カレイなる日々

隠井迅

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二巡目(二〇二三)

匙休め02 揺れる思い:三つのJRの駅、神田(B03)茶水(E01)秋葉原(A02)

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 「スタンプラリー23」のチェックポイントは全部で〈一五二〉箇所である。これに対して、カレー提供店が一四二軒で、このように、チェックポイントの総数とカレー提供店の数との間に〈十〉の違いが認められるのは何故か?
 それは、「スタンプラリー23」では、〈一四二〉のカレー提供店に加え、〈二〉の書店、〈五〉つのメトロの駅と〈三〉つのJRの駅にも、チェックポイントが設置されているからである。

 カレー提供店や書店の場合、スタンプは、いわば有料なのだが、メトロやJRでは、フリーでスタンプが押せる。
 しかも、スタンプやQRがあるのが、改札外なので、完全に無料なのだ。
 
 書き手は、普段の移動には、東京メトロを利用する事が多いのだが、この日は、用事の為、めったに使わないJRを利用する事になったので、JRの駅のスタンプを集めてしまう事にした。

 実は、前年の「スタンプラリー22」にも、JRのチェックポイントはあったのだが、「22」ではJRが五か所だったのに対して、「23」では三か所になった。この〈二〉の減は、二つの書店が加わったが故の事であろう。

 ちなみに、「22」では、神田駅が「北口」と「南口」、御茶ノ水駅が「お茶の水橋口」と「聖橋口」、といったように、一つの駅に二か所のチェックポイントが設置された駅もあったのだが、「23」に関しては、神田駅は「北口」、御茶ノ水駅は「お茶の水橋口」に統一されたのであった。

 まず、書き手は行き先に向かう際に、神保町の「キッチンカロリー駿河台本店」でカツカレーライスを食べてから、メトロで神田まで移動して、しかる後に、JRの神田駅から乗車する事にし、その「北口改札前」でスタンプを押した。
 そして帰りは、東京駅を経由して、御茶ノ水駅に赴き、その「お茶の水橋口」でスタンプを押して、その後に、御茶ノ水駅の聖橋口近くの「カロリーカレーハウス」に赴いたのであった。

 これで、この金曜日は、カレー提供店二つとJRのスタンプを二つ、計四個を集める事ができた分けだ。

 実は、御茶ノ水駅では、スタンプを押すのに、しばし待つ事になったのだが、それは、書き手の前にいた人が、スタンプ台を荷物整理に使っていたからである。
 たしかに、目的違いではあるものの、台が手頃な広さなので、間借りをする人がいるのは理解できるので、書き手は、この時に〈は〉、なんらかの情動が揺れる事はなかった。

 その後、夕方に仕事を片付けた後、時間に余裕ができたので、この日のうちに、JRの駅分のスタンプを集め切ってしまおう、と思い立ち、書き手は、JR秋葉原駅の電気街口に向かったのであった。

 やがて、秋葉原の電気街口に到着したのだが、肝心のスタンプ台が見当たらない。
 もしかして、秋葉原だけ改札内とか、そういう話じゃないよね、と思いながら、人でいっぱいの改札前を、書き手はグルグルした後、ようやくスタンプ台を見つけるに至った。

 そして——
 激しいショックを受けた。
 情動がマイナス方向に大きく揺り動かされた。

 秋葉原のスタンプ台も机大なのは、御茶ノ水と同様だったのだが、その机の上は、空いたペットボトルや空き缶、弁当の空容器など、要するに、ゴミで一杯だったのだ。

 神田や御茶ノ水ではこんな事はなかったし、その他の駅でも、改札前に置かれている机の上がゴミだらけの状況なんて、正直、目にした事などない。

 そして、唖然とする書き手の目の前で、観光客がまた一つゴミを置いて、立ち去って行った。

 怒りを通り越して悲しくなってきた。

 これは、この日たまたま起こってしまった事なのだろうか、それとも、秋葉原の電気街口の日常的な情景なのか、真相は書き手には分からない。

 しかし、机にゴミを置いて平気な心理が、どうしても理解できないのだ。

〈訪問データ〉
 全て八月四日・金
  JR神田駅北口改札前:B:十二時
  JR御茶ノ水駅お茶の水橋口:E:十四時
  JR秋葉原駅電気街口:A:十九時半
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