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王家と教会の悪巧みと愛を深める二人
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「それでね、クエストの答えがわかった時にジャックが私たちに言ったの。
ダニエル、急いでロトとアイラを連れて遠くへ逃げろって。王家への報告は上手くやるからって。
少なくないお金も持たせてくれて、その調査していたスコット領の海の先にある小島から北上してトーエー王国を経由して、別の大陸デイズニ帝国に移ったの。
そこで、私とジャックは恋人として、ロトは年の離れた弟として一緒に暮らしながらその大陸で細々と冒険を続けていたの。
ジャックは王家には呪いの解除には鍵になる者が必要だと、その者と闇属性の者が解除を願えば解除に至ると。
王家はその話を聞いて、光属性の者と闇属性の者が為した子が解除を願えば良いと解釈したようで、教会からの治癒師の派遣だけでなく、闇雲に光属性の者を集めるようになったの、教会を使って。
以前から、教会は光属性の者を半ば強引に教会の修道女にしたのだけれど、それ以降は海賊や闇ギルドに命じて拐った光属性の者を高額な値段で教会が言い値で王家に売りさばいているの。
教会に渡るまでに何人ものブローカーを介するので、王家が手に入れる頃には価格は何百倍にもなっているでしょうね。」
そういって、アイラは被っていた白い絹のベールを脱いだ。
その髪は黄金色に輝いていた。
「治癒師としてお祖母様とパーティを組んでらしたのですものね、光の乙女の島のご出身で?」
サリエルが聞いた。
「そうね、海賊行為の前に、教会の神父に騙されてトーホー王国へと治癒師として赴いたの、それはそれは少ない金銭を親に握らせて神の花嫁になるのは光栄なことだと言われて連れていかれて。
でも、王都の治癒院での扱いが酷くて、逃げたのよ。
たまたま停まっていたスコット公爵領に向かう幌馬車の荷台に隠れて。
途中、髪を切って泥で汚して、御者に頼んでスコット公爵領のギルドまで乗せてもらって、冒険者登録をしている時マリーに会ったの。
それは素晴らしい偶然だったわ。
それでも、ガブのお母上マリアたちがされたことに比べれば大したことでは無いわ。
マリアたちの島は光の乙女以外の者はみな殺しされ、光の乙女は全員拐われてトーホー王国の南の先の奴隷商館で高値で売買されていたのよ。王妃の実家の領地にある侯爵家が後援しているもぐりの奴隷商館ね。」
「ガブのお母様は光の乙女でしたのね。では治癒師として治療院に派遣されるのでは?」
サリエルがアイラに質問した。
「いえ、闇属性の者との間に子を為すように強要されるのでしょうね、でもマリアは寸での所でダニエルに助け出されたの。
そのちょっと前に、デイズニ帝国にいたダニエルの元へトーホー王国から連絡が届いたの、親から当主を継いでいた兄が急逝したので戻ってきて兄嫁と婚姻せよって。
私たちは結婚していなかったから、法律上はダニエルは独身で、そう言うことは貴族社会では間々あるのよ。
何年かぶりにトーホー王国に帰って、兄の子が成人するまでの数年間を伯爵として過ごすことに合意し、私は妾として扱われたわ。
でも、兄嫁は私にとても同情的で申し訳ないってダニエルにも私にも謝罪してくれて、白い婚姻は同意の上で伯爵の妻になったの。
私は妾という日陰の身だし、この髪色の問題もあるから出来るだけ人目につかぬように引き込もって、王都に無理矢理拐われてきた光属性の者を保護する目的で、表面上娼館のオーナーとして、元ダニエルの乳兄弟夫婦を管理人にお願いして、彼らとだけやり取りをするような生活だったわ。
あそこへと、ロトが愛したマリアとその子を保護できたのは信心深くない私でも神に感謝したくらいよ。」
そういうと、アイラはガブを温かい慈しむ目をむけた。
「でもなぜ娼館に?治療院ではいけなかったのですか?」
エラが不思議そうに聞く。
「ええ、治療院だと教会から横やりが入って娘たちが教会に連れ去られてしまうの。
治癒師は教会が認めなければ名乗れないから、潜りの摘発といって介入してくるのよ。
でも、高位貴族がオーナーをしている娼館は不文律になっていて、王家も介入してこないのよ。
お客もオーナーの意向で拒否が出来るし、探りを入れられにくいの。
だから、店の子たちの安全を考えて娼館としていたの、仕事は治癒師としてたわ、マリアもね。
そうじゃなければ私もダニエルもロトに怒られてしまうもの。
マリアが不意に亡くなってしまった時、私もダニエルも不在で、当時、東の孤児院の院長は教会の中で数少ないまともな人物だったからもしもの時にとお願いしていたのに、その近辺で院長も破門されて孤児院が潰されてしまっていたなんて。その結果ガブには申し訳ない、犯罪に巻き込んでしまったわ。」
そういうと、アイラはガブに頭を下げた。
「いいえ、そんな。そのおかげでサリーと知り合えて、こうして暮らせてますから。では俺の父親は存命なんですね。」
ガブはそう言って再度確認をした。
「ええ。ロトは健在です。今は元の光の乙女の島をアジトにして、あちらこちらで拐われた乙女の救出と報復をして歩いていて、とても忙しいのよ。」
ホホホと笑うアイラだが、言葉は何やら物騒で。
「レディアイラ、アジトとか報復とか、父は何をしているんでしょうか。」
ガブがひきつった顔で質問を投げ掛けた。
「ダニエルと一緒に、マリアと島の住民の無念を晴らすと言って海賊狩りをしているわ。」
アイラは遠い目をしてため息を落とした。
そうして、長い話を終えると島の場所を示した地図を渡してくれた。
「行ってロトに会ってあげて。ロトはマリアを決して捨てた訳じゃないのよ、王家の呪いが絡む問題にマリアとあなたを巻き込んでしまうから、ダニエルに相談に行っていたほんの数日で、あの悲劇が起こってしまった。
その時のロトの嘆きと怒りは凄まじくて、全員殺すって飛び出してしまって。
ダニエルがマリアを保護したという知らせをロトに届けれたのも、マリアが病に臥せってしまった頃だったの。
ごめんなさいね、すぐにガブの下に行かなければならなかったのに。
それでもどうか嫌わないであげて。あなたのお父様なのだから。」
そう言ってアイラはロトの分も謝罪をした。
一行は家に戻ると、一路、元光の乙女の島へと向かうのだった。
「サリー、どうしたんだ。ずいぶん無口だな。」
ガブがサリエルの顔を覗き混んで声をかけた。
闇夜の空を飛ぶ屋敷の屋根の上で、サリエルとガブは並んで座っていた。
「あの話、頂けませんわ。ガブのお母様が連れ去られたのもひいてはトーホー王国の王家が悪いと思います。王家の呪いに関して、解かずとも600年やって来たのですから、それで良いにすれば良いのに。」
「なんか思惑があるんだろうさ、トーホー王国が新トーホー王国に変わるはずが結局変わらなかったから、トーホー王国はあんなチグハグなんだ。
王都はさ前時代的な封建主義が残ってるね。王家のいうことは絶対に聞くみたいなおかしな考えに支配されているよ。
公爵領が生きやすいのは公爵領だけが別の国だったからさ、新トーホー王国は公爵領だけってことだ。」
ガブがそういうと、サリエルも重ねて、
「王家に命令されたら、家訓も無視して嫁がなければならないなんて、嫌ですわ。わたくし、絶対に王家になど嫁入りするものですか。わたくしはわたくしが選んだ人と添い遂げますわ。」
そういうと、ガブの顔を見た。
「ガブ、サリエルではなくて、ただのサリーでもわたくしと一緒に居てくれますか?」
「それは、パーティの仲間としてではなく、人生の伴侶としてって意味?」
ガブが突然の告白に内心ドキドキが止まらないが、公爵家仕込みの侍従仕草のポーカーフェイスで聞き返す。
「まあ、ガブったらひどいわ。意地悪な返しをする場面では無くてよ。」
サリエルがプイっと横を向いて怒ってしまった。
「ごめん、ごめんよ。サリー、俺の嫁になってくれるかい?ってほんとはずっと俺から言いたかったんだ。急に先にサリーに言われたからさ、ごめんよサリー。」
ガブが眉を下げて謝る。
振り向いたサリエルはにっこりと弧を描いた笑みを口許に讃えて、
「もちろん。ガブのお嫁さんになりますとも。」
そう返事をした。
「サリー、帰ったら公爵ご夫妻と小公爵様にキチンと挨拶する。でも俺は平民だろ、簡単には許してもらえないと思う。でも何度でもお許しを貰えるまでお願いをするから、飽きずに待ってておくれよ。」
泣き笑いのような顔でそう告げたガブをサリエルはその小さな体を大きく開くとガバっと抱き締めたのだった。
「え、なんだよお、サリー」
サリエルの体を押し返そうとするガブを無視して引っ付き虫のように引っ付き、おでこをガブの胸元にゴリゴリと擦りあてた。
「大丈夫ですわ、あなたは勇者と光の乙女の子で、わたくしが見つけたのですよ、8年前のあの日に。誰の文句も受けません、あなたはあの日からわたくしのモノ、わたくしはあなたのモノですわ。」
そういうサリエルに負けたガブの手が怖々とサリエルの背に回された。
「そうだね、あの日から俺はあなたのモノだ。」
そうガブが言うと、そっとサリエルの頤を持ち上げて、口づけを落とすのだった。
ダニエル、急いでロトとアイラを連れて遠くへ逃げろって。王家への報告は上手くやるからって。
少なくないお金も持たせてくれて、その調査していたスコット領の海の先にある小島から北上してトーエー王国を経由して、別の大陸デイズニ帝国に移ったの。
そこで、私とジャックは恋人として、ロトは年の離れた弟として一緒に暮らしながらその大陸で細々と冒険を続けていたの。
ジャックは王家には呪いの解除には鍵になる者が必要だと、その者と闇属性の者が解除を願えば解除に至ると。
王家はその話を聞いて、光属性の者と闇属性の者が為した子が解除を願えば良いと解釈したようで、教会からの治癒師の派遣だけでなく、闇雲に光属性の者を集めるようになったの、教会を使って。
以前から、教会は光属性の者を半ば強引に教会の修道女にしたのだけれど、それ以降は海賊や闇ギルドに命じて拐った光属性の者を高額な値段で教会が言い値で王家に売りさばいているの。
教会に渡るまでに何人ものブローカーを介するので、王家が手に入れる頃には価格は何百倍にもなっているでしょうね。」
そういって、アイラは被っていた白い絹のベールを脱いだ。
その髪は黄金色に輝いていた。
「治癒師としてお祖母様とパーティを組んでらしたのですものね、光の乙女の島のご出身で?」
サリエルが聞いた。
「そうね、海賊行為の前に、教会の神父に騙されてトーホー王国へと治癒師として赴いたの、それはそれは少ない金銭を親に握らせて神の花嫁になるのは光栄なことだと言われて連れていかれて。
でも、王都の治癒院での扱いが酷くて、逃げたのよ。
たまたま停まっていたスコット公爵領に向かう幌馬車の荷台に隠れて。
途中、髪を切って泥で汚して、御者に頼んでスコット公爵領のギルドまで乗せてもらって、冒険者登録をしている時マリーに会ったの。
それは素晴らしい偶然だったわ。
それでも、ガブのお母上マリアたちがされたことに比べれば大したことでは無いわ。
マリアたちの島は光の乙女以外の者はみな殺しされ、光の乙女は全員拐われてトーホー王国の南の先の奴隷商館で高値で売買されていたのよ。王妃の実家の領地にある侯爵家が後援しているもぐりの奴隷商館ね。」
「ガブのお母様は光の乙女でしたのね。では治癒師として治療院に派遣されるのでは?」
サリエルがアイラに質問した。
「いえ、闇属性の者との間に子を為すように強要されるのでしょうね、でもマリアは寸での所でダニエルに助け出されたの。
そのちょっと前に、デイズニ帝国にいたダニエルの元へトーホー王国から連絡が届いたの、親から当主を継いでいた兄が急逝したので戻ってきて兄嫁と婚姻せよって。
私たちは結婚していなかったから、法律上はダニエルは独身で、そう言うことは貴族社会では間々あるのよ。
何年かぶりにトーホー王国に帰って、兄の子が成人するまでの数年間を伯爵として過ごすことに合意し、私は妾として扱われたわ。
でも、兄嫁は私にとても同情的で申し訳ないってダニエルにも私にも謝罪してくれて、白い婚姻は同意の上で伯爵の妻になったの。
私は妾という日陰の身だし、この髪色の問題もあるから出来るだけ人目につかぬように引き込もって、王都に無理矢理拐われてきた光属性の者を保護する目的で、表面上娼館のオーナーとして、元ダニエルの乳兄弟夫婦を管理人にお願いして、彼らとだけやり取りをするような生活だったわ。
あそこへと、ロトが愛したマリアとその子を保護できたのは信心深くない私でも神に感謝したくらいよ。」
そういうと、アイラはガブを温かい慈しむ目をむけた。
「でもなぜ娼館に?治療院ではいけなかったのですか?」
エラが不思議そうに聞く。
「ええ、治療院だと教会から横やりが入って娘たちが教会に連れ去られてしまうの。
治癒師は教会が認めなければ名乗れないから、潜りの摘発といって介入してくるのよ。
でも、高位貴族がオーナーをしている娼館は不文律になっていて、王家も介入してこないのよ。
お客もオーナーの意向で拒否が出来るし、探りを入れられにくいの。
だから、店の子たちの安全を考えて娼館としていたの、仕事は治癒師としてたわ、マリアもね。
そうじゃなければ私もダニエルもロトに怒られてしまうもの。
マリアが不意に亡くなってしまった時、私もダニエルも不在で、当時、東の孤児院の院長は教会の中で数少ないまともな人物だったからもしもの時にとお願いしていたのに、その近辺で院長も破門されて孤児院が潰されてしまっていたなんて。その結果ガブには申し訳ない、犯罪に巻き込んでしまったわ。」
そういうと、アイラはガブに頭を下げた。
「いいえ、そんな。そのおかげでサリーと知り合えて、こうして暮らせてますから。では俺の父親は存命なんですね。」
ガブはそう言って再度確認をした。
「ええ。ロトは健在です。今は元の光の乙女の島をアジトにして、あちらこちらで拐われた乙女の救出と報復をして歩いていて、とても忙しいのよ。」
ホホホと笑うアイラだが、言葉は何やら物騒で。
「レディアイラ、アジトとか報復とか、父は何をしているんでしょうか。」
ガブがひきつった顔で質問を投げ掛けた。
「ダニエルと一緒に、マリアと島の住民の無念を晴らすと言って海賊狩りをしているわ。」
アイラは遠い目をしてため息を落とした。
そうして、長い話を終えると島の場所を示した地図を渡してくれた。
「行ってロトに会ってあげて。ロトはマリアを決して捨てた訳じゃないのよ、王家の呪いが絡む問題にマリアとあなたを巻き込んでしまうから、ダニエルに相談に行っていたほんの数日で、あの悲劇が起こってしまった。
その時のロトの嘆きと怒りは凄まじくて、全員殺すって飛び出してしまって。
ダニエルがマリアを保護したという知らせをロトに届けれたのも、マリアが病に臥せってしまった頃だったの。
ごめんなさいね、すぐにガブの下に行かなければならなかったのに。
それでもどうか嫌わないであげて。あなたのお父様なのだから。」
そう言ってアイラはロトの分も謝罪をした。
一行は家に戻ると、一路、元光の乙女の島へと向かうのだった。
「サリー、どうしたんだ。ずいぶん無口だな。」
ガブがサリエルの顔を覗き混んで声をかけた。
闇夜の空を飛ぶ屋敷の屋根の上で、サリエルとガブは並んで座っていた。
「あの話、頂けませんわ。ガブのお母様が連れ去られたのもひいてはトーホー王国の王家が悪いと思います。王家の呪いに関して、解かずとも600年やって来たのですから、それで良いにすれば良いのに。」
「なんか思惑があるんだろうさ、トーホー王国が新トーホー王国に変わるはずが結局変わらなかったから、トーホー王国はあんなチグハグなんだ。
王都はさ前時代的な封建主義が残ってるね。王家のいうことは絶対に聞くみたいなおかしな考えに支配されているよ。
公爵領が生きやすいのは公爵領だけが別の国だったからさ、新トーホー王国は公爵領だけってことだ。」
ガブがそういうと、サリエルも重ねて、
「王家に命令されたら、家訓も無視して嫁がなければならないなんて、嫌ですわ。わたくし、絶対に王家になど嫁入りするものですか。わたくしはわたくしが選んだ人と添い遂げますわ。」
そういうと、ガブの顔を見た。
「ガブ、サリエルではなくて、ただのサリーでもわたくしと一緒に居てくれますか?」
「それは、パーティの仲間としてではなく、人生の伴侶としてって意味?」
ガブが突然の告白に内心ドキドキが止まらないが、公爵家仕込みの侍従仕草のポーカーフェイスで聞き返す。
「まあ、ガブったらひどいわ。意地悪な返しをする場面では無くてよ。」
サリエルがプイっと横を向いて怒ってしまった。
「ごめん、ごめんよ。サリー、俺の嫁になってくれるかい?ってほんとはずっと俺から言いたかったんだ。急に先にサリーに言われたからさ、ごめんよサリー。」
ガブが眉を下げて謝る。
振り向いたサリエルはにっこりと弧を描いた笑みを口許に讃えて、
「もちろん。ガブのお嫁さんになりますとも。」
そう返事をした。
「サリー、帰ったら公爵ご夫妻と小公爵様にキチンと挨拶する。でも俺は平民だろ、簡単には許してもらえないと思う。でも何度でもお許しを貰えるまでお願いをするから、飽きずに待ってておくれよ。」
泣き笑いのような顔でそう告げたガブをサリエルはその小さな体を大きく開くとガバっと抱き締めたのだった。
「え、なんだよお、サリー」
サリエルの体を押し返そうとするガブを無視して引っ付き虫のように引っ付き、おでこをガブの胸元にゴリゴリと擦りあてた。
「大丈夫ですわ、あなたは勇者と光の乙女の子で、わたくしが見つけたのですよ、8年前のあの日に。誰の文句も受けません、あなたはあの日からわたくしのモノ、わたくしはあなたのモノですわ。」
そういうサリエルに負けたガブの手が怖々とサリエルの背に回された。
「そうだね、あの日から俺はあなたのモノだ。」
そうガブが言うと、そっとサリエルの頤を持ち上げて、口づけを落とすのだった。
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残念令嬢と渾名の公爵令嬢は出奔して冒険者となるの4話目[魔法の先生]が不手際で消えてしまいました。スミマセン。3話の末尾に追記してありますが、良いねしてくださった方申し訳ありませんでした。
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◇画像はGirly Drop様からお借りしました
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