カレイなる日々

隠井迅

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二巡目(二〇二三)

第19(143)匙 平成六年、居酒屋カレー店:トプカ(D03)

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  「トップ・クオリティー・オブ・カリー」を縮めた店名を持つ「トプカ」は、淡路町と東池袋で二店舗展開しており、そのうち、「トプカ神田本店」といえば、『食べログ』の「カレー百名店」に、二〇一九年、二〇二〇年、(二〇二一年は発表なし)、二〇二二年の三期連続で選出されているカレーの名店である。

 その神田本店に関しては、平日の十一時から十五時半(LO)までと、土日の十一時半から十八時までのランチ営業の時間帯は、カレー専門店として、インド風カリーと欧風カリーの二種のカレーを提供しているのだが、平日の十七時半から二十二時半(LOは二十一時半)までのディナー・タイムは、カレーの専門店から「居酒屋トプカ」に変貌するのである。

 この日の夜、秋葉原で用事を済ませた書き手は、二十一時頃に、その居酒屋化した「トプカ」の敷居を跨いだのであった。
 それゆえに、店内の雰囲気は完全に飲み屋だったのだが、念のため、お店の方に、カリーの提供とスタンプの押印が大丈夫かどうかを確認したところ、問題なしとの回答を得たので、書き手は、そのまま入店する事にしたのであった。

 しかし、この時間帯、カリーは、ムルギ(チキン)、エビ、そしてキーマは既に終わっていたので、書き手は、二種あるカリーのうち、インド風のカリーをポークで、さらに、この時間帯は店が〈居酒屋〉化しているので、グラスでビールも注文したのであった。

 スタンプラリー参加店の中には、昼だけカレー店に場所を間貸ししている店や、カレー料理を提供しているバーなどもあるのだが、昼はカレー専門店、夜にカレーレストラン+居酒屋になるタイプの店は珍しいように思われる。

 さらに、「トプカ」は、自らが、カレー専門店と居酒屋を兼業しているだけではなく、〈感染症の拡大〉ゆえに経営的にピンチに陥った飲食店に対して、昼にカレーショップを営業したり、夜、居酒屋でカレーを提供する、いわば、トプカ式の営業方法の提言さえしているのだ。

 夜のトプカは、カリーに加え、アルコールを提供しているだけではなく、コンセプトも提供しているのだな、としみじみ感心する書き手であった。

〈訪問データ〉
 トプカ神田本店:淡路町エリア
 D03
 八月二十二日・火・二十一時
 インド風ポークカリー(一一五〇)、グラスビール(四五〇):一六〇〇円(現金)
 北斗の〈券〉:No.11「シン」〈二枚目〉

〈参考資料〉 
 「トプカ 神田本店」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2023』、三十七ページ。
〈WEB〉
 「トプカの緊急提言」、『カリー専門店トプカ』、二〇二三年八月三十日閲覧。
 『ようこそ夜のトプカヘ』、二〇二三年八月三十日閲覧。
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