつこんなウザキャラだったっけ。
というか、あと二つは! 必要なあと二つを教えろよ!
「す、すみません……」
意味わからないが、謝った方が良さそうだ。
ほんと調子狂うな。でもこれでいい。
パターンB――頭が悪い子供を演じること。
魔法も覚えられない子供を演じれば、姫様のことだ、「あなたほんとに使えないわね」みたいな流れになるはずだ。
「魔法を使えるようになるには、体の中にある魔力を扱えるようにならないといけない」
それは四年過ごした迷宮でコツを掴んできた。
スキル『瞬間身体強化』は魔力の量で強化値が決まるからな。使い続けてたら自然とその強化値も変えれるようになっていた。
つまり魔力の量を調節できるようになっていたってわけだ。
「それはどうするんですか?」
だが今は分からないふりをしておく。
「そんなの僕に聞かれても分からないよ。その人の感覚によるからかな」
「なるほど」
確かに俺は感覚で覚えたけどさ。
「君魔力持ってるらしいね。だったら適当にやっても魔法は発動するはずだよ」
そういうもんなのか?
シリウスは両目を閉じると、何やら小さな声で短い詠唱を口にした。
「……ファーリス」
シリウスの指先からビー玉サイズの炎が出てきた。
「これは炎の下級魔法。詠唱さえ間違わなければ、誰でも使える魔法だよ」
魔力を抑えて、詠唱……。
でも待てよ。これで使えたら意味がない。使えないふりをしておく。
魔力を使わずに――
「ファーリス。あれ?」
「君、下級魔法も使えないわけ? まぁまだ十二歳だから仕方がないかな」
姫様も呆れたようにこちらを見ている。
いいぞ、作戦通りだ。
「やっぱり姫様の専属騎士は向いてないかもしれませんね」
「僕もそう思うよ。姫様、一度考え直した方がいいんじゃない?」
ナイス、シリウス。その調子でもっと姫様を説得しろ。
「少し考えさせてもらうわね」
「それがいいかと」
シリウスは姫様の言葉を肯定すると、俺の方を向きウインクした。
これだからイケメンは。でもそのイケメンも頼りになったな。
「シリウス、あとは適当にやっておいて」
無責任な。お前が言い出したんだから、最後まで見ておけよ。
姫様はそのまま白い家の中へと入って行った。
「邪魔者はいなくなったね。で、君はなんで魔法使えないふりしてるの?」
げっ、こいつ最初から知ってたのかよ。
本当に心が読めるとか言わないよな……。
「いや、別に使えないふりなんてしてませんけど……」
「あ、本当のこと言ってくれたら君の願いを一つ叶えてあげよう」
何を企んでんだこいつ。
善意で話してるとは思えないけど……。
「本当に僕の願いを叶えてくれるんですか?」
「もちろんだよ。僕は君の隠してることが知れて、君はやりたいことができる。お互い利益はあるでしょ?」
弱み握られるみたいで嫌だけど……はぁ、言うか。
村で暮らすためにも、こいつの手を借りた方が何かと助かりそうだ。
「わかった……」
リィラは奥で何かしている。多分距離的に俺たちの声は聞こえない。
って、リィラは一体何してんだ? なんか、地面を眺めて……。
まぁリィラは一先ず置いておいて。
姫様が帰ってこないうちに、シリウスに話しておこう。
「へ~、そんなこと考えてたんだ。まぁいきなり決められたら無理もないけど」
「ですよね……」
俺が姫様の専属騎士になれない理由をシリウスに話した。
そして村に行きたい理由も、少し内容を変えて話した。
内容を変えたって言っても、フェーメル村に両親がいるってことを付け足しただけだ。
決して同情を引こうなんてしないから。決してだ。
「君が村に行きたいことは分かった。リィラはどうするの? 短い間だったけど、ずっと一緒にいたわけでしょ?」
「リィラさんを村に連れていくわけにはいかないですよ」
リィラはああ見えても貴族だし。
確かにいた方が、魔法学校も卒業してるから、色々教えてもらえて楽だけど。
「本人が行きたいって言ったらどうするの?」
「言わないですよ、多分」
シリウスは手に顎を乗せて、考えているようなポーズをした。
「直接本人に聞いた方がいいんじゃないかな?」
「え」
「リィラちゃーん、レイくん村に行くみたいだけどどうするの~!」
声のボリューム考えろよ! 確かに距離は遠いけど、その大きさだと家の中にいる姫様にまで聞こえるだろ!
リィラはその場で立つと、聞こえなかったのか、俺たちのそばまで歩いてきた。
「村って……?」
「あー、うん。レイくんが村に行きたいって今言っててね」
「それだったら村に私もお供もしますっ!」
「ダメです」
思わず否定してしまった。
でも本当にダメだと思っている。
「リィラさんは貴族でしょ? 両親やアレクさんだって……」
「両親にとって私はいない方がいい存在なんです。それに兄様は私のこと嫌ってますし……」
俯くリィラの横で、シリウスが得意げに言った。
「ほら、誘いなよぉ」
こいつ、コロコロ性格変わりやがる……。
とはいえ、俺が連れて行くって勝手に決めていいわけないよな。
どうしたものか。
「本当に僕でいいんですか?」
「はい……。私じゃ嫌ですか……?」
嫌ってわけじゃない。
別に旅をするわけじゃないからな。断る理由もないけど……。
「嫌ってわけじゃないですけど」
「決まりだね。姫様には僕がどうにか誤魔化しておくよ。朝の竜車に乗れば、暗くなるまでには村に着くと思うけど」
変なこと企んでいないだろうなこいつ。
でもこれでやっとスローライフを過ごせる。
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