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一巡目(二〇二二)
第91匙 和技法汁カレー:スープカレーネイビーズ神田神保町店(E15)
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メトロの九段下駅で下車し、武道館・靖国神社が在る方を背にしてから、靖国通りの左側の歩道をとって、神田・秋葉原方面に向かって進み、高速道路下を抜けてすぐの所に位置しているのが「スープカレーネイビーズ神田神保町店」である。
カレー・ガイドブックによると、この店、ネイビーズの本店は、スープカレーの本場である札幌にあるそうだ。
二〇二二年七月までは、札幌のネイビーズの本店は〈南1西13〉に在ったらしいのだが、その後、同年の九月に〈南6西13〉に移転した。したがって、かつて行った事がある、という記憶を頼りに訪店しようとしても、店が無いっ! という事態になるので、注意が必要だ。
ちなみに、新店舗は、地下鉄の〈西11丁目駅〉から徒歩十分の位置にあるのだが、書き手と同じように道外在住の者には、もしかしたら、すすきの駅から西に約一.五キロメートル、徒歩で約二十五分の地にある、と言った方がイメージを掴み易いかもしれない。
とまれかくまれ、その札幌に本店を構える「ネイビーズ」が、二〇二一年の五月に神保町の九段下エリアに開いたのが、この「神田神保町店」なのである。
この店、ネイビーズの特徴は、『ミシュラン』にも掲載された日本料理店「まるやまかわなか」が監修したスープカレー店という点である。
「まるやまかわなか」とは、北海道の札幌市の円山公園駅近くにある和食の店なので、札幌に本店がある「ネイビーズ」と関連があるのも、これで納得だ。
「まるやまかわなか」のホームページにて料理の一覧を見てみたところ、残念ながら、カレー料理は無かったのだが、それでは、どのようにスープカレー店の監修をしているのか、というと、具材であるチキンレッグや牛の有馬煮などに、この店の〈和の技法〉が用いられている、との事であった。
ちなみに、「有馬煮」とは、醤油や酒で濃く味付けした肉などに、実山椒を加えて煮た料理で、有馬温泉の「有馬山椒」を用いている事から、この名で呼ばれているのである。
このような、日本料理店監修、という話を知ると、さぞ、お高いのでしょ? という疑問を発したくなってしまうのだが、神保町店では、一〇〇〇円、一三〇〇円、一五〇〇円の品を提供しており、お札一枚でスープカレーを食べられる店が少ない事を考慮に入れると、むしろ〈お安い〉と言ってもよいくらいである。
ガイドブックによると、ネイビーズは、「野菜の旨味を活かしたスープ」が特徴らしいので、この日は、野菜おしでゆこう、と思い立った書き手は、具材が野菜メインの「たっぷり野菜三昧カレー」を注文した。
そして、器に入った大きなカボチャ、ニンジン、大根、コーンなどがふんだんに用いられた品を食べ、これらの野菜って、もしかして北海道産なのかしら? などと考えながら、神保町にて北の国に思いを馳せるのであった。
後日、本店のホームページを見てみたところ、そこには、東京の神保町店には無い、北海道の札幌本店ならではのメニューがあった。
実は、書き手は、二〇二三年の六月に札幌に行く用事があるので、その時には、是非とも、和食の技法で作られた「有馬山椒」がふんだんに使われた「牛の有馬煮と揚げ出し豆腐のスープカレー」や、北海道の食材である「十勝産ポーク」が具材として用いられている「ホロホロ角煮と大根のスープカレー」を食そう、と企んでいる次第である。
〈訪問データ〉
スープカレーネイビーズ神田神保町店;九段下・九段下
E15
十一月二十一日・月・十二時四十五分
たっぷり野菜三昧・微辛:一〇〇〇円(現金)
〈参考資料〉
「スープカレーネイビーズ神田神保町店」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、四十九ページ。
〈WEB〉
『スープカレーNAVY’Sネイビーズ【公式】』、二〇二三年三月二十日閲覧。
『日本料理まるやまかわなか【公式】』、二〇二三年三月二十日閲覧。
「有馬煮」、「クックドア』、二〇二三年三月二十日閲覧。
カレー・ガイドブックによると、この店、ネイビーズの本店は、スープカレーの本場である札幌にあるそうだ。
二〇二二年七月までは、札幌のネイビーズの本店は〈南1西13〉に在ったらしいのだが、その後、同年の九月に〈南6西13〉に移転した。したがって、かつて行った事がある、という記憶を頼りに訪店しようとしても、店が無いっ! という事態になるので、注意が必要だ。
ちなみに、新店舗は、地下鉄の〈西11丁目駅〉から徒歩十分の位置にあるのだが、書き手と同じように道外在住の者には、もしかしたら、すすきの駅から西に約一.五キロメートル、徒歩で約二十五分の地にある、と言った方がイメージを掴み易いかもしれない。
とまれかくまれ、その札幌に本店を構える「ネイビーズ」が、二〇二一年の五月に神保町の九段下エリアに開いたのが、この「神田神保町店」なのである。
この店、ネイビーズの特徴は、『ミシュラン』にも掲載された日本料理店「まるやまかわなか」が監修したスープカレー店という点である。
「まるやまかわなか」とは、北海道の札幌市の円山公園駅近くにある和食の店なので、札幌に本店がある「ネイビーズ」と関連があるのも、これで納得だ。
「まるやまかわなか」のホームページにて料理の一覧を見てみたところ、残念ながら、カレー料理は無かったのだが、それでは、どのようにスープカレー店の監修をしているのか、というと、具材であるチキンレッグや牛の有馬煮などに、この店の〈和の技法〉が用いられている、との事であった。
ちなみに、「有馬煮」とは、醤油や酒で濃く味付けした肉などに、実山椒を加えて煮た料理で、有馬温泉の「有馬山椒」を用いている事から、この名で呼ばれているのである。
このような、日本料理店監修、という話を知ると、さぞ、お高いのでしょ? という疑問を発したくなってしまうのだが、神保町店では、一〇〇〇円、一三〇〇円、一五〇〇円の品を提供しており、お札一枚でスープカレーを食べられる店が少ない事を考慮に入れると、むしろ〈お安い〉と言ってもよいくらいである。
ガイドブックによると、ネイビーズは、「野菜の旨味を活かしたスープ」が特徴らしいので、この日は、野菜おしでゆこう、と思い立った書き手は、具材が野菜メインの「たっぷり野菜三昧カレー」を注文した。
そして、器に入った大きなカボチャ、ニンジン、大根、コーンなどがふんだんに用いられた品を食べ、これらの野菜って、もしかして北海道産なのかしら? などと考えながら、神保町にて北の国に思いを馳せるのであった。
後日、本店のホームページを見てみたところ、そこには、東京の神保町店には無い、北海道の札幌本店ならではのメニューがあった。
実は、書き手は、二〇二三年の六月に札幌に行く用事があるので、その時には、是非とも、和食の技法で作られた「有馬山椒」がふんだんに使われた「牛の有馬煮と揚げ出し豆腐のスープカレー」や、北海道の食材である「十勝産ポーク」が具材として用いられている「ホロホロ角煮と大根のスープカレー」を食そう、と企んでいる次第である。
〈訪問データ〉
スープカレーネイビーズ神田神保町店;九段下・九段下
E15
十一月二十一日・月・十二時四十五分
たっぷり野菜三昧・微辛:一〇〇〇円(現金)
〈参考資料〉
「スープカレーネイビーズ神田神保町店」、『神田カレー街 公式ガイドブック 2022』、四十九ページ。
〈WEB〉
『スープカレーNAVY’Sネイビーズ【公式】』、二〇二三年三月二十日閲覧。
『日本料理まるやまかわなか【公式】』、二〇二三年三月二十日閲覧。
「有馬煮」、「クックドア』、二〇二三年三月二十日閲覧。
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