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一巡目(二〇二二)
先行エピローグ マイスター会議と懇親会
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本来の話の流れに則るのならば、このエピソードは巻末に配するべきであろう。
だが、この話を、今日この日に公開した事には理由がある。
二〇二三年三月十八日の土曜に、書き手は、二〇二二年の八月から十二月までの約四か月半に渡って催された「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2022」において、何らかのコースを制覇したカレー愛好家に与えられる「神田カレーマイスター」達のみが参加できる、「第1回神田カレーマイスター会議および懇親会」に参加したからである。
データによると、二〇二一年のスタンプラリーにおいて誕生したマイスターの数は〈八二八〉名だったらしい。対して、今回の二〇二二年、参加カレー店の数が増えたにもかかわらず、約二〇〇名増の〈一〇六一〉名がマイスターになり、そのうち、全店制覇の「グランドマイスター」は、約一割の百名を超えているとの事であった。
ちなみに、書き手も全店制覇の「グランドマイスター」の一人で、同じ全店制覇者の中には、意外なアノ人もいたりするのだが、この事に関しては、一二四店分を書き終え、シン・エピローグとしてエピソードを書き下ろす際に、あたらめて言及する事にしたい。
さて、会議では、委員長における開会の辞の後に、スポンサーが提供してくれた品のプレゼント抽選会、実際にマイスターになった三人による座談会、カレー専門家である「カレー細胞」こと「松宏彰」さんと、「東新宿サンラサー」店主の「有澤まりこ」さんの漫談、もとい、カレー談義、そして、神保町や神田が位置している千代田区の樋口区長からの挨拶などが行われ、話の内容は、どれも非常に興味深いものばかりであった。これも、具体的に語る事は、今日の今日である三月十八日公開のエピソードでは言及を控える事にするが、ただ一点だけ言わせていただくと、懇親会において書き手は、委員長やカレー細胞氏と話す機会があって、それは、書き手にとっては、スパイスの如く刺激的な貴重な体験であった。
マイスター会議は二時間半以上だったのだが、少しも長いようには感じられない楽しい時間であった。
その後、会議が催された専修大学から、場所を学士会館に移して、懇親会が行われた。
自分のリアルの知り合いの中には、書き手が知る限りにおいて、一人もこのイヴェントに参加した者はおらず、一二四店のカレー店を巡った事について話すと、奇異な目で見られる事もしばしばなのだが、この会議においても、そして懇親会においても同様に痛感したのは、世の中には、かくも多くのカレーを愛する同好の士が存在している、という事実であり、それは、実に喜ばしい事であった。
ちなみに、懇親会において、たまたま近くになった方とお話したところ、なんと書き手と同じ大学の同じ学部出身で、かつ、入学年度も同じという偶然、というか奇跡もあって、人の〈縁〉という糸は色々な所に延びているのだな、と感じた局面もあった。
もう一点だけ付け加えると、この「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2022」の協賛企業の一つに、あの「エスビー食品株式会社」も入っているのだが、懇親会のサプライズ・ゲストに、この会社と関係の深い人物が登壇した。その方が、世代的に書き手のヒーローだったという事もあり、この懇親会が、その点においても〈胸熱〉だった事も忘れずに言及しておきたい。
*
「2023年第1回神田カレーマイスター会議及び懇親会」についての公式な記事が未だ(おそらく)どこにも出ていない状況なので、今回のエピソード内容は、具体性に欠ける、ふわっとした内容になってしまったのだが、三月十八日に、マイスター会議と懇親会の記事を、是非ともアップしたかった書き手の我儘をご容赦いただきたい次第である。
〈開催記録〉
二〇二三年三月十八日・土、「2023年第1回神田カレーマイスター」
「会議」、専修大学一〇号館、黒門ホール;「懇親会」、学士会館にて開催。
だが、この話を、今日この日に公開した事には理由がある。
二〇二三年三月十八日の土曜に、書き手は、二〇二二年の八月から十二月までの約四か月半に渡って催された「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2022」において、何らかのコースを制覇したカレー愛好家に与えられる「神田カレーマイスター」達のみが参加できる、「第1回神田カレーマイスター会議および懇親会」に参加したからである。
データによると、二〇二一年のスタンプラリーにおいて誕生したマイスターの数は〈八二八〉名だったらしい。対して、今回の二〇二二年、参加カレー店の数が増えたにもかかわらず、約二〇〇名増の〈一〇六一〉名がマイスターになり、そのうち、全店制覇の「グランドマイスター」は、約一割の百名を超えているとの事であった。
ちなみに、書き手も全店制覇の「グランドマイスター」の一人で、同じ全店制覇者の中には、意外なアノ人もいたりするのだが、この事に関しては、一二四店分を書き終え、シン・エピローグとしてエピソードを書き下ろす際に、あたらめて言及する事にしたい。
さて、会議では、委員長における開会の辞の後に、スポンサーが提供してくれた品のプレゼント抽選会、実際にマイスターになった三人による座談会、カレー専門家である「カレー細胞」こと「松宏彰」さんと、「東新宿サンラサー」店主の「有澤まりこ」さんの漫談、もとい、カレー談義、そして、神保町や神田が位置している千代田区の樋口区長からの挨拶などが行われ、話の内容は、どれも非常に興味深いものばかりであった。これも、具体的に語る事は、今日の今日である三月十八日公開のエピソードでは言及を控える事にするが、ただ一点だけ言わせていただくと、懇親会において書き手は、委員長やカレー細胞氏と話す機会があって、それは、書き手にとっては、スパイスの如く刺激的な貴重な体験であった。
マイスター会議は二時間半以上だったのだが、少しも長いようには感じられない楽しい時間であった。
その後、会議が催された専修大学から、場所を学士会館に移して、懇親会が行われた。
自分のリアルの知り合いの中には、書き手が知る限りにおいて、一人もこのイヴェントに参加した者はおらず、一二四店のカレー店を巡った事について話すと、奇異な目で見られる事もしばしばなのだが、この会議においても、そして懇親会においても同様に痛感したのは、世の中には、かくも多くのカレーを愛する同好の士が存在している、という事実であり、それは、実に喜ばしい事であった。
ちなみに、懇親会において、たまたま近くになった方とお話したところ、なんと書き手と同じ大学の同じ学部出身で、かつ、入学年度も同じという偶然、というか奇跡もあって、人の〈縁〉という糸は色々な所に延びているのだな、と感じた局面もあった。
もう一点だけ付け加えると、この「神田カレー街食べ歩きスタンプラリー2022」の協賛企業の一つに、あの「エスビー食品株式会社」も入っているのだが、懇親会のサプライズ・ゲストに、この会社と関係の深い人物が登壇した。その方が、世代的に書き手のヒーローだったという事もあり、この懇親会が、その点においても〈胸熱〉だった事も忘れずに言及しておきたい。
*
「2023年第1回神田カレーマイスター会議及び懇親会」についての公式な記事が未だ(おそらく)どこにも出ていない状況なので、今回のエピソード内容は、具体性に欠ける、ふわっとした内容になってしまったのだが、三月十八日に、マイスター会議と懇親会の記事を、是非ともアップしたかった書き手の我儘をご容赦いただきたい次第である。
〈開催記録〉
二〇二三年三月十八日・土、「2023年第1回神田カレーマイスター」
「会議」、専修大学一〇号館、黒門ホール;「懇親会」、学士会館にて開催。
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